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映画『違国日記』早瀬憩・小宮山莉渚・伊礼姫奈インタビュー「登場人物それぞれの悩みがちゃんと描かれている」

ガジェット通信 / 2024年6月8日 11時32分

累計販売数 180 万部を突破し「心が救われる」「人生の本棚にはいった」など 多くの共感を得た同名コミックを映画化した『違国日記』が 6月7日(金)より全国公開中です。

人見知りな小説家の高代槙生 (35)と、その姪・田汲朝 (15)の対照的なふたりは同居生活を通してなかなか理解し合えない寂しさを 抱えながらも、丁寧に日々を重ね生活を育むうちに家族とも異なった、かけがえのない関係になっていく。今、世界が必要として いる、優しさの形を提示するヒューマンドラマ。

本作で朝を演じた早瀬憩さん、朝の親友の楢えみりを演じた小宮山莉渚さん、朝のクラスメイトの森本千世を演じた 伊礼姫奈さんにお話を伺いました!

――本作とても楽しく拝見させていただきました。まずは原作を読んだ時の感想、このお話の印象を教えてください。

早瀬:読み終わった後にほっとする。心があったかくなるお話だなと思いました。これは原作にも映画にも共通していると思います。

小宮山:登場する人物それぞれが違う悩みを抱えていて、全員が“違国”で生きているのに同じ世界で暮らしている。 その不思議な空間こそが「現実なんだな」と感じました。現実世界を深く掘り下げた描写が素敵だなと感じました。

伊礼:タイトルを聞いて最初は「ファンタジー系なのかな」と思ったんです。オーディションの話をいただいてから原作を読んだのですが、思った以上に温かい作品で、絵も込みで素敵だなって思いました。

――原作の魅力をそのままに、映画だからこその素敵な描写もありました。脚本を読んだ時の感想もお伺いできますか?

早瀬:原作と通じるシーンやセリフが色々なところに散りばめられていて、 原作と同じところを探すのも楽しかったし、さっきこみちゃん(小宮山)が言ったみたいに、 登場人物それぞれの悩みがちゃんと描かれていて、どの年代の人が見ても共感できる映画になっていると思いました。

小宮山:私はオーディションの時は脚本の一部だけをいただいて、合格して初めて全部読んだんです。「朝がどんな子なのかすごく知りたい」と思いました。実はオーディションの時に、憩ちゃん(早瀬)と一緒に朝役とえみり役を演じたんですけど、一緒に演技をしてみて「もっと憩ちゃんのことを知りたい」と感じました。

伊礼:脚本になると原作からちょっとカットされてしまう部分も多いんですけど、登場人物全員を一瞬で好きになれるところがすごいなと思いました。読んだ時から「みんないいな」ってすぐ思える脚本でしたし、その作品に携われるのが嬉しいなって思いました。

――今回の撮影が皆さんお互い初めましてだったと思いますが、それぞれ印象はいかがでしたでしょうか?撮影をとおしてその印象は変わりましたか?

早瀬:こみちゃんは身長が高くて、スタイルが良くて、キラキラしていて、第一印象は「あ、モデルさんだ」って思いました。姫奈ちゃんはオーラがすごかった。クールに見えて、凛としている感じが「すごい…女優さんだ」って息を飲みました。お2人ともたくさん活躍されている方だったので、最初は私なんか相手にしてもらえるんだろうかと思っていましたけど(笑)、2人ともすごくフラットで、すごく優しくて、意外とお茶目なところがあって、撮影がすごく楽しかったです。

小宮山:憩ちゃんは初めて会った時、すごく緊張していたんですよ。「人見知りしてるのかな」って思ったんですけど、話していくと本当に小動物みたいに可愛いんですよ。周りの人に愛されるようなほわほわした感じ。朝と同じような、オーラを放っていて、そばにいると自分の心があったかくなる感じがしました。

伊礼ちゃんは、憩ちゃんと一緒なんですけど、オーラを感じました。自分をしっかり持っていて、伊礼ちゃんのそばに行きたくなるような、伊礼ちゃんの世界をもっと知りたいって思う不思議なオーラがありました。

伊礼:憩ちゃんはキャラクターみたいです。『違国日記』の撮影に入る前は髪が長かったと思うんですけど、髪の毛を切ってから初めてお会いしたんです。ショートカットが似合っているし、動きも“キュンキュン”って小動物らしくて。ずっと鼻歌を歌っていたり、現場でもずっと朝ちゃんで愛おしかったです。

莉渚ちゃんは、スラーッとしていて最初は中身よりも外見に目を奪われちゃいました。本当に制服が似合っているなとか、足長いなとか…ついついスタイルばっかり見ちゃって。でも話していくうちに無邪気さを感じて、すごく話しやすい空気を持っている方だなって思いました。

――素敵ですね。撮影中はどのような雰囲気で過ごされていたんですか?

早瀬:学校のシーンがほとんどだったんですけど、 本当の学校みたいにすごい楽しくわちゃわちゃしながら撮影に臨めていたと思います。2人はどうですか?

小宮山:うん、楽しかったね。みんなそれぞれ演技を学んで吸収したいという思いが強かったと思うから、本当に授業を受けているみたいに集中していました。だから休憩時間は、学校の休み時間みたいな感じがして。あと憩ちゃんとはなんか隅っこでお弁当食べたよね。2人でぴったりくっついて。楽しかったなあ。

伊礼:千世ちゃんは1人だけちょっと離れているっていう状況が多かったんです。みんなと一緒のシーンでも割と孤立していたので、待ち時間とかも一緒にわちゃわちゃできなくて傍から見ることが多かったんですけど、2人が楽しそうにしている関係性がすごく可愛らしかったです。素敵だなって、遠くからみて思っていました。

――朝、えみり、千世はそれぞれの強さを持っているキャラクターです。皆さんがそれぞれ演じていて「こういうところが好きだな」と思ったところがあれば教えてください。

早瀬:朝の素直なところが好きです。まだ子供だから経験が浅いっていうのもあると思うんですけど、槙生ちゃんに分からないことを聞いたり、疑問に思うことがあった時に「なんで?」ってすぐに聞けるところだったり、えみりの秘密を知った時に言い訳せずに「ごめん」って謝れたり、 そういう素直なところが、朝がみんなに愛される秘訣なのかなと思います。

小宮山:えみりは、色々なことで悩んで苦しんだりはするけれど、それを乗り越えようと、とにかく必死に前に進もうとするところが好きです。どんなに悩んでても、朝にちゃんと謝ろうと向き合ったり、 告白したいって思ったらそれに真摯に向き合うところとか。苦しむことから逃げない、その強さがすごくいいなって思います。

伊礼:千世は、自分を持っている子だなと思います。自分がこうしたいとか、将来どうしていきたいっていうことをしっかり想像できる強さをもっている子だし、その中でたまに弱音を吐いてしまう弱い部分もすごく可愛くて、真っ直ぐな子ですよね。そういう強さを高校生で持っていることがすごいなと思います。

――キャラクターとご自身が似ているなと感じる部分はありますか?

早瀬:自分に自信がないところが朝に似ているなと思っています。あと、これは私の意見ではなくて、現場でみんなから言われていたことなんですけど、朝と同じで“犬っぽい”らしいです。最初慣れるまでは人見知りしちゃうんですけど、心を開いたらすぐにしっぽを振って寄っていく、みたいな。

小宮山:最初はずっと様子見ていたよね(笑)。

伊礼:でも、すぐに距離を詰めてきたね(笑)。

小宮山:私は、一見考えてないふうに見えて、実はめっちゃ考えているというところがえみりに似ているかもしれません。えみりは すぐ行動するようなタイプに見えて、それまでに色々なことを考えたりしているんですよね。私も最近はパッと行動をするその前に一瞬考えるようにしています。えみりの行動を見習いたいなとも思って、私生活にも良い影響がありました。

伊礼:言い方が難しいんですけど、 群れないところですかね。1人でいる時間が多いところがすごく似ているなと思って。 友達の輪に入ることが少し苦手だという自分を理解していて、でもその苦手はネガティブじゃなくて、個性というか“1人でいること”が悪いことじゃないと気付いているというか、割り切っているところが似ているかなと。だから1人のシーンも不安なくできたし、かといって朝ちゃんとかやえみりちゃんと一緒にいるときは楽しめる。1人も好きだけど、「1人じゃなきゃだめ」というわけではなくて、時にはみんなといても楽しめるという価値観が似ているなと思っていました。

――本作は他人を無理に変えるのではなくて、人と人との関わりによって生きることを見つめ直すことのできる素敵なストーリーだと感じました。皆さんがこれまでに転機となった人の出会いはありますか?

早瀬:私はこの作品で槙生役の新垣結衣さんと出会えたことが転機だなと思っています。

小宮山:私はグループ活動もしているんですけど、そのメンバーと出会えたことが転機だなと思います。中2の時に出会ってからもう7年くらいになります。育ってきた環境も違うし、みんなそれぞれタイプも違うので、もし学校で出会っていたら、こんなに仲良くなれてたかなって思うので、今こんなにみんなと仲良くなれていることが本当に不思議だなって思っています。性格が全然違ったり、それぞれ違う悩みを持っていたり、いろんなキャラクターが集まって1つのものを作ろうとしている。この活動に関われたことが大きな転機だと思いますし、自分にとってとても影響が大きかったことだと感じました。

伊礼:私は初めてお芝居を教えてくれた先生です。 4~5歳の時から小学校3年生ぐらいまでずっとお芝居を教えてくれていました。自分の意思ではなくて母のすすめでこの業界に入ったので、お芝居をやりたくないというネガティブな気持ちを持ってた時があったんです。でも先生は無理に押し付けてくるんじゃなくて、自然とやる気にさせてくれて、本当に色々なことを教えてくださいました。多分その方がいなかったら今も芝居を続けていなかったなって思うことが多いので、ほんと転機になった方だなって思います。演技の楽しさを教えてくれた人です。

――今日は素敵なお話を聞かせていただきどうもありがとうございました!

映画『違国日記』公開中

出演:新垣結衣 早瀬憩

夏帆 小宮山莉渚 中村優子 伊礼姫奈 滝澤エリカ 染谷将太 銀紛蝶 瀬戸康史

監督・脚本:瀬田なつき

原作:ヤマシタトモコ (祥伝社 FEEL COMICS)

配給:東京テアトル ショウゲート

(C)2024 ヤマシタトモコ・祥伝社/「違国日記」製作委員会

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