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MA55IVE THE RAMPAGEが“独学”で身につけたものとは? アニメ『喧嘩独学』をクールに盛り上げる主題歌「Wild Boy」

ガジェット通信 / 2024年6月14日 17時0分

全世界で100億回閲覧された(※12023年8月時点)『外見至上主義』をはじめヒット作を連発する漫画家T.Junが手がける、動画配信サービスで喧嘩を独学して成り上がっていく貧弱主人公を描いたwebtoon作品『喧嘩独学』が待望のアニメ化。毎週水曜フジテレビ「+Ultra」ほかにて放送中、各種配信サイトにて配信中です。

本作のオープニング・テーマを務めるのが、MA55IVE THE RAMPAGE(マッシブ・ザ・ランペイジ)。THE RAMPAGEから派生したヒップホップグループが手がける「Wild Boy」が作品をクールに盛り上げます。メンバーのLIKIYA、神谷健太、山本彰吾、浦川翔平、鈴木昂秀に作品の魅力や、自身が“独学”で学んだことなど、お話を伺いました!

【関連記事】アニメ『喧嘩独学』丹羽哲士・岡本信彦・ファイルーズあいインタビュー「努力で強くなっていく、心の底から熱くなれる作品」

https://getnews.jp/archives/3525467

――アニメ『喧嘩独学』の原作は大人気webtoonですが、みなさんがこのコミックを読んだ感想や、ストーリーについて感じた印象を教えてください。

山本:僕は昔から喧嘩マンガが大好きで、子供の頃からお父さんが持っていた喧嘩マンガを読んでいました。喧嘩マンガってあまりアニメになることが無いので、アニメになったことが、そもそも嬉しかったです。弱い子が強くなっていくのは最高の “あるある”で、すごく読みやすいし見やすい。出来ればずっと続いていって欲しいなと思うくらい面白いです。

鈴木:僕はイッキ見派なので、まだアニメを観ていなくて。次の回まで1週間待てないんです(笑)。原作は全部読んで、僕は寝る前の習慣でアニメを観るんですけど、それが『喧嘩独学』を読む時間に変わって完全に止まらなくなりました。ありきたりな喧嘩マンガではなくて、今自分たちが生きている、SNSだったり、動画配信者がキーになる世界で。主人公は動画配信サービスで自分の弱いところを晒してお金を稼ぐ……その今ドキの設定が面白いですし、クセになりました。

LIKIYA:普通の男子高校生が、動画をきっかけにどんどん有名になっていく感じがリアルで、SNSなどで広まっていく現実世界とリンクしていて面白いなと思います。今の社会でもあり得る動きだなと思いました。主人公の志村君が、最初は喧嘩とはかけ離れた感じだったのに、どんどんのめり込んでいって強くなっていく感じが不思議で引き込まれました。

神谷:僕が高校生だった頃には無いタイプの作品だなと感じました。最初はいじめられっ子ですけれど、怒らせたら一番怖いタイプかもしれない。そこから喧嘩が強くなっていくわけですが、人間には可能性があるんだということを考えさせられる作品にもなっているなと感じました。

浦川:志村君がやっつけたいと思っている人たちを、視聴者たちを味方につけて、暴力だけじゃなくて、色々な視点で攻撃するのが面白いですよね。ネットの使い方もそうですけれど現代に寄り添っている作品だなと感じました。多様性の時代でいろんな生き方がある中で、それぞれ生き方の選択があるんだと勇気を持てるような作品にもなっていると思います。

――アニメの中で自分たちの楽曲が流れた感想はいかがですか?

山本:「アガる!」の一言ですね(笑)。どこで「Wild Boy」が流れるのかなあと観ていたらイントロが鳴って、そこから約30分、あっという間でしたね。

浦川:ストーリーもすごく面白いし、声優さんも豪華で素晴らしかったです。僕は正直なところオープニングとかスキップしがちだったりするんですけど……映像もすごいから見入っちゃって、自分たちの曲っていうのもありますけど、本当にカッコ良いです。

LIKIYA: MA55IVEの名前が『喧嘩独学』の世界の中に入ったのが嬉しかったです。アニメ好きの方々にも僕らを知っていただきたいという想いも強くなりました。

鈴木:アニメ好きとして本当に嬉しいですし、ファンの方々の反響とかを見て実感が湧きました。『喧嘩独学』の世界観と一緒に「Wild Boy」もたくさんの人に聴いていただけたら何より嬉しいです。

――「Wild Boy」のリリックはみなさんで書かれていますが、どの様なことを意識しましたか?それぞれのお気に入りポイントも教えてください。

山本:みんなで一緒に考える時間がなかなか取れなかったので、バースごとにそれぞれで作りました。フックはみんなで歌うから、そこだけみんなで相談して、みたいな感じです。

鈴木:スケジュールが結構タイトで、リリックは「RUN!RUN!RAMPAGE!! X ~FIGHT & LIVE SHOW~」(THE RAMPAGEの冠番組のイベント)の楽屋で2日間で作りました(笑)。

神谷: 「Wild Boy」に関しては原作があるので改めてテーマを設けなくても、メンバーそれぞれが思うことは共通しているし分かるんです。普段はテーマを何個か出してそれぞれ歌詞を書いて持ってきて話の辻褄が合わないところを合わせていったりするんですけど、この曲に関しては多分みんなが思っていたことが一緒だったので。

LIKIYA:成り上がりストーリーだとかね。

鈴木:それでお互いが持ってきたものを、レコーディング当日にスタジオで合わせるぐらいで。

山本:待ち時間に楽屋で作っていました(笑)。

――ええっ!そんな隙間時間に作っていたのですね。

山本:でもそういう時ほど書けたり、まとまるんです。

鈴木:すごいですよね。僕にはできない…。

浦川:僕もできない! 僕は初動は早いけど、そこからすごい直すんですよ。完成するまでに大幅に変えなきゃいけないから待ち時間にっていうのは本当にすごい。

山本:スタジオで皆が収録しているのを見ていて、自分のバースが引っかかるなってなったら、それは変えなきゃってなるからね。変える時は早いです。「Wild Boy」は、デモに入っていた仮の歌詞が全部英語で、すごく気持ちがいい英語だったんですよ。それを日本語にするのが難しくて。 「今Rring a gong 握る拳」ってところ、翔平も同じフロウでやっているんですけど。

浦川:「足掻き満身創痍」ってとこですね。

山本:その部分の英語詞がすごくきれいだったので何にするか迷いながらスタジオに入って、うまくハマったリリックを思いついた時、もう脳汁がブワーッと出ました。歌っていても気持ちがいいです。そこの2人のバース、好きなんですよね。

LIKIYA:タイトルとなった「Wild Boy」を自分のリリックからとっていただいています。この曲の大きなテーマは喧嘩で、弱い主人公がどんどん強くなるということよりも、喧嘩のイメージが自分のなかでは先行していたので、“Wild”なのかなって。サビ前の英語のところ「Hey yo, are you ready or not? But you know what? There’s no way out」が気に入っていて、ライブで盛り上がるような言葉を入れてもよかったんですけども、「お前には逃げ場がないよ」っていう喧嘩シーンのヒリヒリした感じを出したいなと思いました。

浦川:僕は負け犬のマインドになりきって書いています。「足掻いているけど、ちゃんと上は見てる」そういう想いをイメージしてリリックに落としました。デモからのギャップがすごいんでハマり具合もすごい意識していて、「足掻き満身創痍」って最初に聴いたらなんて言っているか分からない人もいると思うけど、歌詞を見ていただくと、意味的にもちゃんとハマっているので、歌詞にもぜひ注目していただきたいです。

神谷:サビの「吠える Bow wow」の言い方がMA55IVEっぽいなって思います。これ多分やましょう(山本彰吾)が考えたんですけど。横浜アリーナの楽屋で、サビのベースはLIKIYAさんが英詞で作ってくれていたんですけど、アニメってサビがすごく印象に残るし、日本のアニメだし日本語多めの方がよくないかなって話し合って。そういう経緯もあり気に入っています。

鈴木:僕は自分のバースの「恥をかき手に増えていく BUZZ Money」というところが気に入っています。主人公が自分の恥を世に晒して稼いだお金で親を助けたいというストーリーにインスパイアされました。BUZZ Moneyって造語なんですけど、BUZZを生んで稼ぐお金って現代的だなと思います。

――言葉たちが本当面白いので、じっくりリリックも味わっていただきたいですね。

鈴木:アニメのストーリーの良さも歌詞に含まれているので、たくさん聞いていただければなと思います。

――『喧嘩独学』はwebtoonを原作にしていますが、みなさんは普段どんな漫画がお好きですか?webtoonでも紙の漫画でもあれば教えてください。

神谷:僕は今まであまり漫画を読まなかったので、数えるほどしかないのですが、『WORST』と『クローズ』は好きです。THE RAMPAGE、MA55IVE THE RAMPAGEというグループに所属している身として、「チームものはこれが最高だよ!」ってやましょう(山本彰吾)に紹介してもらいました。初めて自分から読んだ漫画は『鬼滅の刃』です。

鈴木:そうなんだ!

神谷:アニメから入ったのですが、アニメはまだ途中じゃないですか。漫画だと完結しているよと聞いて全巻を一気に買って。人生初、全巻が家に揃っています。

山本:僕は電子コミックも課金して読んでいます。

神谷:すごい!めっちゃ買ってる!(山本さんのスマホを見ながら)

山本:今、メンバーのみんなにもオススメなのは、『スーパースターを唄って。』という漫画です。これはラッパーの話なのですが、家庭環境が悪くてグレていた主人公の幼馴染がトラックメーカーで、「お前ちょっとリリック書いて歌ってみろよ」といったら才能があって。でも現実は厳しくて…みたいな、アウトローなテイストと音楽作品が融合していて、絵も可愛いし面白いです。

――山本さんがご覧になって面白いということは、リリックも本格的なのでしょうね。

山本:カッコ良いです。いわゆる“リアル”を歌っている部分の描写がすごく、「しょうがないよな、この環境」みたいなエグさもあって。ポップな絵柄と合わさって、さらに鬱さを感じる時もあります。

LIKIYA:僕は漫画にあまり触れてこなかったのですが、高校の時にバンドが流行っていて、僕もバンドをやりたいなと思っていた時に『BECK』を買って読んでいました。あとは『SLAM DUNK』は大好きです。この2タイトルは青春を感じます。

浦川:僕はアニマックスを小中学校の頃からずーっと見ていましたので、アニメや漫画は大好きです。最初から最後まで全部観たのは『ドラゴンボール』ですね。『ドラゴンボール』の様な『週刊少年ジャンプ』の王道系が大好きです。あとは、異世界転生系ですね。『無職転生』とか転スラ(『転生したらスライムだった件』)が好きです。最後はアニメ・漫画好きの鈴木さんにお渡しします!

鈴木:(笑)。LINEマンガで『神血の救世主~0.00000001%を引き当て最強へ』という作品が今好きです。今回『喧嘩独学』でオープニングをやらせていただいてありがたいのですが、もしこの作品がアニメ化したら同じ様に担当出来たらすごく嬉しいです。イジメられっ子の主人公が世界を救う“救世主”になる…というストーリーなのですが、TikTokに広告が流れてきてそのままハマっちゃいました。結構僕、インスタの広告に流れてくる、ゲームみたいなものもやっちゃうんです(笑)。SNSを色々見ていると新しい作品に出会えるし、すぐ飛び込んでみます。

――みなさんのお好きな作品を教えていただきありがとうございます!『喧嘩独学』の志村はそのタイトルとおり、独学で喧嘩を学んでいきますが、みなさんが独学で身につけたものはありますか?

LIKIYA:僕はダンスはYouTubeの動画を観て学びました。東京のダンスチームの動画をたくさん観て、振りを真似しながら覚えていって。志村も動画で格闘技を学ぶので、そういうところは似ていますよね。

神谷:ドラムを独学で学びました。父も独学でドラムが叩ける様になった人なのですが、その父に後ろから手を持ってもらって叩いたり。ギターは先生に習いましたけれど、ベースとピアノ、三線も動画を観て覚えました。

――お2人も素晴らしいですね。楽器は手の動きが動画だと分かりやすいのですか?

神谷:楽器の場合は動画と楽譜を見て練習しますが、楽譜の読み方もYouTubeにあるんですよ。分からなかったら動画を停止して、先生がどこで抑えているかを見て。なので、「ここを抑えたら、この音が出る理由」とかは全然分からないんです。良くも悪くも型にハマった演奏は出来ないのが独学ならではなのかなと思います。

鈴木:トラックの作り方は全部独学でしたね。1番最初は、打ち込みとかも全く分からなかったので、ネットにアップされているサンプル音源を見つけてアレンジしながら練習したり。最初の頃は、海外の方が説明しているアプリの解説動画を見て、言語が分からなくて挫折するということもあったのですが、今は同じアプリを使っている人から話を聞いたり教えてもらったりして、「何を操作するとどうなるのか」ということをちゃんと自分の中で理解出来る様になってきて。今トラック作りが楽しいです。

浦川:ある程度出来る様になるまで独学で頑張ったのはDJとトリッキングです。DJがある程度出来る様になってからは世界チャンピオンの方に意見をもらったり教えてもらったりはあったんですけど、ある程度のスキルへたどり着くまではYouTubeを見て練習していました。みんなで共同生活をしている時に、ヘッドホンをつけて練習するので音は聴こえないと思っていたら、カチカチ、カチカチ操作する音がすごかったみたいで、リビングにいる人から「カチカチ聞こえてくる部屋だねえ」って思われていたみたいです。

体操はもともと習っていたのですが、トリッキングはストリート寄りでまた違う動きになるので、休みの日は練習していましたね。メンバーともやっていましたし。

神谷:新宿スポーツセンターよく行っていたよね?

浦川:新宿コズミックセンタ〜♪(『TOKAKUKA』ロバート秋山竜次のメロディで)も行ってたよね。

――聖地ですね!

山本:独学でやっていたことというと、漫画を描いていました。小さい頃だったのでiPadなどはまだ買ってもらえなくて、Gペンと原稿用紙とスクリントーンを文房具屋さんで買って。あとは人間のポーズがとれる人形も持っていました。いつかTHE RAMPAGEの漫画描きたいですね。

鈴木:めっちゃ読みたい!

浦川:それはヤバい!

――ぜひ執筆していただいて、いつかアニメ化して、その主題歌をみなさんに…!

山本:まずはネームを考えてみようかなと思います!

一同:拍手

――今日は楽しいお話をどうもありがとうございました!

(C)PTJ cartoon company・金正賢/LDF・喧嘩独学製作委員会

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