失踪した少女が20年後に帰ってきたら……　現代の“魔女狩り”フォークホラー『ナイトサイレン／呪縛』８月公開［ホラー通信］

ガジェット通信 / 2024年7月1日 23時30分

『ナイトサイレン／呪縛』ポスター

少女の失踪事件から始まる“魔女狩り”フォークホラー『ナイトサイレン／呪縛』が８月２日より公開されることが決定した。

人里離れた村で暮らす姉のシャロータと妹のタマラは母親の虐待から逃げ出すが、逃げ込んだ森の中で恐ろしい事故に遭ってしまう。事故から20年、消息を絶っていたシャロータがある出来事をきっかけに村に戻るも、受け入れる者はいなかった。村が夏至祭に近づく中、彼女が過去のトラウマと対峙するほどに人々は疑念を募らせてゆく。

監督のテレザ・ヌヴォトヴァは、本作を「“女性らしさ”にまつわる神話や慣習を払拭しようとする作品」と表現し、「女性嫌悪、外国人恐怖症、集団ヒステリーが蔓延する現代において、古代の信仰が復活していること」がテーマだと語る。「女性が火あぶりにされることこそ現代では無くなりましたが、そのセクシュアリティや感情、出産の選択が標的になっていることに変わりありません。貼られるレッテルが変わっただけです。本作は従来の道を進むことを拒否するという自由について語った作品です」

ヌヴォトヴァ監督は本作が長編２作目。本作は2022年にロカルノ映画祭で金豹賞、シッチェス映画祭で最優秀長編ヨーロッパ映画賞を受賞した。