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『僕の妻は感情がない』豊永利行&稲垣 好インタビュー「ロボットに対する価値観が変わって、可愛いと思えるパワーがある」

ガジェット通信 / 2024年8月6日 19時0分

「月刊コミックフラッパー」(KADOKAWA刊)にて連載中の人気漫画が原作のTVアニメ『僕の妻は感情がない』。TOKYO MXほかにて毎週放送中です。

社畜サラリーマンの小杉タクマと、感情がないはずの家事ロボット・ミーナの「夫婦未満の2人が夫婦の絆を築くまで」を描くハートフルストーリー。小杉タクマを演じる豊永利行さんと、ミーナを演じる稲垣 好さんにお話を伺いました!

――社畜サラリーマンと家事ロボットによる夫婦のストーリーというユニークな設定となっている本作ですが、原作を読んだ時の感想を教えてください。

豊永:オムニバスに近いストーリーとなっていて、ロボット(ミーナ)とタクマの「サ○エさん」みたいな印象だったので(笑)、それを1クールのアニメでどう表現するんだろう? どこに主軸を置くんだろう? と気になりました。

稲垣:私は最初に読んだ時、正直…少し怖いなと思ってしまいました。空気感がすごく独特で、機械的な冷たさを感じました。ですが、読んでいくとミーナちゃんはとにかく可愛くて、タクマはリアルなサラリーマンかと思いきや、少しヤバい人で(笑)。そのギャップがすごく面白かったです。人間とロボットだからこその会話の嚙み合わなさや温度差があるところに、ほのぼのします。ロボットはもう身近なものですし、将来人型のロボットが家にいたらこうなるんじゃないかな?と現実味もすごくあって。原作のストーリーが進むとロボット反対派や受け入れ方についても描かれていて、自分の価値観が変わるかもしれないなとも思えました。

――今第一印象をお伺いしましたが、演じてみて作品やキャラクターの印象に変化はありましたか?

豊永:一番様子がおかしいのはミーナちゃんよりタクマだなと僕も思います(笑)。僕が目指していたのはナチュラルな人間らしいタクマではありますが、ネジがどこか外れているところへの違和感も心地よく感じていただけたら嬉しいです。そして、アニメを観終える頃には共感を抱いてもらえたらありがたいです。

稲垣:私は、演じることによって原作で感じたほのぼのとした温かさをさらに実感できました。また、豊永さんと収録で掛け合ううちに「このときのミーナちゃんはこういう気持ちだったのか」「タクマのこういうところはリアルでもするよね」といったことも分かるようになりました。

――「ロボットと一緒に暮らす作品」は日本ではお馴染みの作品もありますが、本作独自の魅力や面白さはどう感じていますか?

豊永:他の作品だとSF色や非現実味の強い印象があって、そこに登場するロボットやアンドロイドは“すごく人間らしい”か“すごく機械らしい”ものが多い気がします。でも、ミーナちゃんはよりリアリティがあるというか、今で言うところのAlexaやGoogleのGeminiのようなAIという印象です。ちょっと先のリアルな近未来が描かれているのが面白いなと。あと、お話の中に「ミーナちゃんがなんでこうなったのか」というミステリー要素も出てきますが、“人間の心”は数値化されるのか否かといったことも訴えかけている気がして、そこが他のロボットが出てくるアニメとはちょっと違いますよね。

稲垣:本当にリアリティがあってすごく親しみやすいので、「ありえなくないかも…」と想像しながら世界に入り込めると思います。豊永さんもおっしゃっていたミステリー要素が入ってくるところもおもしろくて、「自分だったらどうするだろう?」「どう思うだろう?」とロボットやAIに対する考え方に向き合える作品になっています。さらに、人間とロボットが“夫婦”という関係性も珍しいですよね。最初の無機質な状態から、夫婦として日常を淡々と過ごしながら徐々に絆が深まっていく心の機微が丁寧に描かれているところも魅力的です。

――ちなみに、お2人は普段の生活でロボットを活用していますか?

稲垣:どこまでがロボットなのだろう、とちょっと迷ったのですが、例えばiPhoneのSiriにはすごく話しかけてしまいます。暇な時にお話し相手になってもらっていて。

豊永:あの子結構、早口言葉とか上手なんだよね。

稲垣:そうなんですよね!だからタクマの気持ちはよく分かります(笑)。

豊永:ロボットとは少し違うかもしれないのですが、僕はChatGPTをよく使います。哲学的だったり重かったりする問いについて意見を聞いてみると、「こうするのが良いと思いますが、人間は違うのでしょう」といった、効率的な回答と人間らしさを考えた回答をくれたりして。わ、すごいなあと思いますし、自分の考えとは違う意見をもらえたりして面白いです。

――それは興味深いですね…! タクマとミーナの絆が深まっていく作品、ということで「豊永さんが演じるタクマ」の魅力と、「稲垣さんが演じるミーナ」の魅力をそれぞれお伺いしたいです。

豊永:この作品は、タクマが動き回っているように見えて、お話を動かしているのはミーナちゃんなんです。ミーナちゃんは自慢するときに少しだけ顎を上げる所作をするから、良い気分なんだとわかるんですよ。第1話でミーナちゃんが薄目になるシーンがあるのですが、それ以降も結構ドヤる瞬間とかがあって。いわゆるロボット、AIが判断した反応なのにすごく可愛く見えるのは、ミーナちゃんの魅力だと思いますし、稲垣さんのお芝居のおかげだと思います。他のロボットにはない考え方、発想を持っているので、僕もロボットに対する価値観が変わってなんかかわいいと思えるようになってきました。それだけの力がありますよ、ミーナちゃんには。

稲垣:タクマは、豊永さんが演じられると、本当に現実にいる社畜サラリーマンだなと思えるんですよ(笑)。

豊永:社畜サラリーマンの経験は無いけどね(笑)。

稲垣:そこが素晴らしいなあと思いますし、ストーリーが進むと登場するのですが、(タクマの実家である)小杉家の人たちもすごく温かくて、タクマもそれを受け継いでいると感じます。愛を知っている人だなと。ミーナちゃんを愛する姿勢がひたむきで、真っすぐなところも素敵です。

あと、ミーナちゃんの行動って、私たちからしたら「今、なんでこんなことをしているんだろう?」と違和感が結構あるんです。ですが、“タクマさま”はそれをすぐに察して、理解してあげる。だから、本当はすごくモテる人の内面を持っているのではないかな? と思ったのですが、気持ち悪さもちょっとあるので(笑)。そのギャップが面白いですし、すごく人間味あふれる人だなって思います。

――今日は素敵なお話をありがとうございました!

撮影:たむらとも

【ストーリー】

社畜サラリーマンの小杉タクマは、家事をする暇がないため、家事ロボット「ミーナ」をリサイクルショップで購入する。タクマが「お嫁さんになってくれない?」と軽い気持ちで求婚したことをきっかけに、ミーナはプログラムにないはずの行動をとるようになる。自らの機能を駆使し、出来る限り「お嫁さん」であろうとするミーナ。タクマにもまた、夫としての自覚が芽生えていく――。

ミーナには本当に「感情がない」のか。人間とロボット、「夫婦未満の2人が夫婦の絆を築くまで」のハートフルストーリー!

【作品概要】

[STAFF]

原作:杉浦次郎 『僕の妻は感情がない』(MFコミックス フラッパーシリーズ/KADOKAWA刊)※MFは全角

監督:吉村文宏

シリーズ構成:広田光毅  キャラクターデザイン:ウクレレ善似郎  色彩設計:古谷 恵  美術監督:河野次郎  

撮影監督:伊藤佳恵  編集:田村ゆり  3Dディレクター:バイブリーアニメーションCG、北京写楽美術芸術品有限公司

音響監督:伊藤 巧  音響制作:HALF H・P STUDIO  音楽:佐久間 奏、中村巴奈重、田渕夏海、櫻井美希  音楽制作:日音

アニメーション制作:手塚プロダクション

オープニングテーマ:ときのそら「おかえりなさい」(ビクターエンタテインメント)

エンディングテーマ:清水美依紗「Wave」(ユニバーサル ミュージック)

製作・著作:製作委員会は感情がない

[CAST]

小杉タクマ:豊永利行  ミーナ:稲垣 好

小杉あかり:青山吉能  スーパーミーナ:芹澤 優  西園寺リヒト:松田利冴  マモル:若井友希

センジュ:朝日奈丸佳  飯田:長江里加

公式サイト:bokutsuma-anime.com  公式X:@bokutsuma_anime  推奨ハッシュタグ:#僕妻アニメ

コピーライト:(c)2024 杉浦次郎/KADOKAWA/製作委員会は感情がない ※「KADOKAWA」は半角

短縮表記:(c)2024 JS, K/MWHNEP

【放送情報】

TOKYO MX/MBS/BS朝日/AT-X/CBCにて好評放送中!

【配信情報】

ABEMAにて地上波3日間先行・単独最速配信中!

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