果てしない長い道のりをどこまでも！おじいちゃんたちが頑張る【ほっこり映画4選】

ガジェット通信 / 2024年8月25日 10時0分

お互いに2度のオスカー受賞という名優マイケル・ケインとグレンダ・ジャクソンが『愛と哀しみのエリザベス（原題:THE ROMANTIC ENGLISH WOMAN）』（75）以来50年ぶり2度目の共演にして、2度目の夫婦役を演じ話題になり、本国イギリスで興行収入10億円超えの大ヒットを記録した『The Great Escaper（原題）』。グレンダは映画公開前の2023年6月15日に輝かしい女優人生に幕を閉じ、そして、マイケルも本作で華麗なる俳優人生に幕を下ろすことになった心温まる名作が、邦題『2度目のはなればなれ』として10月11日（金）に全国にて公開となります。

本作は89歳の退役軍人が6月ノルマンディ上陸作戦70年記念式典に参加するため、老人ホームを抜け出した実話を基にした作品。『ハンナとその姉妹』（87）『サイダーハウス・ルール』（00）で２度のオスカー受賞したマイケル・ケインが主演を務め、本作で引退することを表明している。約70年にわたり180本以上の映画に出演してきた彼の、華麗なる俳優人生に幕を下ろす“引退作”。そして共演には、『恋する女たち』（69）『ウィークエンド・ラブ』（74）で２度のオスカー受賞したグレンダ・ジャクソン。全英公開を控えた去年2023年6月15日、87歳でこの世を去り、輝かしい女優人生に幕を閉じました。名優2人の最後の共演となる本作は、観る者にとって忘れられない感動を刻む心温まる名作となるだろでしょう。

様々な人生を歩んだおじいちゃんたちが、過去を振り返りながら長い旅に出る姿を描く“おじいちゃんロードムービー”には秀作が多い。今回はアニメーションから実写まで4本をピックアップ。単なる物理的な移動だけでなく、心の旅路も同時に描かれ、思いがけない出会いや一歩踏み出す勇気を描いた作品は、多くの人に深い感動を与える。自らの生き方や人々との絆を再確認する姿は、観る者に感動を与えてくれるはず。

■『カールじいさんの空飛ぶ家』(09)…無限の可能性がある人生の素晴らしさを教えてくれる愛と感動の人生賛歌！

78歳のカールじいさんが、亡き妻エリーとの夢を叶えるために一世一代の冒険の旅に出る物語。思い出が詰まった大切な我が家に無数の風船をつけて、少年ラッセルら旅の仲間たちとともに伝説の場所を目指す。カールじいさんが様々な障害を乗り越え、心の奥底に秘めた希望や愛情を再確認していく過程は、誰もが共感できるもの。年齢を重ねたからこそ生まれる勇気や、どんな状況でも諦めずに夢を追い求める大切さを教えてくれる。カールじいさんの旅を通じて、無限の可能性がある人生の素晴らしさを教えてくれる作品である。

■『君を想い、バスに乗る』(21)…妻を亡くした90歳の男性が、路線バスでイギリス縦断の旅に出るロードムービー！

90歳のトム・ハーパーが、亡き妻との思い出の地を目指してイギリス全土をバスで縦断する物語。妻との“約束”を果たすため、バスのフリーパスで旅を続けるトムは、過去と向き合いながら新たな人生の意味を見出していく。道中のさまざまな出会いや困難を通じて、人生における勇気と希望を取り戻していく姿が描かれる。イギリスの美しい風景と共に描かれるこの物語は、人生の旅がどれほど長くても、そこに刻まれる一瞬一瞬がいかに大切であるかを教えてくれる。人生に迷いを感じていたり、やり残したと感じることがある人にとって、そっと背中を押してくれるような作品だ。

■『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』(24)…まさかの一歩が人生を変える、驚きと涙の感動作！

定年退職し妻モーリーンと平穏な日々を過ごしていたハロルド・フライが、同僚クイーニーからの手紙をきっかけに、過去の過ちを償うため800キロの徒歩の旅に出る物語。余命いくばくもないクイーニーの状況を知ったハロルドは、返事を出すために郵便局へ向かうが、途中で考えを変え、800キロ離れた彼女のもとを目指してそのまま手ぶらで歩き始める。ハロルドには、クイーニーにどうしても伝えたい思いがあった。ハロルドは、過去と向き合い、苦しみを受け入れるために、自らの限界を超えて挑戦する。この映画は、自分の気持ちに従い、信じて行動することの大切さを伝える作品である。

■『２度目のはなればなれ』(10/11)…愛という絆で結ばれた夫婦の“2度目のはなればなれ”で起こる感動の実話！

イギリスの老人ホームで余生を過ごす老夫婦、バーニーとレネの感動的な実話を描く作品。バーニーがひとりで突如フランスへ旅立ったことを機に、彼の行方が世界中で注目される。その背景には、第二次世界大戦のDデイ（ノルマンディ上陸作戦）に関わる深い理由があった。彼が過去と向き合い、愛する妻と再び“はなればなれ”になっても成し遂げたかった旅路とは…。ともに困難を乗り越え、“分かち合う愛”という揺るぎない絆で結ばれているバーニーとレネ。笑いと涙、そして心温まる出会いに満ちており、観る者に深い感動を与える、心に残る一本だ。