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『エイリアン:ロムルス』戸松遥(主人公・レイン役)インタビュー「これまで想像していた、作品と作品の“余白”が埋まっていく感じにワクワクしました」

ガジェット通信 / 2024年9月4日 17時0分

恐怖の原点にして頂点である『エイリアン』(79)の“その後の物語”が、『ドント・ブリーズ』(16)で世界中を震え上がらせた鬼才フェデ・アルバレス監督と、“エイリアンの創造主”リドリー・スコット自身の製作によって、全世界待望の映画化。『エイリアン:ロムルス』が2024年9月6日(金)より全国公開となります。

『エイリアン:ロムルス』は、『エイリアン』のその後の物語で、“エイリアン”の恐怖に遭遇することとなる若者たちの姿が描かれます。先日、全米にて公開を迎え“「エイリアン」シリーズ史上最高傑作”であり究極のサバイバル・スリラー作品と早くも絶賛レビューが相次いでいる本作。主人公・レインの日本語吹替を務めた、声優の戸松遥さんに作品の印象やシリーズの魅力についてお話を伺いました!

――本作、日本語吹替版でとても楽しく拝見させていただきました!戸松さんは「エイリアン」シリーズはもともとお好きだったのですか?

子供の頃から大好きです! 昔は金曜日の夜などにテレビで「エイリアン」シリーズをよく放送していて。それを観たことをきっかけに好きになっていきました。

――子供の頃から怖いものがお好きだったのですね。

すごく好きでした。ホラー、ゾンビ、サメ、エイリアン、超常現象系も全部好きで。子供の頃はもちろん怖い気持ちもあるので、ドキドキが大きかったですが、観たい好奇心の方が勝ってしまうんですよね。「エイリアン」シリーズは特に、舞台が宇宙というところも惹かれていました。自分が行ったことの無い宇宙、見たことが無い地球外生命体について知れるということにロマンを感じます。

――では、今回の参加はより嬉しく感じられたわけですね。

もう、すごく嬉しかったです。大人になった今、こうしてキャストとして関わることが出来て、もう本当に本当に嬉しいです。歴史がある作品なので、「エイリアンといえばこう!」「待ってました!」という演出もあって、私自身も収録しながら楽しませていただきました。

――オリジナルへのリスペクトをとても感じる作品でした。大ファンの戸松さんとしてはどんな所に魅力を感じましたか?

シリーズを追いかけてきた方にとっては、出てくるワードや言葉に懐かしさを感じる部分もあると思います。これまで想像していた、作品と作品の“余白”の部分が埋まっていく感じがあってワクワクしました。シリーズならではの重厚な演出、ヴィジュアルも素晴らしくて、2024年の作品ということで映像のクオリティも最高なものとなっています。

それでいて、この作品からシリーズを始めても問題の無い、単体の映画としての面白さが十分にあります。ファンにとってもたまらないですし、今回が初の「エイリアン」であっても面白い。両方の良さがあふれています。

――確かに「エイリアン」シリーズってたくさんありますから、「どこから観れば良いのか分からない」という方もいそうですが、本作は単体でもすごく面白いですね。

全然、ここから入れますよね! まず『エイリアン:ロムルス』から始めて、そうすると絶対に過去やその先が気になると思いますので、ソフトや配信で(シリーズの他作品も)チェックしていただきたいです。

――レインというキャラクターについてはどういう印象を受けましたか?その上でどう演じようとしたかも教えてください。

レインは前半と後半で同じ子かな?と思うほど印象が変わっていって、どんどんたくましくなっていきます。2時間の中でのレインの変化が演じていてとても楽しい部分でもありました。元々は等身大というか、年齢相応の女の子で、現状に理不尽を感じながらもアンディという弟の様な存在を大切にしています。「この環境から脱して自由になるんだ」という、 元々の真の強さみたいなものは持ちつつ、アンディや仲間への優しさは持っている。自分の大切にしている人たちへの愛情のかけ方が素敵ですよね。仲間たちが怪我をしたりピンチに陥った時に「大丈夫、大丈夫だから」と声をかけるところに優しさがにじみ出ていて好きです。

そして、戦いのトレーニングを受けていたり、慣れている子では無くて、宇宙に行って、強くならざるを得なかった子なので、お芝居も前半と後半でどんどん変化させていきました。自分の知恵と工夫で乗り切っていくところがカッコ良いんですよね。

――レイン役のケイリー・スピーニーさんの顔つきが変わっていくのと同時に、戸松さんのお声もどんどん強くなっていきましたよね。

レインの気持ちや強さの変化に応じて自分のお芝居も変えていくよう意識しました。

――“恐怖”を表現するために工夫したことを教えてください。

すごく“息芝居”が多くて、走ってゼエゼエする時もあれば、音を立てちゃいけない鼻息だけのシーンもあり、呼吸が浅くなるところもあって、様々な呼吸のシーンがありました。そこが俳優さんのお芝居のすごく大事な部分だと思ったので、収録の時もなるべく表現したいなと思い、呼吸や鼻息をお芝居に重ねていきました。

――すごくカロリーを使いそうですよね…!

レインが全速力で「走れ!」って言われているシーンなどは、一緒に体が動いちゃうんですよね。あまりにも激しく動くとノイズが入ってNGになってしまうので、ちょっと足踏みするくらいで留めて、でも激しく。走らなくてもいいのに走っちゃうんです(笑)。一緒にエイリアンから逃げたり戦ったり。今年一かなというくらいカロリーを使いました。

――収録中はおやつなどのブレイクを入れていたのですか?

たくさん食べましたね。本当に冒頭のシーンですぐエネルギー切れになっちゃいましたね。お腹が鳴ってもだめですし、食べすぎちゃうと消化音も鳴ってしまうのでこまめに休憩をいただきながら、ちょこちょこ補充しながら収録していました。

――そんな戸松さんの熱演をスクリーンからもすごく感じました。ご自身がこの状況に遭遇してしまったら、率先して戦うタイプか、援護するタイプかどちらですか?

「エイリアン」シリーズの大ファンでいる割には、戦いに行くのは絶対嫌です!(笑)宇宙船に残りたいですね。オペレーターも決して楽な仕事では無いのですが、なるべくオペレーター側にいたいです。そして、みんながちゃんと脱出出来る様に、1人でも裏切る人がいないように動きたいですね。

――裏切り者が出ない様にするのはとても大事ですよね…!今回、戸松さんがレインを演じて、「エイリアン」シリーズがちょっと怖いけど観に行きたいという方も多いと思います。そんな方にこの作品をオススメするなら?

サバイバル・スリラーなので、スリル感は満載ですが、ホラーの様にジワジワ…来るのではなく、スカッとする潔さのある作品だと思います。もちろん、ビックリしちゃう演出はあるんですけど、その後に家に帰っても怖いということは無いと思うんです。世界観とエイリアンの造形と俳優さんたちの熱演、どれをとっても熱量のすごい作品ですので、アトラクション感覚で遊びに来てほしいなと思います。例えばですが、初デートで行って一緒にハラハラドキドキしちゃうのはいかがでしょうか?!もちろんお友達でもご家族とでもお一人でも、「エイリアン」ファンはもちろん始めてでも劇場に遊びに来てください!

――今日は素敵なお話をどうもありがとうございました!

【ストーリー】人生の行き場を失った6人の若者たちが、生きる希望を求めて足を踏み入れた宇宙ステーション。だが、そこで彼らを待っていたのは、恐怖と言う名の絶望──寄生した人間の胸を突き破り、異常な速さで進化する “エイリアン”だった。しかも、その血液はすべての物質を溶かすほどの酸性のため、攻撃は不可能。宇宙最強にして最恐の生命体から、彼らは逃げ切れるのか?広大な宇宙の密室で起こる究極のサバイバル・スリラーを、映画館で体験せよ!

原題:Alien: Romulus 全米公開:2024年8月16日

監督:フェデ・アルバレス 製作:リドリー・スコット

出演:ケイリー・スピーニー(『パシフィック・リム:アップライジング』『プリシラ』)/デヴィッド・ジョンソン(『ライ・レーン』)/

アーチー・ルノー(「暗黒と神秘の骨」)/イザベラ・メルセード(『マダム・ウェブ』)

配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン (C)2024 20th Century Studios. All Rights Reserved.

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