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ラーメンライター井手隊長の美味しかったラーメン月間ベスト5(2024年9月)

ガジェット通信 / 2024年10月7日 7時30分

全国のラーメンを食べ歩くラーメンミュージシャン、井手隊長です。今回は私が9月に食べたラーメンの中で美味しかったラーメンベスト5をお届けします! 殿堂入りのお店は除外させていただき、初めて訪れたお店に限らせていただきました。美味しいお店探しの参考にしていただければと思います。それでは発表します!

第5位:らー麺 本間(赤坂見附)

5月オープンの新店。際コーポレーションの手がける新店だが、店長の本間さんの名前を冠するお店。本間さんは「せたが屋」出身。料亭のような内装。

「肉雲呑麺(醤油)」を注文。具はワンタン10個、揚げネギ、青ネギ、白ネギ。麺は平打ちストレートできたほなみを使用。

魚介の香る和のスープは素材を生かした重層的な旨味で、無化調ながらダシ感がしっかり。ここにネギの三重奏。細かな白ネギの清涼感と青ネギのシャキシャキ感、そして揚げネギの香ばしさで麺を啜るたびにネギの奥深さを感じる。素晴らしい。そして採算度外視のワンタン10個が凄すぎる。小ぶりながら餡もしっかり入り、肉の旨味と生姜感がいい具合で美味しい。

外食企業×職人という今後の可能性を示唆してくれる名店。

第4位:レバニラ中華 満腹(新御茶ノ水・小川町)

 

“麺魚”が手がける新ブランド。鮮魚系ではなくレバニラというのが本当に驚き。町中華の装い。

「レバニラ炒め」は養豚場から直送の厚切りの超大ぶりのブリブリレバーを使用。新鮮で臭みは一切なく柔らかくて美味しい。

そして「中華そば」がこれに輪をかけて旨い。

具はチャーシュー、青ネギ、青菜。麺は中ストレートのカネジン製。醤油がビシッときいていて豚の旨味バッチリのパワフルでノスタルジックなスープ。背脂が浮いていて、味わい的にも京都ラーメンを感じるが、竹岡式を意識しているという噂も聞く。それにしても美味しい。麺のモチモチ感と青ネギのシャキシャキ感、薄めのチャーシューも最高だ。

第3位:六坊担担面(池袋)

2017年創業。“渡なべスタイル”の手がける担々麺専門店。日本スタイルの「日式」と本場・四川スタイルの「成都式」の2種類あるのが特徴。

「日式 汁なし担々麺」を辛さ3、痺れ3で注文。具はひき肉、ナッツ、カイワレ。麺は極太ちぢれ。

胡麻ペーストをベースに数種のスパイスをブレンドした特製・日式ラー油が極太麺にしっかり絡む。辛さと痺れが程よいバランスで、食感のアクセントも良く、素晴らしい仕上がり。卓上の黒酢、腐乳での味変も効果的だ。これほど都心で本格的な担々麺がいただけるのはありがたい。

第2位:ラーメン専門 こむらさき 天文館本店(鹿児島・天文館)

1950年創業の鹿児島ラーメンのレジェンド。

「鹿児島黒豚チャーシュー入りラーメン(普)」を注文。

オープンキッチン。大量の羽釜で麺茹でをしている。チャーシューは切りたて。麺を盛って湯を切り、揚げネギ油とタレをジャージャーかけ、キャベツと青ネギ、チャーシューを盛る。その上からスープをかけるという珍しい作り方。

具はチャーシュー、千切りキャベツ、青ネギ、シイタケ。麺は中細ストレート。ライト豚骨ながらシイタケなどの旨味がしっかり積み重なっている。千切りキャベツが良いアクセントで、しっかりスープを吸ってモリモリ食べられる。黒豚チャーシューはとんでもなく旨い。横綱的貫禄とともに、かなり満足度の高い一杯をいただける。

第1位:藤味亭(名古屋・東別院)

名古屋のご当地ラーメン「好来系」のお店で“好来道場”の孫弟子にあたるお店。1999年創業。

「ラーメン 松」をいただく。具はチャーシュー、メンマ、ネギ。

根菜をメインに魚や昆布、鶏、豚、ニンニクなどからダシを取り、滋養強壮にも効果があると言われるスープ「秘法和漢根菜汁」が好来系の特徴。好来系にしてはかなりダシが深く、動物系の厚みがしっかりあるのが新しい。バラチャーシューは分厚くて柔らかくてとんでもなく旨い。麺も中太で割としっかり主張がある。ラーメンらしいラーメン。自家製ラー油や高麗人参酢の味変も旨い。

好来系の良さを生かしながら独自の味を追求している名店だ。

(執筆者: 井手隊長)

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