“イカれたゲーム”に加え…プレイヤー間の対立もヒートアップ！監督が解説「イカゲームシーズン２は社会の縮図を描く」

ガジェット通信 / 2024年12月23日 20時0分

Netflixシリーズ「イカゲーム」のシーズン1を独占配信中、シーズン2を12月26日（木）より世界独占配信。本作は、膨大な借金や深刻なトラブルにより人生を諦めかけた者たちが、“人生一発逆転”できるほどの高額賞金を懸け、＜誰もが知る子どもの遊び＞になぞらえた「負けたら即死」のイカれたゲームに巻き込まれていく、世界的メガヒットのサバイバルスリラー。

勝敗の行方はもちろん、ゲームの裏に隠された謎に迫るサスペンス、争う者同士の思惑や動機が絡み合い生まれる濃密な人間ドラマも描かれ、世界がこの“遊戯”に熱狂した。そしてシーズン2では、前作以上にプレイヤー同士の対立をより激化させる仕掛けが施されています。ファン・ドンヒョク監督は、「私たちの社会の縮図を描くようなものです」と解説。“イカれたゲーム”の行方はもちろん、その中で繰り広げられる人間模様を、リアリティを交えて描いたと明かしています。

シーズン1で、日々ギャンブルに明け暮れ、高利貸しから追われる主人公ギフン（演：イ・ジョンジェ）は、賞金を獲得するためゲームに参加。第1ゲームを経て“脱落＝死”と悟った彼は、ギフンの幼馴染のエリートチョ・サンウ（演：パク・ヘス）、脱北者で家族のために大金が必要なカン・セビョク（演：チョン・ホヨン）らと協力しゲームをクリアし、プレイヤー間で起きた抗争をも乗り越えていきます。絆が芽生えたかと思えた彼らだったが、協力してばかりではゲームを勝ち進むことはできず…様々な立場の者たちによる葛藤や裏切り、分断、そして別れが描かれました。

SNSでは「葛藤や友情や裏切りが面白い」、「極限状態に置かれた人間の立ち回りを描くことで生まれる生々しいスリリングさが半端ない」など、緻密に作られた設定とヒューマンドラマを絶賛する人が続出。シーズン2について監督は「このような分断は韓国だけでなく世界中で起こっていて、様々なことを理由に対立や憎悪が高まっていますよね。シーズン2ではこのことを象徴的に表現したいと思い、参加者たちがチーム〇とチーム×に分かれ、敵対し合う様子を描くことにしました」と告白。

シーズン1では、プレイヤーによる<続行＞か＜中止＞の投票が第１ゲーム終了後のみ設けられていたが、2ではそれが毎ゲーム後に行われる。これにより穏健派と過激派の対立は加速し、次第に自分の選択について声を荒げ主張するようにもなり、両チーム間の対立は避けられないものに。監督は「参加者に〇や×というラベルを物理的に貼ることは、私たちの社会の縮図を描くようなものでした。私たちが下すさまざまな選択が私たちの間に対立を生み出すという物語を伝え、こうした分裂を乗り越えられる方法があるかどうかについて対話を始めたかったのです。」と意図を説明。

さらに、「ゲームの参加者を通して、私は、『これが今の私たちの社会の姿ではないのか、この人ちはまさに私たち自身ではないのか』と問いたかったのです。作品が読者に考えるきっかけを与え、疑問を抱かせるきっかけになれば嬉しいです」と本作に込めた想いを語った。再び残酷なゲーム会場へと足を踏み入れたギフンは、負の連鎖を終わらせることができるのか―？この群雄割拠の盤上で生き残るのは誰なのか…？

シーズン2では、イ・ジョンジェの他にイム・シワン、パク・ソンフン、カン・ハヌル、さらには元BIGBANGのT.O.Pことチェ・スンヒョンや元IZ*ONEのチョ・ユリら豪華面々がゲームに参戦する。気鋭の新キャストはもちろん、再び世界を熱狂させる生死をかけたゲーム、そして想像を超える壮大な物語と、全てをスケールアップして贈る新シーズンの“ゲームスタート”まで残り僅か。前回とは違う角度からも没入できるシーズン２の物語に注目です。「イカゲーム」シーズン2は、12月26日（木）より世界独占配信。