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『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメンVS悪魔軍団~』松山ケンイチ&染谷将太インタビュー「佐藤二朗さんという神に対峙するのは、一人じゃ無理です」

ガジェット通信 / 2025年1月18日 17時0分

<神の子イエス>と<仏の悟りを開いたブッダ>が東京・立川の風呂なし6畳一間アパートでふたり暮らしをしながら下界でバカンスを満喫している日常を描く――そんな大胆で斬新な描写で、今や原作累計発行部数1700万部を超える異色のギャグ漫画「聖☆おにいさん」(著:中村光/講談社「モーニング・ツー」連載中/既刊21巻)。イエスとブッダという組み合わせ。そんな2人のスタイルはTシャツとデニム。題材もさることながらあまりにもユニークで唯一無二の描き方はまさに日本ならではの革命的ギャグ漫画と称され、性別・年齢・地域を超えて愛され続けています。

そんな<ギャグ漫画日本代表>とも呼べる「聖☆おにいさん」初の実写映画!『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメンVS悪魔軍団~』が公開中です。監督は『銀魂』シリーズ、『今日から俺は!!劇場版』、『新解釈・三國志』などを監督してきた、コメディ映画の奇才・福田雄一監督。ゆるい日常を描くショートストーリーとは異なる、劇場映画化のために原作者の中村光が描いた原作エピソードであり、「聖☆おにいさん」史上初となる壮大な長編シリーズ「スクリーンへの長い途(みち)」の完全実写化に挑みます。

イベントには[神の子]イエスを演じる松山ケンイチさんと、[仏の悟りを開いた人]ブッダ演じる染谷将太さんに本作撮影の思い出や、印象に残っているシーンなどお話を伺いました!

――本作楽しく拝見させていただきました!久しぶりにイエスとブッダになられたということですが、すぐにお2人の空気になられたのですか?

染谷:久々に松山さんとお会いしたんですけど、全然そんな感じもせずに普通にスッと始まりました。

松山:セットとかも完璧に前と同じだったからね。前回は佐藤(二朗)さんですごい笑ってしまっていたので、笑わない様に頑張ろうと。どういう精神状態で行こうかと探り探りでやっていたんだけど、ダメだったね。本作では岩田(剛典)くんにやられたね。 新たなるし刺客が無理だったね。俺、結構笑ってたよね?

染谷: めちゃめちゃ笑っていましたよ。

松山:マジで!相当我慢していたんだけどね。

――改めてになりますが、一番最初に合った時のお互いの第一印象を覚えていらっしゃいますか?

松山:染谷君がこの螺髪のカツラをつけて、福耳をつけてブッダになったとき、「まんまじゃん」って思ったんですよね。全てを見通すかのような綺麗な目をしているじゃないですか。それがすごいなと思って。この目に見られたらどんなに面白いものも全部吸収されて無に消えるみたいな、そういう雰囲気がある。本当に仏様みたいな包容力があって、一家に一人欲しい感じですよね。ある意味カオスな現場において、隣に染谷君がいてくれることが安心でした。

染谷:初めてお会いした時も、初めましてじゃない気がして、それがすごく思い出深いですね。松山さんがイエスとして現場にいてくれることで、自分はものすごいリラックスして堂々と現場にいることが出来ました。

――お互いに助けられていたのですね。

松山:二朗さんと対峙するのは、間違いなく染谷君がいないと無理だったな。

染谷:いや、1人じゃ無理です。

松山:二朗さんという神様との対峙は自然体じゃいられないよ。なにか宇宙旅行してるみたいな感じだったな。地に足付いてないというか。

染谷:すごすぎてあんまり記憶にないんですよ(笑)。本作では、アクション練習があったり、休憩の合間にピザ回しをしたり、練習事も多かったのですが、松山さんがいつもと変わらないペースでやってくださるんで、こっちもそんなに気負いせず、取り組むことが出来ました。

――ピザの生地をダイナミックに回すシーン、すごく笑ってしまいました。

染谷:ワールドチャンピオンを獲ったピザ職人さんのお店まで我々お伺いしまして。

松山:3か月くらい修行したよね?そういう風にしとこうよ。

染谷:噓じゃん。でも実際に修行したことは本当で、練習用の生地をお借りして、毎日家でも現場でも練習しました。

――漫才のシーンもたくさん練習されたのですか?

松山:南無三でしょ~。あれはほとんど練習していないです。少し擦り合わせをして撮影に挑んだ感じで。あのシーンに出てくる田口さんが面白かったですね。ブッダの方に酔っぱらってフラフラ〜っと。

染谷:あれは台本にないけれど、演出だったんです。段取り始まる前に監督が「ちょっと酔っぱらっちゃってください」とおじさん役の方にお伝えしていたのですが、その一言であんなに酔っ払っちゃうなんて、みんなを“どうかしちゃう”監督だなって思います。我々が一番普通にやっているんだなって思い知りましたね。

松山:ある意味本当に厳しい現場だなって思ったし、道筋はあるのですが、カオスなんです。歩き方もそうだし、進み方もそうだし、面白ければそのまま進んじゃおうみたいなところがあるから。それがある意味俳優としては怖い。でも、福田組にはその経験をしたいと思わせる大きな魅力があるんです。

――劇場ならではのエピソードとなっていますが、最初に脚本を読んだ時の感想や、特に好きなシーン、笑ってしまったシーンがあれば教えてください。

松山:今回色なキャラクターが出てくるのですが、「女子―ズ」も出てきて、イエローの田中美久さんが「クソが!」って言っていて、「口悪いな女子―ズ」と思って、すごく印象に残りましたね(笑)。これも台本になかったんです。こんなに色々やっていいんだ!ニュータイプの俳優たちに刺激を受けました。窪田君もすごくて。

染谷:窪田君は窪田君じゃなかったですね。笑える箇所しかないですね。

――その他気になったキャラクターはいましたか?

松山: 僕は岩田君(ミカエル)ですね。岩田君は何度も福田さんの作品をやられてると思うのですが、台本に書かれてあるものだけじゃなくて、違うものを持ち込んできていたんですよ。発声練習の場面は、台本では踊りも無かったし、ラップ調でもなく普通だったんだけど、それを岩田くんなりの発声練習にしてきていて。

染谷: いきなり始まって、2人とも吹いちゃいました。

松山:岩田くんの顔色をうかがって「(台本と)全然違うんだけどな」という視線は送ったんだけど、当然みたいな顔してた。白石さんも一緒にいたじゃないですか。岩田くんがあんな感じで、戸惑うのかなと思ったら白石さんは普通で。だから、今の俳優さんってこれがスタンダードなのかと思って、ビックリしちゃったんですよね。こんなに台本変えるっていうのと、ここまで表現やるっていう。あれ、日本の俳優って違うステージになったのかなと思って、自分がすごく遅れていて古くなっているかもしれないって悩みました。

染谷:動揺している我々がそのまま映っています。どんどん濃い皆さんが現場に来られては動揺するっていう、そういう日々を過ごしていました。神木君も、知らない神木隆之介だ!と思って、すごく驚きました。

松山:神木君は初めての福田組で緊張しているはずなんだけど、あんなに台本から変えてくることがすごい。

染谷:緊張しながら変えるってなかなかないよね。仲野太賀とかも「今回どうしよ」とか言いながら、始まったら当たり前のようにやるし。二朗さんに限っては全く台本にない。ひと台詞くらいかな台本にあったの。

――本編で走馬灯の映像が出てくるのですが、お2人は人生の最後にどんな映像を見たいでしょうか?

松山:自分の人生の恥ずかしかった思い出がパパパパ…って出てきて、 「ああ、もうこんな恥ずかしいことを思い出さずに済むんだ」ってハッピーエンドで終わるんじゃないですか。

染谷:チャプターみたいに選べたらいいですよね。メニューがあって、選んでこれ見る、これ飛ばすとかできたら、すごく楽しい走馬灯になりそうだなって思います。

――今日は楽しいお話をありがとうございました!

『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメンVS悪魔軍団~』

■原作:中村光「聖おにいさん」(講談社「モーニング・ツー」連載)

■脚本・監督:福田雄一

■出演:松山ケンイチ、染谷将太、賀来賢人、岩田剛典、勝地涼、白石麻衣、仲野太賀、神木隆之介、

山本美月、桜井日奈子、川口春奈、中田青渚、吉柳咲良、田中美久、森日菜美、安斉星来、

山田孝之、ムロツヨシ、佐藤二朗、窪田正孝、藤原竜也

■プロデューサー:北島直明、松橋真三、鈴木大造、山田孝之

■製作:映画『聖☆おにいさん』製作委員会

■制作プロダクション:クレデウス

■配給:東宝  ■公開日:2024年12月20日(金)  ■撮影期間:2023年11月~2023年12月

■コピーライト: ©中村光/講談社 ©2024映画「聖☆おにいさん」製作委員会

■公式サイト:http://saint023movie.jp/

■公式X:https://twitter.com/saint023movie

■公式Instagram:https://www.instagram.com/saint023movie

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