【TGS2013】青森が北海道を殴って小さくする音ゲー 神奈川工科大学の『アオモリズム』は必見
ガジェット通信 / 2013年9月20日 16時0分
9月19日に開幕、土日が一般公開日となる『東京ゲームショウ2013』。バンダイナムコゲームスで『もじぴったん』シリーズのディレクターとプロデューサーを務め、現在は神奈川工科大学特任准教授の中村隆之氏が、学生さんに面白いゲームを作らせたと聞いてブースに行ってみました。
ブースに置かれていたのはアップライト筐体のアーケードゲーム『アオモリズム』。学生作品でアーケードゲームというのは珍しいですね。
『アオモリズム』という名前から分かるように、青森県が主人公のリズムゲーム。「ホッカイドウが攻めてきたど」とゲームが始まり、リズムに合わせてボタンを叩くことで画面上から流れてくるチーズ、カニなど北海道の名産品を弾き飛ばしていきます。
タイミングが合うと下北半島が腕のように動いて北海道を殴る! 連打のタイミングがきたらひたすら殴る! そう、津軽海峡を挟んで対立する(?)青森県と北海道の戦いをゲーム化しているのです。援軍としてりんごやさくらんぼなど青森県の名産品が下から上に流れてくるターンもあり、北海道を叩きのめしていきます。
結果は「ホッカイドウを7271haちっちぇくしたど」! 北海道の人には怒られそうですが、巨大な北海道に戦いを挑む痛快さが楽しめるゲーム内容になっています。
ゲームはUnityで開発したもの。北海道が映し出された大画面のリアプロジェクションモニターと、プレイヤーが見ながら操作する津軽海峡を映したHDモニターそれぞれで独立したアプリケーションが動作しており、それらが通信で同期するという仕掛けになっています。
神奈川工科大学情報メディア学科のカリキュラム“ゲームクリエイター特訓”の中で学生がアイデアを出し、「アオモリを育ててホッカイドウを小さくするゲーム」というアイデアをベースに、中村氏の指導の下で開発が進められました。筐体の開発に3か月、アプリケーションの開発に1か月程度というスピードで完成したそうです。この開発期間でこの完成度はスゴい。
今後はアプリ版の開発も検討しているとのこと。2スクリーンを再現するなら、北海道を『iPad』で、青森県を『iPhone』で動かすようなこともできそうですね。一般公開日に『東京ゲームショウ2013』を訪れる人は必見ですよ!
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