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『マイノリティ・リポート』の世界はすぐそこ!? 富士通が試作した“虹彩認証”システム搭載スマートフォンがどこまで認識できるか試してみた

ガジェット通信 / 2015年4月24日 12時0分

『マイノリティ・リポート』の世界はすぐそこ!? 富士通が試作した“虹彩認証”システム搭載スマートフォンがどこまで認識できるか試してみた

街中に設置されたカメラで瞳がスキャンされ、誰がどこにいるのかまる分かり。広告は自分の名前をよびかけ、バーチャル店員は購入履歴を基に話しかける――。そんな未来を描いた映画『マイノリティ・リポート』の中で印象に残るのが、人間の瞳の“虹彩”をID代わりに認証するシステム。富士通が、この“虹彩認証”システムをスマートフォンに搭載した試作機を、3月に開催された『Mobile World Congress 2015(MWC2015)』に出展しました。その試作機をお借りすることができたので、レビューをお届けします。

指紋認証や静脈認証など生体認証をパソコンやスマートフォンに採用してきた富士通。今回は瞳孔の外側にある虹彩のパターンを認識して本人確認する虹彩認証のシステムを小型化、手に持ったスマートフォンと目の距離でも認証を可能にする技術により、スマートフォンへの搭載を実現しています。

虹彩認証

虹彩認証

試作機は、通常のスマートフォンに虹彩認証のユニットを外付けしたもの。赤外線LED照明で眼球を照らし、赤外線カメラで撮影することで虹彩のパターンを取得します。

虹彩認証

虹彩認証

虹彩認証

利用するには、まず自分の虹彩パターンをスマートフォンに登録します。端末を目から20cmほど離して、赤外線カメラの映像で両目が円のパターンの中に入るように撮影。パターンの認識が完了すると登録完了です。

虹彩認証

虹彩認証

ロック画面の解除は、ホーム画面上部に表示される赤外線カメラ映像に、自分の両目が映るようにスマートフォンをかざせばOK。

虹彩認証

アプリのロック解除にも利用できます。試作機では、ギャラリーアプリにロックがかけられていました。

認証の処理は一瞬で済み、パターン認証よりはるかに素早くロックを解除できるのが特徴です。試作機ではアプリのロック解除ができましたが、ブラウザのユーザー認証にも応用できたら便利ですよね。パターン入力や文字の手入力、さらに指紋認証の“触る”という手順さえスキップできて、“見る”だけで済むのは本当に便利。この技術は、『MWC2015』でAndroid専門メディア『AndroidPIT』から『Best innovation award』を受賞したそうです。

富士通の「虹彩認証技術」がAndroidPITの「Best innovation award」を受賞!

http://www.fmworld.net/product/phone/topics/20150313.html

この虹彩認証システムの実力を検証すべく、どこまで虹彩パターンを認識できるのか試してみました。

・しかめ面

虹彩認証

虹彩認証

虹彩認証

成功。目の開け方にもよりますが、まぶたを全開にしなくても認識してくれるようです。

・薄目

虹彩認証

虹彩認証

失敗。まぶたは20%ぐらい開けないと認識されないようです。

・白目

虹彩認証

虹彩認証

失敗。瞳を見せようとしていないのだから当然ですよね。

・メガネ

虹彩認証

虹彩認証

成功。ガラス越しでも認識してくれる高精度。

・サングラス

虹彩認証

虹彩認証

成功。赤外線LEDと赤外線カメラを使うから、通常光が通りにくいサングラスでも大丈夫なんですね。これにはちょっとビックリ。

このように、既に実用段階と言っても過言ではないスマートフォンの虹彩認証システム。映画で見た未来がすぐそこまで来ているのって、ワクワクしますよね。虹彩認証システム搭載スマートフォンは、今年中に製品化される予定とのこと。その登場を楽しみに待ちたいと思います。

虹彩認証 プロモーションムービー(YouTube)

https://youtu.be/JidCNq3Yq7w

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