JRAサリオス天皇賞・秋(G1)“自重”は正解? 「ダートではもっとすごい」3歳トップマイラーが歩んだ8年前の「迷走」……

ギャンブルジャーナル / 2020年10月13日 8時0分

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「マイルCSか香港国際競走になると思います」

 11日、東京競馬場で行われた毎日王冠(G2)はサリオス(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎)が優勝を飾った。春はコントレイルの後塵を拝してきたが、古馬相手に能力の高さを改めて証明する結果となった。

 皐月賞(G1)、日本ダービー(G1)で2着だったサリオス。体型からマイル向きと言われてきたが、春は2000m超のレースで好走してきた。秋は更に距離延長となる菊花賞(G1)ではなく、適性距離の確認も含めて1800mで行われる毎日王冠が始動戦に選ばれた。

 だが、2着に3馬身差をつける勝ちっぷりから、ファンの間では「2000mでもいける」「アーモンドアイとの対決が見たい」といった天皇賞・秋(G1)への出走を熱望する声が挙がった。

 その一方、シルクレーシングの米本昌史代表は、「ダービーは堀先生の見立てでは距離が長かったとのこと」「天皇賞の2000mもやや長い」と前置きをした上で、マイルCSと香港国際競走を次走の候補とした。

 天皇賞・秋への出走を願うファンとマイル志向が強い陣営、オーナーサイドに乖離があると言えるだろう。

 ただ、8年前の毎日王冠を制したカレンブラックヒルを思い返せば、サリオス陣営の判断にも納得できるかもしれない。

 デビューから4連勝でNHKマイルC(G1)を制したカレンブラックヒル。無敗での同レース制覇はエルコンドルパサー以来、14年ぶりの快挙である。また、逃げて後続に影さえ踏ませず、3馬身半差をつける快勝は大きな衝撃を与えた。

 3歳マイル王となったカレンブラックヒルは、秋の始動戦に200mの距離延長となる毎日王冠を選択。56キロを背負いながらも、1番人気の支持に応えて優勝を飾った。サリオスより2キロも重い斤量で勝っており、この時点では文句なしの成績と言えるだろう。

 だが、転機となったのは次走の天皇賞・秋だ。

 大逃げを打ったシルポートから離れた2番手でレースを進めたカレンブラックヒル。最後の直線で逃げ馬を交わして粘り込みを図るも、最後は差し馬に交わされて5着に敗れた。この敗戦に秋山真一郎騎手と陣営は揃って「距離」を敗因に挙げた。毎日王冠からの200mの距離延長が相当堪えたようだ。

「ダートではもっとすごいパフォーマンスを発揮できるかもしれない」

 秋山騎手が以前からカレンブラックヒルにダート適性を感じていたこともあり、次走はフェブラリーS(G1)に出走した。初ダートながら1番人気に推されるも、ブービーの15着に惨敗。結果的に迷走とも呼べるレース選択となってしまった。

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