JRA天皇賞・秋(G1)「最弱世代」代表ダノンキングリーの意地。衝撃の4歳牡馬「未出走」から10年……。またしても“助け舟”頼みで危機回避か

ギャンブルジャーナル / 2020年10月29日 7時0分

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 11月1日、東京競馬場で天皇賞・秋(G1)が開催される。3冠を達成したデアリングタクト、コントレイルに続いて、アーモンドアイが史上初となる芝G1・8勝目という偉業を達成できるか注目が集まる。

 グレード制が導入され、天皇賞・秋が芝2000mで施行されるようになった1984年以降で、最も勝利しているのは19勝の4歳馬。その内訳は牡馬15勝、牝馬4勝となっており、圧倒的に4歳牡馬が強いレースといえるだろう。

 しかし、今年の出走メンバーに目を向けると、なんと4歳牡馬はダノンキングリー(牡4歳、美浦・萩原清厩舎)だけである。

 重賞3勝の実績を持ちながらも、G1にはあと1歩届かないダノンキングリー。無冠ながらも、世代屈指の実力馬が4歳牡馬代表として天皇賞・秋に出走する。

 ダノンキングリーの出走で体裁を保った4歳牡馬だが、クラシックホースの近況は以下の通りだ。

 皐月賞馬サートゥルナーリアは調整遅れにより、天皇賞・秋からジャパンC(G1)へ目標を切り替えた。ダービー馬ロジャーバローズは既に引退。菊花賞馬ワールドプレミアは体調が整わないことを理由に春全休し、ジャパンCで今年初戦を迎えようとしている。古馬王道路線に4歳牡馬の有力どころが出走しないのは、物足りなさを感じるのが正直なところだ。

 実は、グレード制導入後、36回の歴史をもつ天皇賞・秋に4歳牡馬が1頭も出走しなかった年が1度だけある。

 2010年の天皇賞・秋はフルゲート18頭立てで行われたが、4歳牡馬の姿は皆無。当時の4歳牡馬はダービー馬がロジユニヴァースの世代で、“最弱世代”とも揶揄されるほどだった。

 その世代の牡馬で芝の古馬混合G1を勝利したのは、10年の宝塚記念を制したナカヤマフェスタ、11年の天皇賞・秋を制したトーセンジョーダン、12年の安田記念を制したストロングリターンの3頭のみ。当時はナカヤマフェスタが宝塚記念を勝利しただけということで、すでに世代レベルを疑う声が挙がっていた。さらに、天皇賞・秋に1頭も出走しないという体たらくだ。

 だが、これは現4歳牡馬にとって他人事ではない。

「アドマイヤマーズが香港マイル(G1)を勝っていますが、現4歳牡馬はJRAの芝G1で未勝利です。サートゥルナーリアが世代の総大将と目されましたが、いまいちパッとしませんし、世代レベルはすでに疑われています。ロジユニヴァース世代はナカヤマフェスタが4歳で宝塚記念を勝っていることを考えれば、それ以下と見られても仕方ないかもしれませんね」(競馬記者)

 2010年の天皇賞・秋を優勝したのは、出走メンバー唯一の4歳馬ブエナビスタ。歴史的名牝が4歳世代の意地を見せることに成功した。

 今年は4歳牝馬から宝塚記念の勝ち馬クロノジェネシスが出走する。またしても、牝馬に助けられるようなことがあるかもしれない。

 果たして、ダノンキングリーは4歳牡馬のレベルを疑う声を払拭するような走りを見せることができるだろうか。

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