JRAジャパンC(G1)コントレイル、大苦戦から条件「好転」!? デビュー8連勝「父超え」へ、距離短縮以外の「追い風」とは
ギャンブルジャーナル / 2020年11月26日 11時0分

3頭の3冠馬が相まみえるジャパンC(G1)が29日、東京競馬場で開催される。
これまで“3強対決”と呼ばれたレースは幾つかあったが、今年のジャパンCの特徴のひとつは、アーモンドアイとデアリングタクトの2頭が牝馬という点だろう。コントレイル(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎)が唯一の牡馬だが、今年のG1戦線は牝馬が大活躍していることもあって、「ジャパンCも牝馬が勝つのでは」という声も多く聞かれる。
初めて顔を合わせる3強だが、それぞれに死角もある。デアリングタクトは同世代としか対戦がなく、牡馬と戦ったのも新馬戦だけ。アーモンドアイは、天皇賞・秋(G1)から中3週というローテーションが不安視される。コントレイルは、この秋3戦目で、前走は3000mという距離に加え、最後まで息の抜けない厳しいレースだった点から疲労残りが懸念される。
そのコントレイルにとって距離が2400mに短縮されるのは大きなプラス。日本ダービー(G1)を圧勝した東京2400mが舞台なら、牝馬に負けるわけにはいかないだろう。また、サリオスが不在だった菊花賞(G1)を見てもわかる通り、1強で徹底マークされるよりは、今回のようにライバル馬にマークが分散されるのは追い風となりそうだ。
先述したように注目ポイントは菊花賞からの疲労残りだろう。もちろんあの激戦から僅か1か月で、疲労が残っていない方がおかしい。実際に、1週前追い切りでは僚馬2頭に後れを取り、その状態には疑問が投げかけられていた。陣営も“不安”を口にするほどだったが、今週に入って状態は一変したという。
「今週は火曜日がトレセン全休日でしたが、福永祐一騎手は事前に調教を申し込む形で、坂路でコントレイルに騎乗。先週からの大幅良化を感じたというコメントを残しています。さらに25日には、初めて自らが最終追い切りに騎乗し、栗東坂路で53秒3-12秒2の好時計をマークしました」(競馬記者)
最終追い切り後、福永騎手は「(この1週間で)驚くぐらいの良化度合いを見せてくれています。男の意地を見せたい一戦だなと思っています」と手応えと意気込みを語った。
管理する矢作調教師も同様に大幅な良化を感じたようで、「(今日の追い切りは)素晴らしいと思いました。本当に良くなっていると思いました。馬の張りもほぼ戻りましたし、1週前の状態から今日の状態は考えられなかった」と手応えを口にしている。
コントレイルにとって、このレースは偉大な父超えも懸かっている。父子は、ともにデビューから7連勝、無敗のまま菊花賞を制し、3冠馬に輝いた。しかし、ディープインパクトは3歳4冠を目指し出走した有馬記念(G1)では、ハーツクライに足をすくわれた。
ただ、有馬記念でディープインパクトは単勝1.3倍と人気を一本かぶりしたのに対して、コントレイルは人気が分散してマークが薄くなることが予想される点が大きく異なる。
コントレイルが強豪牝馬2頭を相手にジャパンCを制覇すれば、父を超えるデビュー8連勝となる。コントレイルは、この頂上決戦を制し、父超えを果たせるか。
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