JRA共同通信杯(G3)「武豊を超える宿命を持つ」横山武史がクラシック制覇に王手! 3戦3勝エフフォーリアは「天才を育てた名馬」メジロライアンの再来か
ギャンブルジャーナル / 2021年2月14日 18時0分

14日、東京競馬場で行われた共同通信杯(G3)は、4番人気のエフフォーリア(牡3歳、美浦・鹿戸雄一厩舎)が勝利。デビューから無敗の3連勝で、クラシック戦線の中心に躍り出た。
ゴール後、拳を天高く突き上げた。12頭立てで行われた芝1800mのレース。スタートを決めたエフフォーリアは、逃げたい馬を行かせる形で好位をキープする。途中でハナに立ったハートオブアシティが引っ張るペースは、1000m通過が61.8秒という超スローペースとなった。
最後の直線入り口で、全馬が一団となる瞬発力勝負の展開。しかし、前走の百日草特別(1勝クラス)で見せたように、好位からでも速い上がりを使えるのがエフフォーリアの強さだ。前走とまったく同じ上がり3ハロン33.4秒の末脚で後続を引き離すと、最後は2着ヴィクティファルスに2馬身半差をつける圧勝劇だった。
「前走ちょっとテンションが高かったんですが、今回はすごく落ち着いてて『この仔の力は発揮できるな』という自信がありました。あとは、僕がこの馬の力を遺憾なく発揮することだけを心掛けて騎乗できました」
勝利騎手インタビューでそう語ったのは、デビュー戦からエフフォーリアの手綱を執って3戦3勝に導いた横山武史騎手だ。昨年、3年目の22歳という史上最年少で関東リーディングを獲得した若武者が、今年は初G1、そしてクラシック制覇に大きく前進した。
「横山武騎手にとって、まさに会心の勝利でしたね。朝日杯フューチュリティS(G1)2着のステラヴェローチェを筆頭に、皐月賞馬アルアインの全弟シャフリヤールなど、春のクラシックを睨む好メンバーが揃った一戦でしたが、終わってみればエフフォーリアの圧勝でした。
1000m通過が61.8秒という超スローペースだったのも、前走の百日草特別と同じ展開。そういった意味では、1戦1勝だった2、3着馬と比べて経験がものを言ったと思います。
まだ『ペースが上がってどうか』という課題はありますが、今年の牡馬クラシック戦線においては、昨年末のホープフルS(G1)を勝ったダノンザキッドと並ぶ2強になったと見ていいんじゃないでしょうか。それくらいインパクトのある勝ち方だったと思います」(競馬記者)
レース後、横山武騎手が「昨年、北海道で乗せていただいて、デビューする前からすごく良い馬っていう感触がありましたし、それだけにあの仔に対する期待も大きかった」と語った通り、昨年8月のデビュー前から惚れ込んでいた逸材。
自身が常々目標と語る父・横山典弘騎手は、横山武騎手と同じ23歳のシーズンにメジロライアンで弥生賞(G2)を勝ち、クラシックを主役の1頭として戦ったが、まるでその軌跡をなぞるかのように名馬と出会った息子は、父を超えられるだろうか。
「重賞も勝ってくれましたし、もちろん次はG1を勝てるように頑張っていきたいと思います」
勝利騎手インタビューを力強く締め括った横山武騎手。「武史」という名は「武豊騎手の歴史を超えられるように」と願いを込めて父・横山典騎手が付けたそうだ。偉大な父にとってメジロライアンは「今の自分があるのはメジロライアンのおかげ」と感謝を語るほど大きな存在だったが、エフフォーリアもまた横山武騎手を超一流の名手へ導くのかもしれない。
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