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銀河交易シム『ダークスターワン Nintendo Switch エディション』プレイレポ―交易に戦闘に古き良きスぺコンシムをスイッチで満喫!【プレイレポ】

Game*Spark / 2024年6月23日 18時30分

広大な銀河で宇宙船を自由自在に乗り回す。SFファンのロマンですね。しかも、その船が亡き父親が遺してくれた世界に一機だけのワンオフ機。


そんな特別な船を操って、父の死の謎に迫るべく広い銀河で大冒険。無難に交易で?それとも手に汗握る賞金稼ぎ?手段はともかく稼いだお金で船をアップグレードしつつ、銀河中に散らばるアーティファクトでも機体を強化し多くの困難を乗り越えていきましょう。


6月20日にKalypso Mediaより銀河交易シム『ダークスターワン Nintendo Switch エディション』がニンテンドースイッチ向けに発売されました。


オリジナルであるPC向けとなる『ダークスターワン(Darkstar One)』は2006年の作品で、本作はこれを初の日本語ローカライズ版としてスイッチに移植した作品となります。


機体のカスタマイズ要素に多種多様なミッション、要素だけで言えばなかなか本格的なスぺコンシムがスイッチで楽しめるというのは魅力的ですよね?ということで早速その内容をお伝えしていこうと思います。


本記事の執筆にあたってはKalypso Media Japanよりニンテンドースイッチ版の製品キーの提供を受けています。


亡き父が遺した船は古代のアーティファクトを使った最新鋭機、これを愛機に父の死の謎に迫る!


ゲームを始めるとまずカットシーンから。大事そうにカーゴを輸送する船とその随伴機、口ぶりから積み荷は何かしら訳アリな品のようです。


どうやらハイパースペースエンジンにトラブルが発生したようで、積み荷を気にしつつも「厄介なパトロールが居ない無人星系で助かった。」とそれほど深刻さは感じさせないやり取りをしています。


とここで何やら異変が。ハイパースペースゲートに似た大規模な転移空間から無数の所属不明機が出現、攻撃を仕掛けてきたのです。戸惑っている間に僚機は撃墜され、母艦も同じ運命に。しかし戦闘の余波で謎の転移空間は後続の所属不明機を巻き込んで大爆発、辺りには残骸が漂う死屍累々とした光景となります。


一方、場面は変わってテラン領ペンカー星域。廊下から入港してきた船を目を輝かせて見入る青年こそ本作の主人公であるケイロンです。


ケイロンの父サイモン・ジャービスはとある極秘任務中に不慮の死を遂げていますが、ケイロンもまたセキュリティ企業でパイロットとしての道を歩んでいる真っ最中なのでした。


父の友人でビジネスパートナーであるロバートに呼び出されたケイロンは、彼から訓練課程の修了を伝えられるとともに、エスコートパイロットとして正式に任命されます。また、父の遺した宇宙船「ダークスターワン」もケイロンに引き継がれることになります。


その後ロバートのアドバイスに従い慣熟も兼ねたミッションを行うことに。ロバートから手助けを頼まれたアリムが僚機として随伴してくれます。射撃訓練代わりに不要となった通信衛星を破壊していると海賊が出現、彼らもまた射撃訓練の的として立派に働いてくれます。


そんな中アリムの口から驚きの情報が知らされます。なんと乗機である「ダークスターワン」は古代のアーティファクトを使って開発されたもので、変化し成長するという有機的要素を有する機体であるとのこと。


アーティファクトによる強化部位は3か所、それぞれ異なる性能を強化できます。

本作では銀河中に散らばるアーティファクトを獲得することで機体の強化が可能です。強化部位は船体、ウイング、エンジンの3種で、それぞれ前方兵装やタレットといった武装や拡張装備のスロットを拡張したり、機動性や船体耐久値といった基礎ステータスを向上させることが可能です。


また、攻撃などに必要なエネルギーの最大値や亜空間ジャンプ時の最大跳躍距離などは各ステーションの造船所でアップグレードを購入することで強化することができます。アーティファクトとアップグレードを通じた2通りの強化を繰り返すことで、より強力な機体へと成長させることが攻略のカギとなります。


あとは広い銀河の津々浦々で賞金目当ての海賊狩りやミッションを繰り返しつつ、十分強化できたところでメインミッションを進行、これを繰り返すこととなります。


さて、本作を軽く遊んだ感想を申し上げますと「スイッチでのスぺコンシム体験は新鮮ながらも、全体的に古臭さをぬぐい切れない作品」となります。


亜空間ジャンプ時のシーン、ワープっぽさは出ていますね。

本作のオリジナルは2006年だけあって、キャラや宇宙船の造形や各種エフェクトなどなどはあくまでこの時代水準のもの。当時としてはいい線行っていたとは思うのですが、2024年現在の水準からすればどうにも古臭さを感じさせるものとなっています。


似たジャンルで近い年代で言えばEgosoftの『X3: Reunion』やStarWraith 3D Gamesの『Evochron Renegades』や『Arvoch Conflict』などが挙げられますが、いずれもシリーズ化された中での何作品も前のもの。特にSF作品においてはビジュアル面などは競合作品との差別化に重要な要素だけあって、旧作の移植としては比較的高めの価格まで考慮にいれれば移植に際して何らかの強化が欲しかったところです。


また、レーダーの表示範囲の狭さとそれに起因する表示の不安定さ、ステーション内のメニュー画面における人物モデルの削除など、負荷軽減と思しき変更箇所も少し気になるところ。ゲームの動作自体は概ね安定しており別段プレイに影響するような場面は少なかったですが、至近距離での爆発描写などでフレームレートが一気に落ちる場面がたびたびあったことから「だいぶ頑張っているけど無理もしている」という印象を受けました。


シールドエフェクトに攻撃描写、何から何まで地味です。

ローカライズに関しては今のところそれほど問題は無いようです。ただ、全体的に直訳などの多さが気になるところで、例えば「人口:104 十億人」といった表記は度々目にするだけに気になるところだったりします。あとロック時の敵機残シールド値など完全に見切れているUIの存在なども少々残念でした。


とは言え、機体のアップグレードや様々な金策など、ジャンルとしての基礎的要素はしっかり押さえてあるしゲームの素地自体は悪くないので、このジャンルが好きなプレイヤーなら楽しめるのではないかと思います。


スパくんのひとこと


スイッチで本格的なスぺコンシムを楽しめる1作スパ!けど、全体的な古臭さは如何ともし難いスパァ…。18年という年月の流れはなかなか残酷スパ。



  • タイトル:ダークスターワン Nintendo Switch エディション


  • 対応機種:ニンテンドースイッチ


  • 記事におけるプレイ機種:ニンテンドースイッチ


  • 発売日:2024年6月20日


  • 記事執筆時の著者プレイ時間:4時間


  • 価格:4,620円(税込)


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