強キャラvs強キャラの激突!PS5新作ヒーローシューター『Concord』は“競技性”を意識しすぎず楽しめる―開発者へのインタビューも【先行プレイレポ】
Game*Spark / 2024年6月28日 1時0分
PC版と同時発売のPlayStation Studios作品といえば『HELLDIVERS 2』が記憶に新しいですが、新たにPS5とPCでクロスに楽しめる対戦シューター『Concord』が8月24日に発売されます。
本記事では、メディア向けに行われた3時間ほどの先行プレイでわかった、良い意味で肩の力を抜いて遊べるオンラインマルチプレイ向けの対戦シューターとしての本作の魅力に加え、開発スタジオであるFirewalk Studiosへのインタビューもお届けします。なお、記事中のスクリーンショットは開発中のものです。
強いvs強いのぶつかり合い!
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今回の試遊では、合計3つのモードがプレイできました。それぞれプレイ感の異なるユニークなものだったので、ご紹介します。
「トロフィー・ハント」は、チームデスマッチを発展させたようなルールです。何度もリスポーンしながら敵チームを倒す……というところは定番ですが、倒した後死体の上にドロップする「バウンティカード」を獲得してポイントを稼がなければならないのがミソです。
遠くの敵をキルしても、撃ち合いが激しいところであればバウンティカードを取りにいくのは非常にリスキー。加えて味方のバウンティカードを取れば失点を阻止できるので、必然的に近距離での撃ち合いが多くなります。
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「クラッシュ・ポイント」は、マップ中央にあるゾーンを奪いあうというもので、リスポーンができません。そのため、緊張感を持ってうまく立ち回ることが勝利のカギとなります。
「カーゴ・ラン」は、マップ中央に置かれたブルーバディと呼ばれるロボットを回収して、指定された地点に設置するというもの。設置後は一定時間守らなければならないのにもかかわらずリスポーンができないため、気が抜けません。
残りの3つは下記のようなものです。
エリア・コントロール:リスポーン型のモードで、両チームがマップを駆け巡りながら、複数の占領ゾーンを確保するために競い合います。2つ以上のゾーンを占領することでチームのスコアが上がり、先に必要ポイントを獲得したチームが勝ちとなります。
シグナル・チェイス:リスポーン型のモードで、マッチ内で転々と移動する1つのゾーンを両チームが占領しようと競い合います。制限時間以内にターゲットスコアを先に到達したチームが勝ちとなります。
テイクダウン:リスポーン型のモードで、両チームが敵クルーの殲滅を目指します。1キル成功すると、チームに1ポイント与えられます。制限時間以内にターゲットスコアを先に到達したチームが勝ちとなります。
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「フリーガンナー」と呼ばれるプレイヤーが操るキャラクターたちは、それぞれ強みが異なります。一般的なFPSのようにライフルを撃てたり、タンクとして前線を押し上げられたり……と役割自体はわかりやすい反面、個性を持っているキャラが多く存在します。
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「テオ」はライフルとピストルを持った使いやすいキャラですが、ひとりでスモークもサーマルサイトも持っているため、自身の強みをソロで100%活かせます。「1-OFF」というキャラは巨体ロボでわかりやすくタンク役……と思いきや、敵の弾丸を掃除機で吸い込んで爆弾に変えたり、逆に風を出して敵をふっ飛ばしたりできます。
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筆者のお気に入りは、「ロカ」というキャラ。火力高めなミサイルランチャーを所持しており、着弾地点の爆風でもダメージを稼げるため、かなり強力です。三段ジャンプや滞空スキルも持っており、敵の視線から外れた状態から不意打ちできるという強みも。また、地面に勢いよく着地してダメージを与えるという技も用意されています。
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もうひとりは、「ヘイマー」。メイン武器自体は一発ずつしか打てずリロードも少し長いためクセがあるのですが、ひとりで目くらましやダメージの高い炎を撒くなどといったことができるので、こっそり裏をかいて襲うというプレイに向いています。
このように、それぞれのキャラが確固とした強みを持っており、どのキャラにも面白い点が見つかります。チームでの集団行動やロールの配分は必要な場面はあるものの、強く意識しなくてもプレイできるため、いろんなキャラを積極的に使いたくなります。競技性を意識しすぎずに楽しめるという点に心を惹かれました。
ここからは、Firewalk Studiosのディレクターであるキム・クライネス氏と、リードゲームプレイデザイナーのクロード・ジェローム氏へのインタビューをお届けします。
――ヒーローシューターは他社からもさまざまな作品が出ていますが、開発者目線での本作ならではの魅力を教えてください。
Firewalk Studios 本作はいろいろな層の積み重ねによって成り立っていますので、それぞれ分けて解説します。
基礎の部分となる戦闘については、ガンプレイやキャラのコントロールといったゲームプレイを満足できるものに仕上げています。その上に重なるのが、キャラクターを使った戦略性です。
本作はただガンプレイが上手ければ良いというデザインにならないように気をつけており、頭を使ってキャラを選択したり、アビリティを使ったりといったバランスの取れた体験が重要なもののひとつです。
それに加えて、世界観を描くストーリーテリングやキャラの生活感や関係性といった部分に共感性を生めるように取り扱っていきたいと考えています。
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――対戦格闘からバトルロイヤルシューターまで、近年はさまざまなジャンルの作品が存在します。そんな中、ヒーローシューターというジャンルを選んだ理由を教えてください。
Firewalk Studios 開発チームの中にはマルチプレイゲームが好きな人が多く、過去に『Apex Legends』や『Destiny』、『コール オブ デューティ』といった作品に携わっていたメンバーもいます。
そんな個々人の長所を活かしたいと考えた上で、我々が持つ理想を追求した結果、ヒーローシューターが最適だという判断に至りました。
チームで力を合わせるというのもポイントで、さまざまなバックグラウンドを持つキャラがひとつの家族になるような要素も大事です。実は本作はストーリーもかなり重要で、マルチプレイゲームの中でどのように描くかという部分を含めてIPを成長させていきたいと考えています。
――対戦シューターはバランス調整が重要になると思いますが、調整にあたっての方針やポリシーはありますか。
Firewalk Studios 各キャラクターがそれぞれ個性を持って、まったく違うプレイングになるというところを大事にしました。こうした作品はなるべく均等なゲームバランスにしがちなこともあると思うのですが、本作では少し尖った部分があっても個性を尊重する形の調整にしたいと考えています。
――近年のシューターは基本プレイ無料のものが多い印象ですが、本作を有料パッケージとして発売する理由を教えてください。
Firewalk Studios 本作は初めからプレイヤーに完全な体験をしてほしいという願いを込めて開発しているため、有料パッケージとして発売することによって16名のフリーガンナーや12のマップなどをすべて遊べます。
加えて、毎週配信される短編ムービーや「銀河ガイド」という本作の世界を綴る物語要素、そして3ヶ月ごとに展開されるシーズンはすべて追加費用無しでお楽しみいただけます。
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――本作はPC版とPS5版が同時発売となります。こうした販売形態を選んだ理由や、クロスプレイの有無が選択できるかどうかについて教えてください。
Firewalk Studios 本作はPCとPS5で同時開発していたので、それぞれの良さを意識しながら制作していました。クロスプレイは、より多くのプレイヤーと楽しめるという意図を持って実装しています。ただ、もちろんクロスプレイの有無は選択できますので、プレイヤーの皆様のお好みで切り替えていただければと思います。
――PCとPS5間のクロスプレイに対応しています。ハードウェアが異なることで生じるプレイ環境の差についてはどのように考えていますか。
Firewalk Studios 先述したように、本作は必ずしもガンプレイが上手い=有利というわけではありません。立ち回りやキャラの編成といった他の要素も大事になってくるので、デバイスによるエイムの上手さばかりが問題になるとは考えていません。
ただ、我々は引き続きプレイヤーがどのように本作を遊んでいるかを注視していきます。その反応を見て、本作をより良いものへと磨き上げていきたいです。
――ありがとうございました。
『Concord』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5向けに8月24日発売予定です。予約者向けのベータが7月13日から7月15日、オープンベータが7月19日から7月22日に開催されるので、気になった方は要チェックです。
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