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銃弾一発ではカタがつかない現実。熊の恐ろしさを学べる狩猟FPS『theHunter: Call of the Wild』がセール中

Game*Spark / 2024年7月2日 12時0分

オープンワールド狩猟FPS『theHunter: Call of the Wild』(以下、theHunter)が、執筆時点で大幅割引セール中です。6月28日まで、Steamにて287円で購入できます。


このtheHunterは、都市部に住む日本人は何が何でもプレイしておくべき作品だと筆者は考えています。


というのも、このゲームは「動物を狩る難しさ」や「命懸けの猟師の仕事」を極めて精巧に再現しているから。我々は人の住む地域に鹿や熊が出没したら、猟友会を呼べばすぐに解決できる……と思い込んでいます。しかし、銃を使った大型動物の駆除は大変な肉体労働です。


theHunterは、日常生活すら脅かす問題になっている「獣害問題」を自宅にいながら学ぶことができる内容になっています。


人々を恐怖の底に陥れた「OSO18」


北海道のヒグマや東北地方のツキノワグマは、農地への被害だけでなく人的被害も与えています。


去年、日本列島を震撼させた巨大ヒグマ「OSO18」の体長は210cm、推定体重は330kg。足かけ4年に渡って数十頭の牛を襲い続けました。このOSO18は地元の猟師の銃によって駆除されましたが、それが報道されると町役場には抗議の電話がかかってきたとのこと。しかし、巨大ヒグマを人間が手なずけることはまず不可能です。


ヒグマよりも小型のツキノワグマですら、人間を大怪我させたり最悪死に至らしめることもあります。先日も、そのような害獣被害が発生してしまいました。


だから猟友会を連れてきて撃ってもらう……と簡単に言うことはできません。大型動物は、我々の想像に反して銃弾一発だけでは即死しない場合が大半だからです。


銃弾一発では終わらない!


theHunterは、そのあたりも非常に細かく再現しています。熊や鹿の筋肉は、人間のそれよりも遥かに分厚くできています。遠距離から狙撃しても、その直後に倒れて動かなくなる……ということは殆どありません。元気よく跳ね回り、どこかへ逃げてしまいます。


今撃った銃弾は本当に当たってるのか? それを知る手掛かりは、地面に飛び散った獲物の血しぶきのみ。これを手掛かりに、獲物がどこへ行ったかを予測して追い駆ける必要があります。


重い銃を抱えて、野原や山を何時間でも走り回る肉体的負担が猟師に襲いかかります。「銃を一発撃っておしまい」という甘い仕事ではありません。傷つき興奮した熊は、もしかしたら他の人を襲ってしまうかもしれません。そうなる前に、確実に仕留めるのが猟師の仕事です。


動物は「森のプロ」


そして、鹿も熊も「森のプロ」であることを忘れてはいけません。


動物は自らの気配を消しつつ、人間の気配を敏感に察知します。人間が草木を踏む些細な音を聞いただけで、どこかへ逃げてしまいます。


とある猟師さんが「熊と戦うのは米軍の特殊部隊と戦うようなもの」と発言してそれがXで話題になったこともありましたが、その言葉は笑ってはいけないと筆者は考えています。歩くのにも全身からガチャガチャ音を立てざるを得ない人間とは違い、森の中の動物は気配を消したまま恐るべき速度で移動することができます。これはまさに特殊部隊並みの能力と言えます。


そんな化け物をいち早く発見し、銃弾一発でカタがつくようにヘッドショットを食らわせる。このような神業ができる猟師やマタギは、今や数えるほどしか存在しないというのが日本の現状です。


猟友会はコミュニティーに不可欠な存在


厳格な銃規制を敷く日本において、猟師を増やすということは簡単ではありません。しかし、市街地に出没した熊を駆除できるのは銃を持った猟師以外におらず、そのため「害獣駆除に赴く猟師への手当」は該当自治体が真剣に考慮しなければならない事項です。ただ、そのあたりでも大きな騒動が勃発してしまいました。


ここでひとつ言えるのは、害獣駆除は猟師が命懸けで臨んでいるという事実です。


猟師の活動なくしてはコミュニティーが維持できず、それ故に猟友会に対する手厚い報酬は必要不可欠のはず。「どの程度の額が妥当か」という点には議論があるのは当然ですが、どちらにせよ猟友会の活躍とそれに伴う苦労に目を背けることはできません。


そうした「大型動物を仕留めることの大変さ」に触れることができるtheHunterは、冒頭に書いた通り6月28日までSteamでセールを実施しています。


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