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閉鎖された研究施設でのサイエンスサバイバル『Abiotic Factor』科学と暴力を駆使して生き残れ!世界の拡がりが“発見”への意欲になる【クラフトサバイバル名鑑】

Game*Spark / 2024年7月14日 18時0分

今やPC/コンソール/モバイルそれぞれのプラットフォームでサバイバルジャンルの作品は定着していて、多くのプレイヤーがさまざまな世界を舞台にサバイバルを楽しんでいます。


Game*Sparkでは【クラフトサバイバル名鑑】として、同ジャンルが好きな筆者が、定番作品を中心にクラフトサバイバルジャンルの作品の魅力を紹介・解説しています。今回紹介するのは、2024年5月3日にSteam早期アクセスでリリースされたフラフトサバイバル『Abiotic Factor』です。


超常現象に科学で立ち向かう『Abiotic Factor


『Abiotic Factor』は、ニュージーランドのインディーゲーム開発スタジオDeep Field Gamesが手がける作品(パブリッシャーはPlaystackが担当)。CEOのGeoff 'Zag' Keene氏は過去に『DETOUR』『nfortunate Spacemen』『ICARUS サバイブイカルス』などの作品に携わったベテラン開発者です。


2022年初頭頃から新作プロジェクトとして少しずつ情報が明らかになり、同年9月に正式なアナウンストレイラーを公開。2023年の「Future Games Show」で公開されたトレイラーでは大きな注目を集め、Steamにて実施されたプレイテストでは7,000人以上の参加者を集めています。



本作の舞台となるのは、世界最高峰の頭脳が集結し、科学だけでなく超常現象の研究までも行っている「GATE」と呼ばれる施設。プレイヤーは赴任したばかりの科学者ですが、機密が破られ混乱が起きている施設に閉じ込められてしまいます。異形や謎の軍事組織による危機が迫る中で、主人公は施設からの脱出を目指すのが目的です。


多くの敵に立ち向かうためには、原始的な武器からレーザーライフル、複雑な罠などを開発する「科学の力」が重要。もちろん生き残るためには快適な拠点を構築しなければなりませんし、そのためには危険な施設内を探検しながら素材を集めていかなければなりません。


2024年5月3日にSteam早期アクセスをスタートした本作は、リリースからわずか11日で25万人のプレイヤー数を獲得。6月28日にはいくつかの新要素などを追加するアップデートが配信されています。早期アクセスはおよそ8ヶ月から12ヶ月を予定しており、今後のロードマップも公開しています。なお、早期アクセス中ということもあり、現時点でストーリーラインは未完成です。


科学で生き残るためには暴力が大切だ!


ゲームメニューでは、プレイヤーが施設に赴任して研修を受けるという形式のチュートリアルが用意されています。ここでは素材の集め方やクラフト、電源管理などの基本操作を学んでいきます。ちなみに施設で“なにか大変な事”が起きているようで、最後は比較的安全な場所に移動することでチュートリアルは終了します。


本編ではまず専門分野(初期スキルボーナス)を決定します。重要なのが次に決める「特性」で、これは“獲得経験値増加”や“空腹になりやすい”などのプラス/マイナス能力です。特性ごとにポイント量が決められているので、良い特性を得るためにはいくつかマイナス特性も持たなければならないのです。


『Abiotic Factor』の物語は、主人公が施設内のカフェテリアに到着するシーンから始まります。ベンチに座っているNPCによると施設はすでに閉鎖状態とのことで、新人の主人公は状況もわからないままに、まずはアドバイスに従って行動することになります。こうして世界最高峰の研究施設での恐るべきサバイバルが始まります。


クラフトサバイバルの基本は、マップを探検して素材を集めること。しかし、整備された建物が舞台では、自然を舞台にしたサバイバルのように周囲には石や木材などは落ちていません。ではどうするのか?答えは簡単です。そこら中の物を壊して物資を集めればいいのです!木材が欲しいなら木箱を壊し、電子部品がほしいならパソコンを壊し、お腹が減ったなら怪生物を倒せば、対象に応じた素材をドロップします。


幸い施設内はとても広く、至るところに壊せるオブジェクトが用意されています。机やロッカーなど家具は梱包して持ち帰ることも可能なので、所持重量が許す限り壊しまくって拠点に持ち帰りましょう。


チュートリアルでも丁寧に破壊することを教えてくれます。

科学の力を駆使すれば何も怖くない!


「科学の力」を駆使する本作では、当然ながらクラフトが重要なポイントです。ゲーム内では特定の素材を入手することで新たなアイテムのレシピを思いつくシステムが採用されています。つまり、色々壊しまくって1つでも多くの素材を見つけることがそのまま生活の質に直結します。


ユニークなのが電気システムです。冷蔵庫やヒーターといった家電から、クラフト台や料理用コンロまで、ほとんどの設備は通電させなければ使用できません。施設内には多くのコンセントが用意されていますが、夜になれば強制停電してしまい、多くの設備が使えなくなってしまいます。


一部の設計図を完成させるにはミニゲームも。

さらに、夜間は警備ロボットが巡回するようになり、安全なエリア以外では発見次第攻撃してきます。慣れないうちは夜は設備も使えない、探検もできないという状況になってしまうのです。夜は空調もオフになるらしく冷えるので、対策しなければ寒さに震えることになってしまうでしょう。


バッテリーを作って充電すれば夜間でも使用できるようになるので、まずはこちらの生産を目指しましょう。ゲームが進むと夜間の襲撃イベントなども発生するので、最低限の生活範囲は24時間使えるようにしておくことがサバイバルのコツです。アイテムの発見が新たなクラフトに繋がる本作は、装備や設備を充実させていくことで行動範囲は大きく拡がり、また新しい“発見”へと繋がっていくのです。


ストーリー進行が新たな“発見”への意欲になる


施設からの脱出が目的の本作は、探索で装備などの準備を行い、クエストを達成しながらストーリーを進めるのが基本的な流れになります。ゲームを進行させることで新たなエリアが解放され、新しい敵やアイテムが続々と登場します。また、戦闘やクラフト、ダッシュなどの行動はスキルとして成長していきます。


『Abiotic Factor』の優秀な点として、このストーリー進行の導線が優秀なことです。自由に探索して素材集めや戦闘に勤しんでもいいのですが、かならず生活するうえで「足りない部分」が出てきます。例えば序盤はアイテムの修理や分解ができず、気がつけば壊れた装備品だらけになるといった感じです。


壊れたアイテムを修理するためには専用の設備が必要で、それを作るために見知らぬ素材が必要で、それは次のエリアにある……といった形でゲームが進行していきます。ストーリー進行に必要なアイテムを作るためには危険な敵と戦う必要があるなど、ゲーム内のさまざまな要素へと自然と挑戦していくことになります。


エリアが開放されるとショートカットも使えるようになり、新たな素材やアイテムも登場していきます。ゲーム内では驚くようなストーリーやエリアも待ち受けていて、さまざまな“発見”がプレイヤーを待ち受けているのです。NPCや各種ログをしっかり見つけることでストーリーが進めやすくなるだけでなく、ゲームの世界観もしっかり拡がっていきます。


最大6人で遊べるマルチプレイも本作の醍醐味です。得意分野の異なる仲間たちと拠点を発展させたり、強敵に挑んだり、手分けして素材を集めたり、やることが多い本作に於いて多人数は大きなメリットです(開発もCo-opゲームが好きと明言しています)。もちろんソロプレイでも十分楽しいので、そちらもご安心ください。


これは協力プレイではなくご飯を貰いに来るNPC。満足すればアイテムをくれる可愛い奴。


どこか懐かしいレトロ感のあるグラフィックがなんとも印象的な『Abiotic Factor』は、主人公が優秀な科学者であるという設定を活かした“発見”が大きなゲームの楽しさに貢献しています。世界最高峰の研究施設では、オフィスや工場エリアといった現実的な場所だけでなく、ポータルを通じた異世界までが探検の舞台になり、冒険のワクワクと作れるアイテムを増やせる“発見”をたっぷり味わえるのです。


広大なエリアで木を切り倒し続けるような「クラフトサバイバルの定番と異なるもの」を描写したかったという本作。電源配線システムなどの特徴的な要素を組み込み独自性の高いプレイ感を維持しながらも、探検やクラフト、拠点構築などが楽しいクラフトサバイバル好きにも嬉しい要素が満載です。科学者でありながらPCや機械を壊しまくれる豪快さやヘンテコな発明品たちも、なんとも魅力的です。


早期アクセスながら現在まで遊べる部分の完成度は非常に高く、ソロプレイでも協力プレイでも本作のどこか不思議な世界観での冒険は楽しめます。日本語にも対応していて翻訳の質も高いので、フレンドを誘って遊ぶのもオススメの作品です!




サイエンス&バイオレンスな閉鎖サバイバル!クラフトや探検で存分に“発見”を堪能できるスパ!



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