「3Dグラフィックで新たな表現と変わらないシリーズの魅力を」 最新作『OPUS: Prism Peak』の新たなチャレンジに迫るスペシャルインタビュー！【BitSummit Drift】

2024年7月19日から7月21日にかけて京都市勧業館「みやこめっせ」で開催され、数多くのタイトルが出展された日本最大級のインディーゲームイベント「BitSummit Drift」。

多数のタイトルが出展された集英社ゲームズブースでは、感情を揺さぶられるシナリオが特徴の『OPUS』シリーズ最新作『OPUS: Prism Peak』のゲームプレイトレイラーも公開されていました。

今回はそんな『OPUS』シリーズを手がける台湾の開発スタジオ「SIGONO」より、ディレクターのスコット氏。そしてパブリッシャーを務める集英社ゲームズプロデューサーの小林正和氏へのインタビューから最新作の魅力に迫ります。

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──最新のゲームプレイトレイラーが発表されましたが、今どのような気持ちですか。

スコット氏（以下、敬称略）この映像がどう捉えられるだろうかと緊張していますし、同時に期待もしています。

──シリーズ作品としてこれまでの作品を継承した部分や、新たにチャレンジした内容があれば教えてください。

スコット今回大きなチャレンジは、今までの2Dグラフィックから3Dグラフィックへの変更は努力しているポイントです。表現が豊かになるのは良いところですが、求められる技術のレベルも高くなるので大きなチャレンジでした。これまでのクオリティを3Dの世界でもキープできるように頑張っています。

──トレイラーで明かされた今作ならではの要素として「カメラ」が挙げられると思いますが、これも3D表現だから挑戦できたことでしょうか。

スコットはい。トレイラーでもカメラで写真を撮っているシーンがありますが、これは3D空間ならではの演出になりますね。

──現在はまだリリース時期などは未発表ですが、開発はどの程度進んでいるのでしょうか。

スコット最初は3Dに切り替えたことで技術的に腕を磨かなければいけないところもありましたが、今は開発プロセスもしっかりできあがっていて、すごく順調です。しっかりと最後までブラッシュアップして完成まで進めたいと思っています。

小林正和氏（以下、小林）「今このぐらい完成している」とパーセントなどで表現するのは難しいですね。ただ、私たちとしてもクオリティを大事にしているので、急ぐのではなくしっかり作りこんでいきたいです。

──本作で注目して欲しい部分を教えてください。

スコットすべてに対してこだわっているので「全部見て欲しい」ですね（笑）。強いて言うなら、美術と音楽はとてもすごくこだわっているポイントです。演出面でもキャラクターの表情や身振り手振りは作りこんでいて、今作はキャラクターボイスもついているので、そこに合わせた演出も見てほしいです。新しい表現で良いストーリーを作れるようにチャレンジしています。

──今回は年齢の離れた男女のキャラクターが中心となっていて、彼らの関係性も気になります。

スコットそこはすごくシナリオに関わる部分なので敢えて明かしていません。ぜひ手に取ってプレイして確かめて頂きたいですね。

──これもシナリオに関わるところはあると思いますが、明かせる範囲でタイトル『OPUS: Prism Peak』に込められた意味も教えていただきたいです。

スコット「Prism」はカメラの部品のひとつで、「Peak」はゲーム説明にもありますがふたりが山の頂上“Peak”を目指す旅をしていることに由来します。ただ「Prism」にはもう一つの意味があって、入った光が様々に反射するプリズムという言葉で「ひとつのストーリーがユーザーにとってさまざまな体験があること」も表現しています。

──ありがとうございます。日本コミュニティからの反響についてはどう感じていますか。

スコットこれまでの作品にも反響をすごくいただいていますし、イベントでも「作品が好きです」と直接言ってもらえることが多くて嬉しいです。今作の発表に対する日本からのたくさんの反響ももちろん目に入っています。言語の壁はありますが、頑張って日本語でも良い作品を届けたいと思っています！

──ちなみに、最近日本の作品で面白かったものや影響を受けた作品はありますか？

スコット忙しくて時間がなかなか取れていないのですが、「ダンジョン飯」はすごく好きな作品でした。影響を受けたとまでは言えませんが、世界観やキャラクターの関係性がすごく魅力的で、『OPUS』と近い部分がある作品かなと思いますね。

──今回のBitSummitにもたくさん興味深い作品が出展されていますが、もう会場は見られましたか？

スコット実は取材がたくさん組まれていて、全然見られていないんです（笑）。でも絶対おもしろいゲームばかりだと思いますので、しっかりプレイしてから帰りたいですね。

──最後にファンの方にメッセージをお願いいたします。

スコットまず『OPUS』シリーズをプレイしたことがないけれどこの作品を知っていただいた方に向けては、どこか心打たれるストーリーを楽しみたいならぜひ『OPUS: Prism Peak』をプレイして欲しいと伝えたいです。必ず良い作品を届けられるように努力していきます。

そして、今までのシリーズをプレイしてくださっている皆さん。ずっと応援や感想の声をいただいていて、感謝しています。皆さんの声を作品作りにも反映していますし、今回も期待に応えられるよう頑張りますので、引き続きよろしくお願いいたします。

小林今作は集英社ゲームズがパブリッシャーとして入らせて頂くことになりましたので、スーさんからもありましたが日本の皆さんに言語の壁を超えて楽しんでいただけるよう、カルチャライズ・ローカライズをしっかり進めていきたいと思っています。

もっと情報をお伝え出来るのは先になるかも知れませんが、きっとクオリティの高いゲームをお届けできると思いますので、期待していただければと思います！

『OPUS』オリジナルTシャツ着用の小林正和氏（写真左）とスコット氏（同右）

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ゲームプレイトレイラーから伝わる鮮やかな3Dグラフィックとどこか儚げな雰囲気に、Steamストアページにて公開されている「撮影システム」など新たな要素にも注目が集まる最新作『OPUS: Prism Peak』。

マルチエンディングで描かれる物語がどのような展開を迎え、どのような体験を生み出すのか。今後の続報にご期待ください。

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