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小さくなった体での裏庭サバイバル『Grounded』抜群のスケール感と冒険感、自由な遊び場は最高の満足感!ただし虫が苦手な人は要注意【クラフトサバイバル名鑑】

Game*Spark / 2024年8月11日 17時0分

今やPC/コンソール/モバイルそれぞれのプラットフォームでサバイバルジャンルの作品は定着していて、多くのプレイヤーがさまざまな世界を舞台にサバイバルを楽しんでいます。


Game*Sparkでは【クラフトサバイバル名鑑】として、同ジャンルが好きな筆者が、定番作品を中心にクラフトサバイバルジャンルの作品の魅力を紹介・解説しています。今回紹介するのは、2022年9月28日に正式リリースされた裏庭『Grounded』です。


アリサイズになって巨大な裏庭を大冒険!


『Grounded』は、『Fallout: New Vegas』『The Outer Worlds』などで知られるアメリカのゲーム開発スタジオObsidian Entertainmentが手がける作品。同社は2018年にマイクロソフトに買収され、現在はXbox Game Studiosのひとつとしてさまざまなゲームを開発しています。


2019年11月に開催されたXboxの情報イベント「X019」にて発表され、2020年7月にはSteam早期アクセスおよびXboxゲームプレビューでリリース。およそ2年後の2022年9月28日に正式版へと移行しました。2024年4月17日にはPS5/PS4/ニンテンドースイッチ版も登場しています。


ゲームは、突如としてアリのように小さくなった4人の少年少女が元の姿に戻るために、裏庭を舞台にサバイバルと冒険を繰り広げるストーリーを描きます。雑草が木のように、虫が巨大な怪物のように感じられる小さい体での生活を生き延びるには、クラフトや拠点建設などの知恵を働かせなければなりません。


一部のスクリーンショットは撮影用の遊びやすい環境を使用しています。

開発は『ミクロキッズ』『バグズ・ライフ』といった映画からインスピレーションを得ているようです。また、作中に登場する虫の生態を詳しくリサーチするために、愛好家や専門家によるYoutubeの映像なども閲覧していることを海外メディアのインタビューにて明らかにしています。


正式版からもアップデートが積極的に行われ、多くのコンテンツが追加されています。2024年4月17日に行われた最終コンテンツアップデート「Fully Yoked」では、ゲーム内に交流できる蟻の女王が登場したほか、【New Game+】モードの実装や日本語ボイスの追加なども行われています。



「小さくなった」ことを感じられるスケール感!


本作は最初に、ワールドの難易度設定と主人公4人から誰を使用するかを決定します。ゲームは主人公たちが行方不明になったニュース映像を経て裏庭へとカメラが移動、小さくなってアタッシュケースに入れられた主人公が裏庭に投下されるシーンから始まります。それぞれの主人公でセリフもかなり異なるのも嬉しいポイントです。


まずはチュートリアルとして最低限の移動やクラフトを学びます。また、ゲームの重要な施設【野外ラボ】の発見と、近くの謎の装置の修理を通して、戦闘や暗い場所の探索など、最低限のサバイバル知識を学習できます。ゲーム内ヘルプ「サバイバルガイド」を含め、UI面やゲームプレイのサポート面はかなり親切なので、ある程度クラフトサバイバルに触れていれば迷うことはないと思います。


『Grounded』の最大の魅力は、その世界のスケール感です。例えば最初にゲーム内で発見するのは、自分の数倍の大きさもあるような野球ボール。更に周囲を見れば、自分の膝くらいの大きさのアブラムシ、見上げるサイズの巨大タンポポなど「自分が小さくなったこと」を実感させるような生物やオブジェクトがたくさん用意されています。


タンポポの綿毛もグライダーになります。

このスケール感はゲームの面白さだけでなく「子供の夢」みたいなファンタジー感にも大きく貢献しています。庭を冒険しているとクッキーを見つけるのですが、これがなんとベッドよりも大きいサイズ!他にも家のように大きいジュースのパックなどもあります。実際に飲食できる部分は少ないのですが、ワクワクしますよね。


でっかいお菓子にジュースだ!
でっかいコインだ!これはあまり意味がないな。

もちろん大きいのはオブジェクトだけでなく、他の虫も同様です。初期地点にいるアブラムシやゾウムシなどは無害な存在なのですが、中にはにはダニのように襲ってくる生き物も存在しています。特に序盤から恐ろしいのがクモで、プレイヤーを発見次第捕食してこようとする裏庭でも有数の危険生物です。


いつものサイズなら怖くもない虫でも、小さくなってしまえば脅威そのもの。人間は戦っても力ではなかなか勝てないので、知恵を使ってこの難局を乗り越えていかねばなりません。


時間が止まるフォトモードを利用して記念撮影。このあと全力で逃げます。

発見と発明で小さな世界から生き延びろ!


『Grounded』のクラフトは、比較的オーソドックスに素材を集めて組み合わせていく方式。ただし、ただ材料を集めるだけでは作ることができません。ここで重要なのが、冒頭で発見する【野外ラボ】に備え付けの【分析装置】です。この装置を使うことで、その素材を使うレシピをアンロックできます。


分析した素材が増えていくと「技術レベル」が上がり、分析した以外のレシピもアンロック可能。最初は身近にある小石や小枝の分析から始まり、斧を作って草を切り倒して入手した草を分析したり、作った武器で倒した虫の素材を分析したり、発見が少しずつ行動範囲を拡げていきます。


本作はオープンワールドのゲームですが、探索していく中で、敵が強かったり、水の中で息が続かなかったりと、さまざまな困難がプレイヤーに立ちはだかります。(ある程度無茶もできますが)ストーリーや技術の進行で明確に行ける場所が増えていく作品でもあるので、行き詰まったらまずは周囲を観察してみましょう。新しいアイテムのアイデアが隠れてるかもしれませんよ。


また、生き延びるためには空腹や喉の渇きの管理は必須です。ゲーム内でいちばん簡単な食料はキノコを集めたり、アブラムシを倒して焼くこと。ブヨやオタマジャクシなど、大抵の肉は焼けば美味しく食べられますよ!水がほしいときは、上を見上げてみましょう。草についている露は嬉しい嬉しいご馳走です。


虫などの生態はリアルにこだわっている一方で、サバイバルに関しては良い意味でカジュアルなのも『Grounded』の大きな魅力。お腹が減ったなと思ったら近くの虫を狩ったり、落ちてるクッキーを砕いたり、ジュースの空き缶から残りの滴をいただいたりできます。もちろんこだわるなら美味しい料理も可能です。オタマジャクシのプリンとか。


美味しい料理は副次効果も与えてくれます。
朝露が一番美味しい。

冒険もサンドボックスも遊び場づくりも!遊び方は自由!


ゲーム内には、小さくなった原因を解明していくメインモードのほか、自由に建築を楽しめる「クリエイティブ」、最近のアップデートで追加された「遊び場」など、さまざまな遊び方が用意されています。


メインのストーリーモードは複数の難易度選択のほか、虫の攻撃性やプレイヤーのサバイバル能力といった設定を細かく変更可能。ユニークなのが「建物の整合性」という項目で、これをオフにすれば視点などを考えずに、とても自由な建築ができるようになるのです。また、クエストをオフにすればゲーム内目標がなくなり、思う存分サバイバルを満喫できます。


「遊び場」モードは、プレイヤーが自由にオブジェクトやアイテム、生物を配置して、文字通り自分だけの遊び場を作れるというもの。強敵とのアリーナや巨大なアスレチックなど、発想次第で色々なステージを作れます。また、コミュニティを通じてアップロード/ダウンロードも可能です。


便利な建築専用のハンディブヨ

裏庭に広がる世界はとても広大で、水中や砂漠、汚染地域など、多彩なバイオームが待ち受けています。ストーリーモードでは、これらのバイオームを探索しながら目標を達成し、また、新たに得た素材でどんどん行動エリアが拡がるのです。驚くほど多彩で自由な遊び方が用意されているのは『Grounded』最大の魅力と言えるでしょう!




『Grounded』は「自分が小さくなったらどんな場所でも大冒険の舞台になる!」という発想が素晴らしく、また、オブジェクトや虫たちのスケール感がその没入感を最高に高めています。数々の名作を生み出したObsidian Entertainmentらしく、メインストーリーも丁寧で、冒険の場が広がっていく高揚感も味わえます。


元の姿に戻るための冒険だけでなく凶悪な虫と戦ったり、ペットを飼ったり、建築に勤しんだりと、色々な遊び方をゲーム中で無理なく楽しめるゲームデザインがとても秀逸。マルチプレイにも対応しているため、仲間と一緒に冒険や建築を楽しむ事もできます。


物語が進めばアップグレードも可能。
良い椅子で休もう。

最終コンテンツアップデートも配信済みなので、新規プレイヤーも豊富なコンテンツをじっくりたっぷり味わえます。さらに、キャラクターのセリフはもちろん、冒頭の映像までも日本語音声に対応しているので、すでにプレイした人でもきっと新鮮さや新たな発見を味わえますよ!


ただし、ゲーム自体は非常に面白いのですが、巨大な虫のデザインが苦手な人もいると思います。一応「クモ恐怖症」を対策するアクセシビリティ設定もあるのですが、他の虫に関してはそのままです。一応、プレイする際は、公式サイトや公式映像などを見てみることをオススメします。


クモ恐怖症モード最大。これはこれで不気味?


小さい体で広大な裏庭世界を大冒険!抜群のスケール感と充実のクラフトサバイバル、丁寧なストーリーで多彩な遊びが楽しめるスパ!


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