有志翻訳が削除されたファンタジー農場シム『Sun Haven』新たなコミュニティ翻訳プロジェクトの協力者を募集―過去の翻訳文の一時的な再実装も近日中に予定

Pixel Sprout Studiosは農場シム『Sun Haven』について、コミュニティ翻訳プロジェクトの現在の状況を発表しました。

有志翻訳が削除された『Sun Haven』、コミュニティ翻訳プロジェクトの協力者を募集

本作は、魔法が存在するファンタジー世界で農場を作り上げつつ、住人との交流やお祭り、貴重なアイテムの捜索、クラフトなども楽しめる農場シミュレーションゲーム。2023年3月に正式リリースされ、有志による翻訳MODを取り込む形で多言語対応も行われていた作品です。

しかし、2024年6月にMODの製作者とゲーム開発者間のトラブルが原因で有志翻訳が削除され機械翻訳に置き換えられるという事態に。なお、MOD製作者のPotatoePet氏は2024年4月時点で、ゲーム内でのクレジット表記とDiscordに記載された翻訳プロジェクトのURL修正を要求していたものの1年以上対応を引き延ばされており、MODの取り込み許可を撤回したと発言していました。

そんな中、Pixel Sprout Studiosはコミュニティ翻訳プロジェクトの最新情報を発表。日本語を含む20近くの言語で翻訳プロジェクトが進行しており、Discordにて作業に協力するコミュニティメンバーの募集が行われているということです。なお、前述のトラブル発生時にDiscordサーバーから削除されたtranslationチャンネルも再度開設され、Googleドキュメントを使用して翻訳作業が進められています。

以前の翻訳文をアップデートで実装するとの情報も

また、Pixel Sprout Studiosによる発表には、以前のコミュニティ翻訳テキストを近日中のアップデートで実装するとの記述も。新しく作業が進められているコミュニティ翻訳ドキュメントのテキストもゲームに追加されますが、正確性を高めるため翻訳文の精査を事前に行う計画であるとしています。

軋轢が完全には解消されないままに新たな翻訳をやり直すことになる同作。独自パブリッシングかつSteam評価はすでに16,000を超え、相当な売上となったことも推測されますが、果たして今回のコミュニティ翻訳はうまく進行するのでしょうか。『Sun Haven』はSteamにて2,800円で配信中。コミュニティ翻訳プロジェクトの参加方法などの詳細はSteamにてご確認ください。