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『ファイナルファンタジーX』世界を変える合い言葉は“Now is the time”ーユウナの揺るぎない意志を感じよう【ゲームで英語漬け#144】

Game*Spark / 2024年8月25日 17時0分

『ファイナルファンタジーX』でザナルカンドの奥底に辿り着いたユウナたちは、究極召喚とシンの真実をユウナレスカから明かされました。ブラスカ、ジェクト、アーロンに何が起きたのか、原稿中によって目の当たりにしたユウナは、流れを変える大きな決断をします。


Dialogue/Zanarkand Dome


Yunalesca:Have you chosen the one to become your fayth?
 Who will it be?


Yuna:Might I ask something first?
  Will Sin come back even should I use

  the Final Summoning to defeat it?


Yunalesca:Sin is eternal.
  Every aeon that defeats it becomes Sin its place...
  And thus is Sin reborn.
  Sin is an inevitable part of Spira’s destiny. It is never-ending.


Wakka:But...but...if we atone for our crimes,
  Sin will stop coming back, ya? Someday, it’ll be gone, ya?


Yunalesca:Will humanity ever attain such purity?



  • inevitable:必然的な、免れない


  • attain:達成する、獲得する


  • purity:純粋、無垢


  • sorrow:悲しみ



ユウナレスカ:誰をフェイスにするか選びましたか?
  さあ、誰にするのです?


ユウナ:先に一つ聞いてもよろしいでしょうか?
 究極召喚で倒したとしても、シンは戻ってくるのですか?


ユウナレスカ:シンは永遠なのです
 倒した召喚獣が次のシンとなる…
 そうしてシンは蘇るのです
 シンはスピラの運命になくてはならないもの 決して終わりはしない


ワッカ:でも…でもよ…俺らが罪を贖えば、シンは来なくなるんだよな? 
  いつかはいなくなる、そうだろ


ユウナレスカ:人がそのように無垢になれるとでも思っているのですか?


Yunalesca:Hope is...comforting. It allows us to accept fate,
  however tragic it might be.
  Yevon’s teachings and The Final Summoning

  give the people of Spira hope.
  Without hope, they would drown in thier sorrow.



  • conforting:慰め


  • tragic:悲劇的


  • drown:溺れ



ユウナレスカ:希望は…慰め それが運命を受け入れさせてくれる 
 たとえどれほど悲劇的であっても
 エボンの教えと究極召喚はスピラの人々に希望を与える
 希望がなければ悲しみに溺れてしまうでしょう


Yuna:My father... I loved him. So I...
  I will live with my sorrow, I will live my own life!
  I will defeat sorrow, in his place.
  I will stand my ground and be strong.
  I don’t know when it will be but someday, I will conquer it.
  And I will do it without...false hope.


Aaron:Now! This is it! Now is the time to choose!
  Die and be free of pain or live and fight your sorrow!
  Now is the time to shape your stories!
  Your fate is in your hands!


Tidus:This is our story! Now let’s see this thing through together.



  • conquer:征服する


  • false:偽物の



ユウナ:父さんが…大好きだった だから…
  わたしは悲しみと共に生きて、私の人生を生きる!
  わたしが悲しみを討ち払います、父さんの代わりに
  わたしは自分の足で立ち、強くなる
  いつかは分からないけれど、わたしは悲しみを乗り越えてみせる
  そして、わたしがシンを倒します…偽物の希望を捨てて


アーロン:さあ、今こそ選び取るときだ!
  死んで楽になるか、生きて悲しみと戦うか!

  今こそお前の物語を創るときだ!
  運命はお前の手の中にある!


ティーダ:これが俺たちの物語だ!一緒に乗り越えられるかやってやろう!


近頃は米大統領選に向けて演説を見る機会も増えてきましたが、その中で“Now is the time”は要所で出てくる決めのフレーズです。ここが正念場、という場面で使えるとかっこいいですね。この形ではなくともとにかく「Now」と「Time」は必ずと言って良いほどあるので、このフレーズで有名なのが1963年8月28日、キング牧師のワシントン演説です。“I have a dream”よりも前にこのような一節があります。


Now is the time to make real the promises of democracy.
Now is the time to rise from the dark and

desolate valley of segregation to the sunlit path of racial justice.
Now is the time to lift our nation from the quicksands of racial injustice to the solid rock of brotherhood. Now is the time to make justice a reality for all of God's children.


今こそ、民主主義の約束を現実にする時である。
今こそ、暗くて荒廃した人種差別の谷から立ち上がり、
日の当たる人種的正義の道へと歩む時である。
今こそ、われわれの国を、人種的不正の流砂から、
兄弟愛の揺るぎない岩盤の上へと引き上げる時である。
今こそ、すべての神の子たちにとって、正義を現実とする時である。


“Yes we can”など、演説では行頭のフレーズを繰り返して強く印象づけるテクニックが多用されます。ユウナの台詞でも“I will”が7回連続で繰り返されていて、これまでの巡礼で使われてきた「Would」の文脈を覆し、まさしく「自分の意思」を表明する瞬間です。


また、スピラにおける人間の「罪」をここでは「Crime」と表現していますが、ゲームの用語として「シン」を使っていなければ、原罪を表す「Sin」が順当でしょう。


原罪の解釈は様々ありますが、一般的には「アダムとイヴが禁断の果実を手にし、神の意志に背いた罪は人類全体が背負っている」という状態を表しています。禁断の果実によって得た知恵を使って人間は生きていくので、そうする限り神が最初に望んだとおりの存在ではありません。スピラの場合は、戦争で機械を使っていたことに対する罰が「シン」の襲来なので、存在そのものが「Sin」を表していると言えるでしょう。


「Sin」は神や道徳、倫理に背く行いであるのに対し、「Crime」は人間社会における犯罪行為、定められた法によって罰せられる行為を指します。「罪」にもいろいろありますが、どんな罰が与えられるかによっても用語が変わります。例えば、駐車違反などの軽微な違反で「Crime」と言うほどではない場合は「Offence(米)/Offense(英)」を使います。逆に、長い懲役や死刑相当の重罪を強調するときは「Felony」です。


次回はいよいよ最期の戦いへ。誰もが涙したあの台詞はどうなっているのでしょうか。乞うご期待!


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