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『デッドライジング デラックスリマスター』は古き良きバカゲーを最新グラフィックで楽しめるリメイク級リマスターだった【プレイレポ】

Game*Spark / 2024年9月18日 0時0分

2006年にオリジナル版が発売された『デッドライジング』をRE ENGINEで再構成する『デッドライジング デラックスリマスター』。本稿では、そんな本作のSteam版プレイレポートをお届けします。


なお、本作はCERO: Z(18歳以上のみ対象)に指定されています。閲覧にはご注意ください。


ゾンビだらけのモールで3日間生き延びろ!


まずは、ゲームの流れを簡単にご紹介します。本作の主人公はフリージャーナリストのフランク・ウエスト。スクープを求めて怪しげなショッピングモールへと潜入するところから物語が始まります。


その後、色々あってモール内はゾンビだらけに。迎えのヘリが到着するまでの3日間、ときおり発生するCASEと呼ばれるメインイベントをこなして事件の真相に迫りつつ、生き残ることを目指します。


CASEが発生していないタイミングでも、生存者の救助やサイコパスの討伐、写真撮影など様々なタスクが存在。基本的にほとんどが時限イベントであるため、多くのイベントクリアを目指す場合は1分1秒を惜しんで効率的に行動する必要があります。


セーブポイント等で時間の早送りが可能に

シリアスなゾンビ物の物語を堪能できる本作ですが、ゲーム内容にはバカゲーとしての側面も。その1つが子供服やおもちゃの被り物などのおふざけコスチュームです。DLCとして、『ストリートファイター』のケンや『バイオハザード4』アシュリーのコスプレコスチュームなども存在し、思い思いの服装でシリアスなムービーシーンをぶち壊すことができます。


緊迫のムービーもこのとおり。

また、オリジナル版に存在した隠しモードも続投。どれだけ長い間生存できるかに挑む「∞ MODE」などで、メインモードとは一味違ったゲームプレイを楽しめます。


音声、操作感、グラフィックの変化は?


構えながらの移動が可能なスタンダード操作の追加やアイテム耐久性の可視化、UIの刷新などQoLの改善を行いつつも、オリジナル版のプレイ体験を維持することを目指している本作。日本語を含む9か国語のフルボイスに対応しており、今回は日本語音声でプレイしました。


モーションを途中でキャンセルできないなど、操作がやや重めに感じる部分もありましたが、変えてしまうとゲーム性に影響が出そうなので仕方ないと割り切ってプレイできる範囲でした。また、このおかげでレベルアップしてさまざまなアクションが増えていく際の爽快感が増しているといえるかもしれません。


グラフィックはここ数年で最も美しい…とまではいきませんが、最新のグラフィックといって問題ない水準です。しかし、リアルになったが故に残念に感じてしまう部分も。店内の破壊できない棚などはその筆頭でした。


リアルになった分、棚などを破壊できないのが残念に感じました。
ガラスは割ることができます。

とはいえ、モデリングやライティングから刷新されているのもあり、全体としてはリマスターの枠を超えたリメイク級の進化を感じ取れる仕上がりに。リアルに生まれ変わったサイコパスたちの表情は狂気に満ちあふれ、名(迷?)シーンの数々も装い新たに楽しむことができます。


サイコパスたちの表情豊かなムービーは必見。
あの事件も最新グラフィックで蘇る。

なお、ゴア表現に関しては頭部を除き、分離欠損表現が有りの状態であるということです。


現代的なグラフィックで古き良きバカゲーの味を楽しめる!


ゲームバランスはQoL改善のための変更を除き、オリジナル版から大きく変わっているという箇所はない様子。モール中に配置されたアイテムは、一見何の役に立つのわからないものや、チェーンソーやバトルアックスといった見るからに強そうな武器、武器強化等の効果があるスキル本など幅広く存在します。


ストーリーやサブイベントを進めているとボス戦に遭遇することも。ほとんどのボスは、有効な戦法を思いつければ正攻法でノーダメージクリアも目指せるような作りです。逆に攻略法が分からない場合は回復アイテムや地形ハメでゴリ押すか、手も足も出ないまま倒されるかといった大味な内容になりがちでした。


とはいえ、謎の中毒性があったのも事実で、このような大味なボス戦も古き良きバカゲーらしい部分といえるのではないでしょうか。


なお、プレイ中にオブジェクトの中にゾンビがスポーンする、死体が不自然に荒ぶるといったバグをしばしば目にしましたが、バカゲーを彩るフレーバーといった程度。進行不能など致命的なバグには遭遇しませんでした。


全体を通して、いい意味でバカゲーらしさのある大雑把なバランスでゾンビの大群との戦いを楽しめる仕上がり。また、オリジナル版をプレイしたことがある方の場合、当時の記憶や攻略情報を本作のプレイに大いに役立てられるはずです。




本稿執筆時点では、メインモードである「72HOUR MODE」の1周目クリアまでプレイ済み。できるだけイベントを逃さないように気をつけていましたが、段取りが悪く数人の生存者を救い出すことができませんでした。


ストーリー1周のプレイ時間は短めですが、完全クリアを目指したり隠しモードのやり込みなどを含めるとかなりの時間楽しめそうです。


当時オリジナル版を楽しんだというファンの方々にオススメできるのはもちろんのこと、初代『デッドライジング』に興味はあるけど今更遊ぶのも…と尻込みしていた新規プレイヤーも新作の気分で手を出せる、優れたリマスター作品といった感触でした。



  • タイトル:『デッドライジング デラックスリマスター』


  • 対応機種:Windows PC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S


  • 記事におけるプレイ機種:Windows PC(Steam)


  • 発売日:2024年9月19日(デジタル版)/2024年11月8日(PS5パッケージ版)


  • 著者プレイ時間:10時間


  • 価格:5,990円(ダウンロード版・STANDARD EDITION)
    ※製品情報は記事執筆時点のもの



スパくんの一言




プレイ感はそのままにグラフィックを現代水準にまで引き上げた、既プレイのファンも未プレイ勢も楽しめる理想的なリマスター作品スパ!



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