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【吉田輝和の絵日記】おぼろげな記憶のピースを辿って少女失踪未解決事件の謎を追う『未解決事件は終わらせないといけないから』

Game*Spark / 2024年10月6日 13時0分

今回は、Somi氏が手掛け、PLAYISMから発売された『未解決事件は終わらせないといけないから』のニンテンドースイッチ版をプレイ!本作は、少女が失踪した未解決事件を、当時の陳述や手がかりの記憶を辿り、事件の真相を追うアドベンチャーゲームです。


フィクションであっても、子どもが巻き込まれる事件は胸が痛くなりますね。仮に失踪したのがいい年こいた僕みたいなおっさんなら「まあ蒸発かな。やりそうなタイプだし」と軽くすみそうな気がします。我ながら……!


◆未解決の少女失踪事件の記憶を辿る


2012年2月5日、公園で遊んでいた少女・犀華ちゃんが行方不明になる事件が発生するも、未解決のまま時は流れていった。捜査に関わった清崎蒼警部の退職から12年後、彼女のもとに一人の若い警官が訪ねてくるのだった。


訪ねてきた若い警官の名前は……犀華ちゃんの亡霊だと!?


清崎が「あなたは犀華ちゃんの亡霊ではなく、私を裁きに来た審判者ではないか」と言うと、警官の名前が“犀華の亡霊”から“審判者”へ変化した。もしかしてこの警官は清崎が見ている幻なのかな?


警官に促され、清崎の事件当時の記憶を辿るかたちでゲームが進行していく。最初に思い出したのは、犀華の母と父、そして自首をしてきた男との会話だ。


え、自首ってことは犯人?つまり未解決じゃなくない?


まず最初の記憶は、犀華ちゃんの父親との会話だ。父親の口から「これ以上、娘を探さないでください」という衝撃的な言葉が出る。その言葉の真意は「行方不明のままなら娘がどこかで生きている可能性が残るから」といったものだった。


次に思い出したのは事件の始まり。母親が「犀華ちゃんがいなくなった」と通報してきた時のことだ。3時間前から犀華ちゃんの姿が見えなくなったようだ。


そして次は……自首男だ!お金目当ての犯行で、犀華ちゃんはとっくに死んでいると話している。犯人がここまで自供しているのに、なぜ未解決事件なんだろうか。


◆これ誰の証言?


さらに読み進めていくと、おかしな証言が現れた。犀華ちゃんの母親の証言のはずなのに、犀華ちゃんを孫娘と呼んでいるぞ。


現在の清崎の記憶は結構あやふやになっているのか、人物と内容が一致していない証言がある。両親の証言のはずなのに犀華ちゃんを他人のように呼んでいたり、大人の証言なのに子どものような口調になっていたりするので、誰がいつその証言をしたのか、内容をよく読んで正しい人物に当てはめる必要があるのだ。


特定のキーワードを選ぶと、記憶が呼び起こされて新たな証言が出現する。そして証言の中に市役所の職員や幼稚園の教師、犀華ちゃんの祖母といった新たな証言者たちが現れた。


登場人物が少ない内は、証言の中に大人の女性が登場していたら犀華ちゃんの母親だと思いこんでいたけど、登場人物が増えていく内に勘違いに気付いてスパーンと膝を打つ。最初に自分が思っていた推理から二転三転していくんだけど、こういう細かな気付きがいっぱい用意されているので気持ちが良いな!




4時間ほどでクリア出来ました。最初は話の流れが掴めずに面食らっていましたが、ある程度の証言が揃っていくにつれて「これってもしかしてこういうことか?」と事件の全貌が少しずつ見えてきて、気がつけば夢中になって一気にプレイしていました。


推理要素はある程度のヒントが表示されているので、そこまで悩まずに進められましたね。


ゲーム全体のボリュームは少なめでしたが、上質な推理小説を読み終えたような満足感がありました。基本的に文字だけを読み進めていくゲームなので、文章を読むのが得意じゃない人にはしんどいかもしれません。


『未解決事件は終わらせないといけないから』はPC(Steam)/ニンテンドースイッチ向けに配信中です。


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