ゲーム系サイトでもおなじみ「.io」が消える?チャゴス諸島を英政府が移譲、国別トップレベルドメインも消滅の危機
Game*Spark / 2024年10月9日 11時0分
itch.io、Agar.io、snake.io、misskey.io……ゲームやインターネットサービスなどでよく使われる「.io」ドメインですが、それがいま消失の危機に瀕しているようです。海外メディアEveryがその可能性について述べています。
イギリス政府の決定がデジタルに影響?
「.io」はもともと、「.jp」のようなイギリス領インド洋地域(British Indian Ocean Territory、チャゴス諸島)に割り当てられた国別コードトップレベルドメインです。しかし、インターネット上ではコンピュータ用語である「Input/Output(I/O)」にちなんで、技術系サービスやゲームなどで用いられることがほとんどでした。
そんなチャゴス諸島ですが、イギリス政府は10月3日に、領有権を放棄する条約を発表。諸島の中にあるディエゴガルシア島に位置する米英共同の軍事基地は引き続き使用できるという条件のもと、長年権利を巡って交渉を続けていたモーリシャス共和国に移譲されることがわかりました(BBC NEWS)。
これが締結されればさまざまな国際機関が更新されることになり、国際標準化機構(ISO)が定める国コードから、チャゴス諸島を表す「IO」が削除される見込み。トップレベルドメインの作成・委譲を行うInternet Assigned Numbers Authority(IANA)はISOから国別ドメインを決定しているため、新規登録の拒否や既存ドメインの廃止などが行われるおそれがあります。
国や地域がなくなることは稀ですが、過去にもいくつか例がありました。1990年にはIANAがトップレベルドメイン「.su」を作成しソビエト連邦に委譲しましたが、それからまもなくソ連は崩壊。その後「.su」を手にしたロシア政府は最終的に閉鎖されることに同意しましたが、明確なルールや閉鎖の時期などが決められておらず、現在も存続。その結果ほとんど取り締まりが行われないサイバー犯罪の温床とも化しており、ロシアの裏工作の隠れ蓑になっているという報告もあります。
一方、1992年に分裂したユーゴスラビアのドメイン「.yu」については、紆余曲折を経た後、2010年にトップレベルドメインとしては失効となりました(海外メディアThe Dialが詳しい)
現在のところ、.ioを使ったサイトがどのようになるかは不明。今後数年以内に消滅することが告げられる可能性もありますし、「.su」や「.yu」よりも大規模に使われていることからIANAによって考慮される可能性もあるかもしれません。今後の動向に注目したいところですが、現実で起こった出来事がインターネット上に及ぼす出来事としては、かなり大きなものとなりそうです。
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