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主人公の死が確定しているADV『私が死ぬための乙女ゲーム』は、最期までの時間を誰と過ごすか悩ましい【東京ゲームダンジョン6】

Game*Spark / 2024年10月31日 17時0分

2024年10月27日、東京・浜松町にてインディーゲームイベント「東京ゲームダンジョン6」が開催されました。Game*Sparkでは多数の注目インディーゲームに取材を実施してきましたが、本記事ではbagueGamesによって開発されている『私が死ぬための乙女ゲーム』のプレイレポートをお届けします。

インディーゲーム展示イベント「東京ゲームダンジョン」現地レポート記事はこちらから!

主人公の死は確定要素。最期までの時を誰と過ごすか?


本作は、死ぬまでの限られた時間を過ごす乙女アドベンチャーゲームです。物語は、主人公であるあなたが政府によって選ばれた自殺対象者に選ばれたところからはじまります。政府によって行われているこの計画は、政治家などの“価値のある人間”が死の危機に瀕した際、“価値のない一般人”の適合者が臓器を提供するというもの。


主人公はこの計画に同意し、安楽死を迎えます。しかしすぐ死ぬわけではなく、国から2週間の猶予が与えられ、サポーターと呼ばれるお手伝い役といっしょに過ごすことに。そのサポーターというのは、同じ学校の生徒である黒髪の「転生君」、金髪の「□□□君」、白髪の「カルマ君」の3人でした。


試遊版は序盤が終わった後まず「好感度」を選ぶことになったため、「好感度 低」を選んだところ、転生君と話すことに。元の性格もあるかもしれませんが、見事に無愛想……!!


本作の会話は、画面を埋め尽くし、スクロールまでさせるほどの大量の選択肢が用意されています。「血液型は?」「普段何食べてる?」といったベタな質問から、「私のために何ができる?」といった物語に関わってきそうなもの、「ファンサして」「殴る」など突拍子もないものなどバラエティ豊かで、どれもちょっと選んでみたくなるような選択肢ばかりです。


彼らはそれぞれ選ぶと相手の反応を見ることができます。真面目に応えてくれたり、話を逸らされたり、反応はさまざまですが、どれも満足感がありました。今回は元生徒会長で真面目、でも少し鬱っ気のある転生君でしたが、他の2人の反応も気になるところです。


主人公は自殺することが決まっているものの、自ら志願したからかどこか絶望感はあまりなく、人生を諦観したような雰囲気があります。生存ルートはなく、主人公の見た目や自我、そして必要以上に愛されることもありませんが、心中ルートはある。そんな尖った作品となっています。




『私が死ぬための乙女ゲーム』は、PC向けに発売予定(時期未定)。デモ版的な立ち位置で本編とは異なるシナリオの「3日で死ねるver.」がboothにて無料配信されているので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

インディーゲーム展示イベント「東京ゲームダンジョン」現地レポート記事はこちらから!

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