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ただの美少女モノではない!『グラディエーター』の遺伝子を継いだ骨太ローグライクアクション『CYBORG-PROTOTYPE』【デジゲー博 2024】

Game*Spark / 2024年11月8日 18時0分

秋葉原にてインディーゲーム展示会「デジゲー博 2024」が開催されました。本稿では娯匠が手掛けるローグライクアクション『CYBORG-PROTOTYPE』を紹介していきます。


娯匠は『グラディエーター ロード トゥー フリーダム』など、PS2やPSPで展開され人気を博した『グラディエーター(剣闘士)』シリーズを手掛けた堀内雅史さん率いるデベロッパー。『グラディエーター』といえば骨太なアクションを楽しめる名作として、多くのゲーマーに親しまれました。


かくいう筆者もその一人で『剣闘士 グラディエータービギンズ』などは“ずっと記憶に残るゲーム体験”を楽しませてくれたタイトルです。「デジゲー博 2024」で出展された『CYBORG-PROTOTYPE』はそんな娯匠の完全新作。


先に筆者の感じたプレイフィールを述べると、新作ではありつつも間違いなく『グラディエーター』シリーズの遺伝子を感じられる作品でした。今回は『グラディエーター ロード トゥー フリーダム』『ロストレグナム ~魔窟の皇帝~』『剣闘士 グラディエータービギンズ』などでディレクターを勤めた堀内さんへ『CYBORG-PROTOTYPE』の開発進捗などもあわせて伺いました。

インディーゲームオフイベ「デジゲー博 2024」取材記事はこちら!

ゲームを始めると、可愛らしい主人公から一転、メカらしい頭部が映し出されます。ここでは「ノーマル」「スピード」「ヘビー」から基礎となるスペックを選択する様子。今回は「ノーマル」でチャレンジしていきます。ちなみに、主人公はあくまで「サイボーグ」であり、脳は人間のものとのこと。しかし戦闘用サイボーグとして感情が抹消されているようです。


ゲームはABXYとボタンごとに「右腕」「右脚」「左腕」「左脚」と割り振られており、各ボタンでその部位を用いて攻撃していくことになります。そして部位ごとに耐久値が設定されており、そこを破壊されると攻撃不可に。


バトルは基本的に敵サイボーグを相手に「どこを削り合うか」という駆け引きをしていくことになります。ミドルキックなどの地味な格闘技から、レーザーや伸びる斬撃などのサイボーグらしい派手な武装を使い削り合いに挑みます。


部位の損傷は引き継がれ、勝利やランダムで生成されるマップで得られる装備で修復(換装)可能です。各部位は装備したパーツによって使える技が異なりますのでどのスキルでどの部位を叩けるかを把握し、それに沿った装備をしていくのが重要となってくるでしょう。


しかし出てくる装備はランダムなため、たとえば右腕が潰されたとしてもすぐにそこを修理できるわけではありません。さらには頭か胴体が潰されると負けてしまうので、「右腕を強化して、次の一戦でダメージを受けた頭部への被弾を抑える」「右腕が壊れたままではあるけれど、頭部の修復を優先する」といった風なジレンマが発生するのです。ここに「自分の使いやすい武装」なども加わってくるわけで、取捨選択においてかなり悩ませられます!


しかし(違う武装でも)同じ部位の換装を重ねていくことでレベルが向上していくので、ひたすら特定の部位を強化していくといった戦法も可能です。この場合のデメリットは「強化した部位が壊されれば一気に戦力が落ちる」ということ!


ここまで書くとジレンマが多そうなタイトルに見えますが、『CYBORG-PROTOTYPE』ではそれらが「一戦一戦の重み」に直結していて面白い! 極論で言えば「一回も被弾しなければ全てが上手くいく」ということであり、プレイヤーのプレイテクによってひたすら高みを目指すことが出来るわけで、雑魚戦でもアドレナリンがドバドバ放出されます!


バトルにおいては双方の破損状況によってリアルタイムに変化することに加え、必殺技も含めた駆け引きが行われます。そしてボスやライバルはなかなかの強敵……一瞬の油断が敗北につながるため、たとえばメインとなる武装が壊れたタイミングでこちらの対応が遅れ、次々とこちらが破壊されていくといったことも起こり得ます。もちろんその逆もしかりで、相手がどんなに強い武装を持っていたとしても、そこを破壊すれば形勢は逆転するでしょう!


今回の試遊ではストーリーを体験できませんでしたが、聞くところによると仲間同士が壊し合う「蟲毒」のような世界で最強の戦闘サイボーグを目指すというのがメインストーリーとのこと。HPには「無間地獄」と描かれており、最強に至るには感情を排するかどうかというSF的な問いもあるようで、期待が高まります。


勝つためには手段を択ばないと言わんばかりのパーツ換装によって「キャラのビジュアル」が激しく変化していく「無骨な蟲毒」も楽しいですし、頭部にダメージが蓄積されるとヘルメットが割れて美少女が顔を出すのも現実(と、ゲームプレイ的には追い詰められた感覚)を突きつけられて、テンションが上がります。


戦いの幕間では、マイルームにインテリアを置くことで継続的なバフが得られるわけですが……ここでは武装を脱いだプレイアブルキャラの姿を眺められます。


本作はかつて『グラディエーター』シリーズにハマっていた方には手放しで勧められる一作ですし、「戦いでアドレナリンを溢れ出したいんだ!」というゲーマーにもぜひ遊んでほしいタイトルです。筆者の個人的感傷を差し置いても、『CYBORG-PROTOTYPE』はハイクオリティなローグライクアクションでした!


続いては、堀内さんへのインタビューをお届けします。




――『CYBORG-PROTOTYPE』は『グラディエーター』シリーズを意識されているのでしょうか?


堀内:『グラディエーター』を作っていたときに感じていた「ゲームでの戦いの表現はこうであるべきだよね」という自分なりのイメージを、『CYBORG-PROTOTYPE』にも反映しています。戦闘してる中で盾や剣が落ちたりして、「自分も相手も、戦っている状況が変化していく」という。これがやっぱり自分の中でのテーマとしてずっとありました。


そして今回、改めて自分たちでインディーゲームを作ろうと考えたときに「腕がケガで使えなくなってだらんと下がり、使えなくなる」という表現・システムには「サイボーグ」が相応しいだろうと考えました。自分が好きな「攻殻機動隊」などのSF世界の表現と『グラディエーター』でやりたかった戦闘で部位が壊れていくという組み合わせが、本作の魅力です。ですので『グラディエーター』で戦況がリアルタイムで変化していくところが楽しいと感じていた方なら、満足していただけると思います。


――『CYBORG-PROTOTYPE』の開発進捗についてお聞かせください。


堀内:難しいところですが、6割か7割といったところでしょうか。開発費の捻出に困ってしまって、今はパブリッシャーさんや出資してくれる方を探しつつ出展しているといったところですね。


――パブリッシャーの選定はどの程度進んでいるのでしょうか?


堀内:まだ決まっていないですね。今はいろいろな企業の方々とお話しているところで、パブリッシャーさんを募集中です!


――本日はありがとうございました!


インディーゲームオフイベ「デジゲー博 2024」取材記事はこちら!



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