「『Roblox』にハマった9歳と7歳の子供に薦めたいゲームは？」という投稿から見えてきた子供を取り巻くゲーム問題

How Can I Undo My Mistake Introducing My Kids to Roblox?
byu/madscholar ingaming

「子供に『Roblox』をプレイさせたことを後悔している」という内容の書き込みが海外掲示板RedditにHow Can I Undo My Mistake Introducing My Kids to Roblox?（子供に Roblox を紹介したときの間違いをどう取り消せばいいでしょうか？）と題して投稿され、話題を呼んでいます。

投稿者のmadscholar氏は『Roblox』が何なのかを完全に理解せず、9歳と7歳の子供たちに与えてしまったそうで、仕組みや作成者の意図を理解した今は『Roblox』のプレイを避けてほしいと思っているとのこと。そこで『Roblox』の代わりになるゲームを探しているそうで、以下の条件を満たすタイトルはないかと問いかけます。

• 簡単に始められてプレイできる




• ローカル協力プレイ（オンラインプレイなし）が可能




• 毎回新しい体験ができる（これが重要）




• マイクロトランザクションがない




• 純粋に楽しむためのものであり、子供たちの注意を引いてドーパミンを生産させることで利益を得ようとするものではない




• 私たちのポップカルチャーから隔離されている




• Mac OSでサポートされている




• 1時間のプレイ時間で楽しめる（彼らの毎日のスクリーンタイム割り当て）

なお、二人の子供は『マインクラフト』をプレイしていたものの、『Roblox』をプレイしてからは止めてしまったようです。

『LEGO』ゲームシリーズはどう？

スレッドではまず、『LEGO』シリーズを推す声が挙がります。「Macでのプレイが可能かわかりませんが、『LEGO』ゲームシリーズは大人も楽しめる良質なゲームです。一部はポップカルチャーに関連しますが、それは大きな問題ではありません」「『LEGO』ゲームはその年齢の子供たちにぴったりです。一部のタイトルはMac OSでもプレイできます」といったコメントが寄せられます。

他にも「『LEGO City Undercover』は素晴らしいゲームで、画面分割による協力プレイも可能です。『GTA』シリーズのようなオープンワールドゲームを子供向けにアレンジしたような作品で、素晴らしいストーリーと広大な世界が魅力です」という声も。元々が知育玩具である『LEGO』は、低年齢の子供が楽しむには適しているのではないでしょうか。

ストリーマー、MODなど今のゲームを取り巻く環境と子供の問題も議論に

そんな中で「先日、出かけたレストランにアーケードと屋外遊び場がありました。姪たちが外で遊んでいましたが、9歳か10歳くらいの女の子が小さなカメラを持ち、滑り台を滑りながら叫びストリーマーのような言葉を使っていました。とても不快な光景でした。彼女たちは明らかに大げさなストリーマーの影響を受けているようで、このような姿を見るのは本当に気持ち悪かった」というコメントが。

これには「より良い親になろうとしているあなたを尊敬します」「私もそういうことが大嫌いです。"今の子供たちはストリーマーに夢中"なんて自分が年寄りになったような気がする。しかし、そういった行動を控えさせることは重要です。妻と私はストリーマーの動画は普通ではなく、現実生活の代わりにはならないと子供たちに伝えています」と、現代の子供たちがストリーマーの影響を受けていることや、それらを適切に楽しめるようにしている親からのコメントも見られました。

他には「Macでプレイできるゲームは非常に限られています。残念ながら『Roblox』を禁止するという厳しい決断を下す必要があるかもしれない」と、『Roblox』禁止もやむを得ないという意見も。「子供に『Roblox』がつまらないものであることを説明し、代わりに何をプレイできるかを伝えました。また、YouTubeの視聴時間を制限することも重要です。子供たちが『Roblox』に興味を持ったのは、YouTubeで人々がプレイしている動画を見たことがきっかけだったからです」といった、YouTubeとの付き合い方を考える意見も挙がりました。

さらには、投稿者の子供たちが一回止めてしまった『マインクラフト』についてMODをインストールしてのプレイを薦める声もありましたが、MODについては他の意見も見られます。

「一度MODを知ってしまうと、子供たちがインストールしようとする怪しげなものを監視しなければなりませんでした。そこでルールを設け、彼が選んだMODをレビューしながら流入を制限しました」という声や、「子供たちは他のゲームを本来のようにプレイしなくなりました。MODを導入したりチートを使ったりできるゲームしかプレイしなくなり、どのゲームもサンドボックスのように扱います。ゲームの実際のコンテンツをほとんどプレイしません。“n時間プレイするまではMOD禁止”というルールを検討しています」と、MODにのめり込んでしまう子供の姿と、それを止めようとする親の姿も見られます。これは親がMODの良し悪しを見分ける力が必要となり難しい面もあるかもしれません。

一方で、MODについて肯定的な意見もありました。「これは悪い事ではありません。次のステップはMOD作成を学ぶことです。私は10代の頃にCrysisのModdingコミュニティに参加していました。一番若いメンバーは12歳でしたが、素晴らしいアイデアと技術的な理解力がありました」「スキルを磨けば、将来、本物のキャリアにつながる可能性があります。Moddingは、いわばものづくりに似ています」など、創造的な作業をするMOD開発者になってみてはどうかという意見も飛び交います。

『Roblox』に代わるゲームの相談から始まったこの議論ですが、動画やストリーマー、MODなどが子供たちに思わぬ影響を与えていること、それらの対処に苦慮する親の姿が見られる投稿で、なかなか考えさせられる内容ではないでしょうか。

私見を述べるとするなら、親子で同時にプレイして楽しめるゲームがいいのではないかと思います。家族で団らんできるゲームを楽しむことで、投稿者の心配が解消されることを願っています。