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【特集】『Elin』はなぜヒットした?少しとっつきやすくなった超自由RPG、独特の倫理観も変わらない

Game*Spark / 2024年11月17日 13時0分

日々たくさんのゲームがリリースされる現代。その分話題になる作品も多いわけですが、「どうしてこのゲームは人気なんだろう?」と思ったことはありませんか?


この連載では、ゲーマーから注目を浴びているゲームがなぜ人気になっているのかを分析します。記事を読んで、流行っているゲームに詳しくなっちゃいましょう。今回は、Lafrontierが開発する『Elin』をお届けします。


名作フリゲ続編、自由すぎるRPG


本作は、2007年に公開されたフリーのオープンワールドローグライクRPG『Elona』の続編となる作品です。Kickstarterやベータテストを経て、早期アクセス版として11月1日にリリースされました。


プレイヤーは冒険者を作成した後、何も無いところで目を覚まします。そこで2人の男女に解放され、土地の権利書を得ることに。そこからはモンスターや人と戦いを重ねたり、食べられる物を集めてサバイバルしたり、世界を冒険してダンジョンや街を訪れたりといったオープンワールドRPGらしい体験ができます。今作では拠点要素が強化され、細かくハウジングができるようになっています。


独特の世界観・倫理観を持っているところも特徴で、共闘してくれるお供キャラ・ペットに少女が選べたり、“ママみ”のあるケモミミ神様を信仰したり、自分の種族を弱すぎる「かたつむり」にできたり、条件が揃えばNPCと「気持ちいいこと」ができたり……と、これは一部に過ぎません。倫理的な意味でもリミッターを外したような自由さを実現しているのです。


筆者のプレイでは、最序盤からいるNPC・フィアマがお酒を飲んで酔っ払ったためいきなり「気持ちいいこと」ができたり、高圧的な態度の監査官であるロイテルにダメ元でメイドになれと伝えたらあっさりとメイド化したりと、最初からそのぶっ飛び具合を垣間見ることができました。


このように、自由度があることで自分のプレイで起こったアレコレを人に共有したくなるというのも面白いポイントですね。


なぜヒットした?


本作は同時接続プレイヤー数が1万人を突破し、11月10日時点でピーク時最高同時接続数は1万7,042人を突破しています。リリース直後は国内の売上ランキングで1位を記録したほか、グローバルランキングでも10位に登るほどの勢いを見せました。


本作がヒットした理由は、やはり前作のカルト的人気によるものでしょう。世界で起こったことに対してプレイヤーが自由に思いついた行動をゲーム内で実行できて、それに対して世界が反応を見せてくれるという、自由度の高いRPGとしてハイレベルな自由さを持っています。


『Elona』はフリーゲームの中でも特に伝説的なタイトルであり、唯一無二の自由さに魅了された人は少なくありません。実際、“自由度の高さ”を謳う多くのゲームと比較しても、『Elona』および『Elin』はかなりディープな部類と言えるでしょう。


前作が馴染めなかった人も、ユーザーの熱気に押されて遊びやすくなっている点に惹かれてプレイを決意した人もいる模様。広い荒野に放り出されるようなとっつきにくさはありますが、前作と比べて充実したチュートリアルや、マウス操作の導入などにより遊びやすくなっています。


今後も人気は続く?


本作は早期アクセスが開始されたばかりであり、さらなるクエストの追加によるコンテンツの拡充が予定されています。すでにかなり多くのプレイヤーを獲得できているため、アップデートのたびに盛り上がりが見られる可能性はあります。


早期アクセス期間は1年から2年を予定しているほか、正式リリース後もさらなるアップデートを予定。ランダム生成のダンジョンや装備品などと合わせて、かなり長時間のプレイに耐えうる作品となっています。


『Elin』は、PC(Steam)向けに早期アクセスで配信中です。


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