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『THE FINALS』開発元の新作PvPvEンシューター『ARC Raiders』クリエイターインタビュー!レトロながらも近未来的な世界、ロボットから生き残るカギは「音」【G-STAR 2024】

Game*Spark / 2024年11月19日 19時0分

11月15日、韓国・釜山にて開催された韓国最大級のゲームイベント「G-STAR 2024」にて、PvPvEサバイバルシューター『ARC Raiders』の合同インタビューが開催されました。本記事では、発元であるEmbark Studiosに所属する同作プロデューサーのダニ・ヴィテリ氏コミュニケーション・ディレクターのスヴェン・グルンドベリ氏に聞いたゲームプレイの詳細について、お届けします。


左からダニ・ヴィテリ氏、スヴェン・グルンドベリ氏

『ARC Raiders』とはPvPvE形式のエクストラクションシューター。荒廃した未来の世界を舞台に、宇宙から押し寄せる無慈悲なロボット軍団「アーク」の襲撃に対抗する「レイダー」となって、地上に出て資源を調達し、生き残る必要があります。プレイヤー同士は「協力するか」「競争するか」を自由に選択でき、周囲への観察力と、武器やガジェットなどの資源をうまく活用する戦略性が求められます。


レトロながらも近未来的な世界で、ロボットから生き残るカギは「音」


――本作の特徴を教えてください。


ダニ・ヴィテリ(以下、ダニ): 『ARC Raiders』はマルチプレイヤー型のPvPvEエクストラクションシューターです。作品は深いストーリーに裏打ちされており、世紀末的ながらも美しい風景の中で常に状況が変化する、非常に緊張感の高いゲームプレイが味わえます。


――アークというロボットの軍団が非常にミステリアスな存在だと感じました。アークというロボットをデザインする上でこだわったポイントがあれば伺いたいです。


ダニ: 我々もアークをミステリアスに描くことを重要視しており、魅力的なビジュアルやロボットならではの動き、またロボットと対戦するからこその戦闘の面白さを意識して開発しています。加えて、アークのミステリアスな面とメカニカルな動きを組み合わせた謎解き要素も作中に盛り込んでいます。


スヴェン・グルンドベリ(以下、スヴェン): 我々は共通認識として、昨今ではマシンやロボット含め「AI」が非常に存在感を増していると考えています。この想像を超える影響力を持った「AI」をテーマにしてひとつのゲームを作り込めるのではないかという考えのもと、アークの制作に取り掛かりました。加えて、作品全体のレトロフューチャーな世界観を表現する上でも、アークがビジュアル面やストーリー面にて大きな役割を果たしていると考えています。


――本作は「耳を済まして、音をよく聞いてプレイするゲーム」と伺っています。音にこだわった背景や、具体的に音が重要となるゲームの場面を教えてください。


ダニ: 本作は「周囲の環境に神経を研ぎ澄ませること」を重要視しながら設計していて、その中でも特に「音」がゲームを攻略する上でのヒントになってきます。私たちEmbark Studiosには幸いなことに世界でもトップクラスのオーディオエンジニアがいるので、彼らの才能によって素晴らしい音響を制作することができました。


スヴェン: またレトロ感がありながらも、惹き込まれるような魅力や恐怖心を煽るようなアークというロボットのイメージを形成する上で、音は大きな役割を果たしています。


――本作は「協力するか」「競争するか」をプレイヤーが選べると伺いましたが、このコンセプトはどのように立ち上がったのでしょうか。


スヴェン: 当初は「協力」のみを重視したゲームとして開発を進めていました。しかし、ゲームを面白くするために「PvP」の要素を加える必要があると考え、「協力と競争を両立する」というコンセプトに変更しました。


ただし、核となる要素に「戦闘」がある本作ですが、ゲームの究極の目的は「世界の謎を解き明かす」というクエスト攻略にあります。そのため、あえて戦闘をしないという選択をとることも重要となります。本作は複数人プレイにも対応しているので、議論を重ねて「どのように動くか」を考えることもゲーム体験を面白くする要素ではないかと考えています。


――エクストラクションシューターということで、脱出ポイントの付近で集めた戦利品を奪いにくるプレイヤーが現れると思うのですが、その点についてどのように想定していますか。


ダニ: もちろんリスクを背負って真正面から戦闘することも可能ですが、それ以外の道を選択できるようにたくさんのオプションを用意してます。例えば、戦わずに切り抜けられるようなアイテムやガジェットを用意しています。他にはアークに助けてもらう形で局面を切り抜けるというゲームプレイも可能となっています。


――同じくEmbark Studiosが手掛けている『THE FINALS』と本作『ARC Raiders』では、プレイヤーのターゲット層は異なりますか。


スヴェン: 両作ともにシューターですが、それぞれの作品に異なる魅力があると考えています。『THE FINALS』はチームベースで、アクション要素がより強く、スピード感溢れる戦闘が中心です。対して本作はエクストラクションシューターかつサバイバルゲームであり、アクションアドベンチャーの要素が強く、スピード感もゆっくりとしています。両作の特徴はこのようにそれぞれ異なるので、惹きつけられるプレイヤーも自然と異なってくると考えています。


――本作にはマップの探索やクエスト攻略などの「アクションアドベンチャー」の要素がありますが、どういった経緯で導入されたのですか。


スヴェン: このアクションアドベンチャーの要素は、我々が最初にNexonへ提案する際から「絶対に入れたい」と言っていたものです。「その世界観の中にいたい、滞在したい」「ここはどんなところなんだろう」と好奇心を引き立てられるような場所を作ることは、ゲームを魅力的にする上で非常に重要だと考えています。このような考えのもと、「エクストラクションゲーム」や「サバイバルゲーム」の中に、個性的なクエスト攻略などを通じて世界を探検することできる「アクションアドベンチャー」の要素を加えることとなりました。


――ゲームの美しい世界観を構築する上でモデルとなった地はありますか。


ダニ: 私はイタリア人なのでここは熱く語れる部分なのですが、南イタリアの各所をインスピレーションにしている部分が多いです。具体的には「レッジョ・カラブリア」や「ナポリ」「ベスビオ火山」などの各所から影響を受けています。そして本作では、この南イタリアが「世紀末ではどうなっているのか」について描いています。


――最後にお二人から日本のゲーマーに向けてメッセージをお願いします。


スヴェン: まず、これまでプレイしていただいている皆さんに、心から感謝します。今後も多くのプレイテストを実施予定ですので、ぜひ皆さんご参加ください。現在はPC版のみ対応していますが、他プラットフォームへの展開も視野に入れています。一緒に作品を作り上げていくスタイルで制作を進めていきたいと考えていますので、フィードバックがありましたらぜひお寄せください。引き続きご注目いただけると嬉しいです。


ダニ: 本作をプレイしていただきありがとうございます。もうスヴェンに大事なポイントは言われてしまったので、少し違う角度からお話しさせていただきますと、本作はリアルなイタリアの雰囲気を堪能できるような作品となっています!気軽に旅行にいくような感覚で本作をぜひ楽しんでください。




ARC Raiders』はSteam向けに近日登場予定。なお、Steamにてアクセスリクエストを送信することで、開発者の準備が出来次第「ARC Raiders Playtest」に参加できます。


提供: Nexon


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