Obsidian Entertainmentの新作オープンワールドRPG『Avowed』先行プレイレポート。独特なビジュアルとしっかり楽しい戦闘アクションを体験【特集】
Game*Spark / 2024年11月22日 13時0分
一度の延期を経て、2025年2月に発売されることが決定した新作RPG『Avowed』。4年前に発表され、2023年にはゲームプレイの一部を紹介するトレイラーが公開されましたが、まだまだ謎の多い作品です。
『Fallout:New Vegas』や『The Outer Worlds』など、CRPGファンが好む作品を多く手掛けてきたObsidian Entertainmentの作品ということもあって、期待していたプレイヤーの方も多いのではないでしょうか。そんな『Avowed』の事前プレイ用ビルドを2時間ほど遊びましたので、今回の記事でそのプレイレポートをお届けしていきます。
ゲームを開始すると、まずはキャラクタークリエイト。最も特徴的なのは「ゴッドライク」の特徴をキャラクターに付与できる点でした。本作の主人公は神によって祝福された、あるいは呪われた存在の「ゴッドライク」であり、特別な能力を持つほか、顔や肉体に(今作においては)色とりどりのキノコが生えたかのような外見的特徴を持っています。筆者はきちんと遊べていませんが、本作と世界観を同一とするObsidianの過去作である『Pillars of Eternity』にもゴッドライクは登場しているようです。
なお、今回は事前プレイ用のビルドということもあり、日本語訳が未完成な状態であったため、「ゴッドライク」を始めとした各固有名詞の正式な日本語名称は不明です。
キャラクリエイトが終わるとカットシーンが流れ、そのあとすぐにゲームプレイ開始となります。主人公はどうやらなにかの使命を帯びた特使であり、何らかの理由で船が難破した状態……という局面です。とりあえず近くにいて自分を助けてくれたらしい“Garryck”というキャラクターと一緒に、冒険開始です。
本作は一人称視点と三人称視点の切り替えが可能なアクションRPGとなっています。『The Elder Scrolls』シリーズに代表されるような3DオープンワールドRPGを彷彿とさせるようなプレイ感で、パラメーターや素性によって選べる会話の選択肢が変わったり、そこらへんの木箱を破壊して必要なのか不要なのかよくわからないアイテムをザラザラと拾ったりする感じが似ています。
このあたりは、『The Outer Worlds』が『Fallout 3』以降のシリーズ作品に近しい要素を持っていたことも思い出されます(今となっては『Starfield』の名も挙げられますが)。
本作の特徴は、その独特なビジュアルと世界観です。『TES』シリーズよりはややデフォルメされたような世界観で、主人公の「特徴」やメインアートに象徴されるような「不気味かつ色とりどりなビジュアル」が非常に目を引きます。前述のように、世界観を同一とする『Pillars of Eternity』とビジュアルイメージはかなり異なる印象です。色とりどりのキノコがそこら中に生えているところは、やや『The Elder Scrolls III: Morrowind』を思わせます。
ゲームを進めていくと、主人公が皇帝の命令を受け「リビングランド」にはびこる疫病「ドリームスカージ」の調査にやってきた人物であり、今は船が難破したせいで別の島にいる……ということが分かってきます。このドリームスカージに感染すると、理性を失って仲間割れなどを引き起こしてしまう模様。残念ながら日本語訳が未完成であったため、詳細まで把握できなかったのですが、最初のボスとしてドリームスカージに感染したらしい兵士と戦うことになりました。
本作のもうひとつの特徴が、しっかりとしたアクション性のある戦闘シーンです。いわゆる『TES』ライクのオープンワールドRPGでは戦闘がスカスカした手応えのものになりがちなのですが、本作の戦闘にはしっかりと重みがあって、(難度選択はあるものの)それなりに歯ごたえがあります。なんだったらちょっと「ソウルライク」的であると感じられるぐらいです。
冒頭部が終わると、いよいよ「リビングランド」本土へ。今回の事前プレイでは大きな街に入ることはできず、小さい集落とフィールドを巡る程度でした。しかしながら細かな作り込みは感じられ、サイドクエストなども充実しているようでした。また、キャンプを設営することができ、仲間キャラクターと交流できるほか、体力の回復や、武器の強化などを行うこともできます。最近の作品でいうと『バルダーズ・ゲート3』のイメージに近いですが、『Avowed』でのキャンプは特定の場所に行かなければ設営できません。
本土で1つのメインクエストをこなしたら、ドリームスカージに感染したと思しきクマとのボス戦に挑むことになります。その後謎の存在の声を聞き、主人公がリビングランドにきたのは何らかの宿命であったことが仄めかされました。
そして近くの大きな街である「パラディス」の街に入ったところで、主人公は何者かの狙撃を受けることになりますが……事前プレイビルドで遊べたのはここまで。非常に続きが気になる終わり方で、うまくできているな~と感心してしまいました。
ということで、短時間のプレビュー版でしたが、筆者としては楽しめる部分が多かった作品です。今回プレイしたのは開発段階のバージョンであり、日本語訳やテキスト表示が未完成だったり、会話が不自然に途切れて内容が把握できないケースもあったため、新たなビルドでの試遊のチャンスや正式リリースが待たれます。
しかしながら、こういった「海外のオープンワールドRPG」を好むゲーマーならひとまずチェックしておいて損はなさそうですし、Game Passにも対応しているのでお試しで遊んでみるのも簡単です。筆者としても2月の発売が待ち切れなくなってしまいました。
『Avowed』はXbox Series X|S/Windows(Steam、Microsoft Store)向けに現地時間2025年2月18日に発売予定です。先述のとおり、Game Passにも対応します。
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