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これが今最高に先鋭化した『ヴァンサバ』ライクだ!『アーティファクトシーカー』【げむすぱローグライク/ローグライト部】

Game*Spark / 2024年11月24日 13時0分

自動生成やパーマデス(一度死ぬとすべてを失う)など、さまざまな要素が絡み合い、何度遊んでも楽しむことのできるゲームジャンル「ローグライク/ローグライト」今週の「げむすぱローグライク/ローグライト部」第7回では、現在Steamにて配信中の見下ろし型アクションローグライト『アーティファクトシーカー』をご紹介します。


『アーティファクトシーカー』とは


『アーティファクトシーカー』は、Lynkpin Gamesが開発・販売する3D見下ろし型アクションローグライトゲームです。本作は元々BD Gamesというパブリッシャーからリリースされていたものの、その企業の不祥事で一旦配信停止となり、開発会社であるLynkpin Games自身で再び発売に乗り出した……という不幸な経緯を持ったゲームです。


とまあ、そんな経緯はともかく、実際のゲームの中身を見てみましょう。本作は複数のヒーローの中から1人を選んで先に進んでいくアクションゲームです。目隠しセクシーシスターや金髪エルフ、サキュバスに女騎士、そしてDLCにはメカクレ巨乳メイドメカ娘という属性盛りすぎなヒーローもいるのですが、最初に選べるのは怪しい仮面を被ったちょっと変態感がある男戦士だけです。ご了承ください。


ヒーローを選んでゲームを開始すると、通常戦闘・エリート戦闘・ランダムイベント・宝箱・キャンプなどが配置されたマップから行きたいところを選ぶことになります。このあたりは、『Slay the Spire』の進行に近いといえるでしょう。


戦闘に入ると、見下ろし型のアクション画面に突入します。ヒーローを操作して、一定時間ごとに放つスキルとボタン入力で繰り出せる必殺技やダッシュを駆使しながら敵の群れを倒していきます。


敵を倒すとドロップする経験値ジェムを拾い、レベルアップすると習得スキルのグレードアップ・新規スキルの習得ができます。このあたりは見下ろし型アクションである面を含め、『Vampire Survivors』に近いものがあります。一番左には現在習得しているスキルのグレードアップが必ず並ぶので、慣れないうちはグレードアップを真っ先に取っていくといいでしょう。また、スキルは物理系と魔法系に分かれており、物理系のスキルは力を、魔法系のスキルは知力を強化すると与ダメージが上がっていきます。


また、各スキルには「共鳴」と呼ばれるシンボルがあり、同じ共鳴シンボルを集めていくとさまざまなパッシブ効果が得られます。このシステムはいわゆる「オートチェス」系のシステムをも取り込んでいます。


通常戦闘・エリート戦闘ステージでは一定時間生き残ると勝利です。これを繰り返し、マップ上を進んでいきます。


ランダムイベントステージでは様々なイベントに遭遇します。選択肢によってイベントの結果が変わるほか、一定能力を要求する選択肢もたまに登場します。基本的に能力値要求の選択肢を選んでいくと有利なので、能力値を上げていくに越したことはないでしょう。


そして、エリートモンスター撃破時やマップ上の宝箱から手に入るのが本作のタイトルにも含まれる「アーティファクト」です。それぞれが個性的なパラメーターの変化効果を持っているほか、高いレアリティのアイテムほど多くランダムに能力が付与されます。アーティファクトにはスキルと同様、共鳴効果も設定されているものがほとんどなので、出来るだけ同じ共鳴効果を揃えていった方が良いでしょう。


アーティファクトのランダム効果にはマイナス効果もつくことがありますが、キャンプのエンチャンターに会うことでランダム効果をリロールすることもできます。


戦闘中には囚われた市民の救出や宝箱を開ける、あるいは一定領域内で多数の敵を倒すなどのミッションが発生することがあります。ミッションをこなすとアーティファクトが手に入るので、積極的にこなしていきましょう。


ステージの最後にはボス敵が待ち受けます。ボスは強敵ですが、自キャラクターを着実に強化し、なおかつ敵の攻撃の予告を見て攻撃をしっかり避けていれば、倒すことができるでしょう。


本作のメインモードは全3ステージですが、最終ステージに到達する頃にはすべての攻撃スキルをMAX強化できていることでしょう。ここまで来ると歩いているだけでガンガン敵が溶けていきます。


という訳で本作は1周20~30分程度でクリアが可能な、『ヴァンサバ』系ローグライトゲームです。もちろんクリア後にはキャラクターのアンロックやキャラクターの永続強化、施設の増築やさらなる高難易度周回など、長く遊べる要素が盛り込まれています。


鍛え上げて身につけた強大な力で敵をあしらう瞬間が、めっちゃ気持ちいい!先鋭化された『ヴァンサバ』系アクションの快感


本作の最大の特色は、「スキルの強化やアーティファクトの共鳴効果による爆発的なキャラクター強化」でどんなキャラクターでもビルド次第で敵をなぎ倒す快感が得られ、かつゲームシステムもその快感を肯定するかのようにこれでもかとザコ敵を出して、経験値をどんどん与えてプレイヤーの強化を促していく、一騎当千の快感にあります。


いわゆる『ヴァンサバ』系作品は、序盤は敵の数も少なく成長速度が遅いことが多いですが、本作は序盤のステージオブジェを壊すと高確率で経験値の塊が手に入って素早くレベルアップでき、かつレベルアップ時にスキルのアップデートが必ず行えるので、すぐに初期スキルを最高レベルにまで持っていけます。これにより、序盤からイケイケなプレイが可能になります。


さらに周回することで基礎能力の強化や、ハック&スラッシュ系ゲームによくある「星座」システムでもキャラクターの能力を強化できます。


さらに一度冒険で拾ったアーティファクトは、次回以降の冒険に持ち込むことができます。アーティファクトごとにコストが設定され、難易度に応じたコスト上限の範囲内でしかアーティファクトを持ち込むことはできませんが、序盤から大きなアドバンテージを持った状態でゲームを始めることができるのです。


なお、ゲームオーバーになっても持ち込んだアーティファクトが失われるということはありません(次のゲームでも同じアイテムを再度持ち込み可能)。これらのシステムによって、『ヴァンサバ』系のゲームにありがちな序盤の退屈な展開を吹き飛ばしているのです。


『ヴァンサバ』系ゲームは育成が完成すると、俗に「草刈り」と称されるような無双状態となることもしばしばですが、本作はその「草刈り」状態への移行を全力で肯定しています。先述した通り、習得スキルのアップグレード速度も非常に早く、「草刈り」状態へと移行するのも早いです。


さらに本作においてはオプション設定で「ゲーム速度」自体を最大2倍速まで設定できます。敵や攻撃の回避が重要となることの多い『ヴァンサバ』系ゲームの中でも、事故も厭わずゲームの展開を加速して「とにかく速攻で無双状態に突入すること」を肯定する本作は、まさしく「先鋭化したヴァンサバライクゲーム」と言えるでしょう。


高難易度モード(特に最近追加された「グレーターリフト」)ではアーティファクト構成も考えたビルドをしっかりと練る必要がありますが、全体としてはとにかく爽快に暴れ回れる『ヴァンサバ』系アクションローグライトです。とにかくゲームに爽快感を求めている方は、本作を遊んでみても良いのではないでしょうか。




『アーティファクトシーカー』は、PC(Steam)で1,100円で配信中です。無料デモ版も用意されています。




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