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Steamのトップ50タイトルの半分がインディーゲームで、毎日リリースされるゲームのうちヒット作になる確率は約2%!?Steamゲーム20万件徹底分析、その結果は…?

Game*Spark / 2024年12月12日 12時55分

Steamユーザーレビュー"圧倒的に好評"のTOP50の約半数がインディーゲーム」「Steamでは毎日約70件のゲームがリリースされているが、肯定的な評価を得るのは約22%で、そのうち10,000件以上の評価を得るのは2%」……そういった感じで、Steamの各種データについて分析した動画が話題となっています。


独自収集したデータから導かれるさまざまな示唆。「デッキ構築型ローグライク」というジャンルへの詳細な言及も


今回話題となっているのはNewbie Indie Game Devにより2024年12月9日に公開された、「I Scraped the Entire Steam Catalog, Here’s the Data」(Steamカタログ全体から拾い集めたデータがこれだ)という動画です。公開されるや否や海外圏で注目を集め、2024年12月12日現在、わずか3日で再生数は19万回を超えています。


動画の制作者はSteamの各ページや外部サイトのAPIを使用し、Steamに登録されているゲーム約20万件のデータベースを制作するところから始めました。こうして収集したデータから、さまざまな法則を見つけ出しています。


まずはSteamで公開されているゲームの件数と、高評価の割合、そしてユーザーレビューが10,000件を越えるヒットとなっているかどうかの割合です。年々Steamで公開されているゲームの数は増え、2024年には22,000作を越えていますが、そのうちユーザーレビューが高評価なものは約22%、レビューが10,000件を越えるヒット作の割合はわずか2%と解説しています。なお、その2%の具体的な作品は近年の例で言うと『Sifu』が当てはまるとしています。


次に、「ゲームタイトルで多く使われる単語」が列挙されました。もっとも一般的な単語は「adventure」「simulator」「shooting」で、ファンタジー関連の「dragon」「monster」といった単語も良く使われています。また、「zombie」や「cat」など、Steamで利用可能なタグと一致する単語もよく使われているということです。動画中では「プレイヤーの記憶に残るタイトルを付けたい場合は、これらの単語は使用しない方が良いかもしれない、でもこれらの単語はプレイヤーの共感を呼びわかりやすいという利点もある」と述べています。


Steamユーザーレビューで「圧倒的に好評」を得ているゲームのうち、ユーザーレビュー数が多い順番のTOP50のグラフも公開しています。約半数がインディーゲームであり、その他Valveのゲームが6作ランクインしているなど、インディーゲームとValveの存在感が改めて示されるグラフとなっています。


逆に「圧倒的に不評」なゲームの一覧も。Steam全体で「圧倒的に不評」を得ているのはわずか12作で、すべて500件以上のレビューが投稿されており、そのレビューの内容が「未完成や不十分な部分があり、ユーザーが"詐欺"をされたと感じている」「技術面にも問題があり、バグやクラッシュが多数報告されている」ものが多数……といった指摘がなされました。こういった指摘は反面教師になるかもしれません。


「複数のゲームジャンルの組み合わせ」についての調査結果も報告されています。例えば「オートバトラー(自動戦闘)」と「プラットフォーマー(2Dアクション)」のタグを持つゲームはSteam上に3件しかありませんが、こうした関連性の薄いジャンルにこそもしかしたら新しいゲームを産み出すアイデアがあるかもしれない……と動画では述べられています。


Steamで人気のあるジャンル(タグ)の一覧もまとめられています。「Fantasy」「Sci-fi」が強いのは、先述の通り多くのゲームタイトルで「magic」「monster」「space」「worlds」といった単語が使用されていることと関連しているのではないかと述べられています。


Steamでリリースされている3Dゲームと2Dゲームの割合についてもグラフが示されました。年々3Dゲームの割合が増えていき、2023~2024年では2Dゲームが54%、3Dゲームが46%とほぼ半々の割合でリリースされていることがわかります。


近年女性の進出やLGBTQ+についてもゲーム業界で問われることが増えていますが、そういった面についてもデータが示されました。「女性主人公」のタグが付いたゲームのリリース数は実はそんなに増えておらず、グラフとしては「凹」型を描いていることが示されています。


一方、「LGBTQ+」タグの付いたゲームは年々増加傾向にあるという事がデータからグラフとしてはっきり形として現れています。


インディーゲームとAAAタイトルの嗜好の違いについて、「ローグライク」と「プラットフォーマー(2Dアクション)」のジャンルから示されています。インディーゲームの「ローグライク」率は8.8%で、AAAタイトルの同率の5.4%に比べてかなり高い数値が出ています。「プラットフォーマー」についてはインディーゲーム側が15.1%と、AAAタイトルの同率の7.1%の2倍以上の数値となっており、いかにインディーゲームで「プラットフォーマー」が人気なのかを物語っています。


動画の最後には「動画制作者の個人的な趣味」として、「デッキ構築型ローグライク」に関する調査結果が示されました。動画制作者は2019年1月にリリースされた『Slay the Spire』がきっかけとなってこのジャンルが活性化したのではないかという感覚を持っていたと言いますが、実際にデータを調査してみると『Slay the Spire』リリース後に目に見えて同ジャンルのゲームのリリース数が増えており、リリース数の割合としては5年で約5倍になったと、データ上でも動画制作者の感覚が実証されていました。


但し、ジャンル自体は成長しているものの、レビュー数を見るとほとんどのタイトルはレビュー数が100件に満たない無名タイトルであることも指摘しています。しかしながら、その中でも『Inscryption』『Balatro』など、傑出した作品が出てくることもあると述べています。


なお、ユーザーレビュー数と肯定的評価の比率から導き出された「デッキ構築型ローグライクTOP20」も選出されています。この手のジャンルが好みの方(筆者含む)は、是非とも参考にしてみましょう。


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