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『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』さらば愛しの中ボス―悪役達のあるあるベタ台詞をしっかり聞いて流そう【ゲームで英語漬け#152】

Game*Spark / 2024年12月15日 17時0分

聞かれてもないのに勝手に計画を喋り出す、謎の上から目線で主人公を侮ってくる、それでいて倒せばそこそこの経験値をくれる、でもバトルが終われば名前を忘れられる――かませ犬としてゲームには欠かせない中ボスの皆様。絶妙な小物感を醸し出す台詞からは、時折インパクトのある迷言が生まれたりするので、憎むほどでもない愛すべき存在です。


『ロマンシング サガ2(ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン)』では全体的に芝居がかった大仰さがあり、いかにも悪役あるあるのベタな台詞が良い味を出していますね。今回は七英雄の使いっ走りの台詞を、「コテコテの悪役」風に再訳してみます。


Dialogue/Mid-boss


Woe betide these interlopers...!
If it were’nt for you, I could have had the whole of Cumberland under my thumb!
The Seven Heroes would have paid handsomely for such a gift.
Eternal life would have been mine!


(All that lives will inevitably die!)


Hmph! I’ve no interest in your righteous drivel.
Besides, there is still another way I can make my deal with the Seven Heroes.
I’ll just reconsider my choice of gift―your head shall do nicely!



  • Inevitably:必然的に


  • drivel:戯れ言



ええい、忌々しい邪魔者め…!
お前さえいなければ、今頃カンバーランドは我が手中にあったというのに!
七英雄は良い手土産には気前よく対価を払うのだよ
永遠の命が我が物になるはずだった!
(諸行無常、是生滅法!)
ふん、おまえのご高説など興味は無い
だが、まだ七英雄とは取引の手がある
今一度手土産を考え直さねば―貴様の首なら上々だ!


“Woe betide ~”は現代ではまず見ない、直訳すると「~に災いあれ」と誰かを呪う古い言い回しです。時代劇でなければ冗談めかして言うくらいにしか出てこないフレーズです。


There you are―Emperor!
Lord Wagnas knew you would come.
He had long-since seen through Ato's transparent scheme.
The fate of this castle is already sealed. 'Tis as good as ours.
You are a real nuisance, so we will crush you first.
’Twill be trivial to off the fool-king after.
Perhaps I’ve said too much Well, no matter.
After all, you won’t live to tell anyone.
Pay attention―wouldn’t want this to be too easy!



  • transparent:見通しの良い


  • scheme:策


  • nuisance:邪魔になる



これはこれは―皇帝殿!
ワグナス様はお主が来ると予期されていた
アトの見え透いた策などとうにお見通しよ
この城の命運は既に決した この城は我らにこそ相応しい
主はまこと目障りな存在よ 故に先に潰しておかねばな
愚王を除くようなつまらぬことは後でよい
喋りすぎかも知れぬがまあ良かろう
なにせ、お主が生きて伝えることは叶わぬからな
ご油断召されるな―容易く終わらせはなかろう!


I was expectin’ye!
Nice of ye join us, Yer Majesty!
We prepared a special plank for ye to walk!
Get’em, lads!


お待ちしておりやしたぜ
お目にかかれて光栄でさあ へいか!
お歩きになるためのとっておきの板を用意しやしたぜ
やっちまえ野郎ども!


海賊と言えば定番はやはり「板歩き」。実際に海賊がやった例はあまりないそうですが、“walk the plank”の慣用句は公職や会社において圧力で役職を下ろされることを表すのに使われます。あまり使われる側にはなりたくないものですね。


Who in the hell are you?
I have been granted command of this tower by Lord Noel.
To challenge me is to challenge him, understand?
You bare your fangs at Lord Noel himself!


(And so what?)


W-wait! What do you mean,“so what”!?
Did you not hear my words!?
You would be inviting the ire of the Seven Heroes!
Does that not...scare you?


(His name matters little. I will defeat the Seven Heroes!)


H-hold on a moment! Now, no need to draw your weapon so quickly.
I have a proposition for you.
Pledge yourself to him, and Lord Noel will grant you a new form.
And then eternal life could too be yours!
Sounds positively grand, yes? There are few downsides to serving Lord Noel.
Unlike if you continued to mingle with those pathetic humans.
So fleeting and frail!
Like that ninny of an “Emperor”! ’Twould be too easy to knock that crown off...
And their head along with it! Heehee!


(Just try kill me, then.)


...Surely, you jest...
Y-you’re...not really the Emperor...are you?



  • Ire:激怒


  • Propotion:提案


  • Pledge:誓約する


  • Ninny:まぬけ、愚か者



何奴!おれはノエル様からこの塔を任されている
つまり、おれに刃向かうのはノエル様に楯突くも同然
ノエル様に牙を剥こうってか!
(…で?)
ま、待て!「…で?」とは何のつもりだ!?
話を聞いてなかったのか?
七英雄の怒りを買うことになるんだぞ!怖く…ないのか?
(たかが一人の名などどうでもよい 我は七英雄を倒す!)
ちょ、ちょっと待て!そうすぐに刃を向けることもないだろう
いい話がある ノエル様に跪けば新しい体をくださるぞ
そうすれば永遠の命もお前のもの!
実にいい話しだろう?ノエル様に仕えるのもなかなか悪くない
しょうもない人間とつるむよりもよっぽどましさ
儚くか弱い存在よりもな!
あの皇帝気取りの間抜けみたいに!王冠を叩き落とすのだって簡単さ…
いっそ首の方もな!はっはっはっ!
(ならばこの首取って手柄とせよ)
…あの、もしや…
こうてい…じゃないですよね…?


「まさか こ う て い?」他人の名前を笠に着て威張り散らす人、いますよね?日本語では「虎の威を借る狐」と言いますが、これは漢籍「戦国策」に由来するもので、そのまま英訳しても意味が通りません。英語では「The Ass in the Lion's Skin(ライオンの皮を被ったロバ)」と言い、こちらはギリシャのイソップ寓話から来ています。


実社会で生きていると、主人公にもラスボスにもなれず、悲しく小狡い中ボスになってしまう人も少なくありません。そんな彼らの生き方も極々稀に哀れみつつ、皇帝の覇道を阻む者は遠慮無く滅してやってください。


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