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PCスペックぎりぎりでも遊べた!究極のごっこ遊びですよこいつぁ…PC版『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』の世界に飛び込むプレイレポ

Game*Spark / 2024年12月31日 11時0分

今回はMachineGamesがデベロッパーを、Bethesda Softworksがパブリッシャーを担い、2024年12月9日にWindows PCおよび/Xbox Series X|S向けにリリースした『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』をご紹介します。


今回はSteam経由で事前にプレイする機会を頂いたので、当時(?)のバージョンをベースに、話を進めてまいります。事前プレイしたのになんで記事掲載が発売からだいぶ時間が経っているのか、という当然の疑問については、筆者が体調を崩してその期間くたばっていたからであります。


連日の度重なる高熱で頭部破壊というかメダルが外れたメ◯ロットみてえな状態でして、うなされながらかつての中東暮らしでの地獄を思い出しておりました。皆様におかれましては、年末年始風邪など召されませぬよう、くれぐれも暖かくしてお過ごしくださいませ。何の話だ。


ともあれ実は筆者、今年の夏ドイツで行われた大型イベント「Gamescom」では開発チームのJen Anderson氏とAxel Torvenius氏にもインタビューしておりまして。実際のプレイを楽しみにしていたのです。早速やってまいりましょう。


『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』とは?


本作は、映画「インディ・ジョーンズ」シリーズをテーマにした一人称視点のアクションアドベンチャー。時系列的には『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』と『最後の聖戦』の間を舞台にしており、プレイヤーは我らが伝説の考古学者として、ひょんなことから巻き込まれた事件をきっかけに、世界を股にかけて大冒険を繰り広げます。


映画さながらのカットシーンを見てにんまりしつつ、ステルスや戦闘を挟みながらある程度の広さを持ったマップを探索し、各所で謎解きが絡んだダンジョンを攻略していくのがゲームの基本的な流れですね。


ゲームシステム的には斬新さよりも手堅さに重きをおいているデザインなので驚きは少ないかもしれませんが、代わりにこれでもかと「インディ・ジョーンズごっこ」を楽しめる作りになっているのがグッド。グラフィックも、とんでもなく作り込まれているので没入感もばっちりです。


登場キャラクターの関係性など、一部の要素はシリーズ未履修のプレイヤーにとってはキョトンとしてしまうかもしれませんが、全体的に見れば、本作をきっかけにシリーズ世界へ足を踏み入れたくなるような魅力がたっぷり詰まっています。


ただし没入感を高めようとしたが故に、かえって操作手順に「面倒くさい」箇所が発生しており、その点については賛否が分かれるところだと感じます。とはいえこれは前述のグッドポイントと表裏一体の部分でもありますね。


操作・設定・言語について


本作はキーボード&マウスおよびコントローラーでの操作に対応しています。どちらを選んでも特に問題なく遊べますが、コントローラーの方が個人的には遊びやすかったです。言語については言わずもがな、音声ともにばっちり日本語対応。特にプレイに困ることもなく、翻訳のレベルも十分で、まさに映画のような豪華さがそこにありました。


その他項目については、オーソドックスなものが並びます。一人称視点なので酔いやすいという方にはアクセシビリティから視野を中心としたカメラの設定を調整すると良いかもしれません。


ロースペックのラップトップではちと厳しい


突然すすけた色になるキャラ

しかしながらグラフィックまわりについて……これは完全に筆者が悪いので土下座をしながら触れますが、PC版を遊ぶ場合、推奨されるマシンスペックを用意したほうが良いでしょう。さもないと筆者のように一部表示が愉快なことになると思われます。


匂い立つような鬱蒼とした森の空気感が凄まじかったです。東南アジアを彷徨っていたときを思い出しました。

数年前に購入した筆者のゲーミングラップトップ(GeForce RTX 3060搭載)も、かつてはミドルスペックだし!頑張ってるし!ちょっと空冷ファンの声が大きいだけだし!とだましだまし使ってきましたが、寄る年波には勝てず(?)ロースペックの側になってしまいました。


ゲーム冒頭の森林シーンでは比較的高めなグラフィック設定にしていたのですが、遺跡に入るあたりから空冷ファンの叫びが断末魔めいてきたのでジワジワと落としていき……


コワイ!

その結果、亜空間に突入することしばしばでした。


とりあえず少しでも負担を減らすべく、全てのグラフィック設定を軒並み低低最低低(ていていさいていてい、なんか可愛い読み方になりました)にしましたが、それでもバチカンの街を探索する際には絵面がおもしろいことになりがち……!


本作の魅力の一つはたしかに圧倒的なグラフィックだと思いますが、謎解きやお話の面白さといった魅力も溢れているため、全体的に見て、例えグラフィックまわりが亜空間でもゲームとしての面白さが損なわれることはありませんでした。


とはいえ、そろそろ新しいマシンを買わないとですね。職業柄、引っ越しが多いのでラップトップを選びがちなのですが……いい加減、ちゃんとしたデスクトップも用意しなければ……!


本編開始


気を取り直して、ここからは『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』のプレイの様子をお伝えしてまいります。もうなんと言いましょうか、この圧倒的な画作りというか、のっけから「映画の中にいるのかな?」と錯覚してしまうグラフィックです。このチュートリアルでは、森の中などを移動しつつ謎解きギミックを攻略していくのですが、基本操作の学習だけでなく、本作のエッセンスをぎゅっと詰めた設計がされています。


移動についてですが、ダンジョン(?)攻略時は、多少の枝分かれはあるものの、ほぼ一本道に収束するようデザインされているので迷うことは少ないでしょう。ただし探索パートでは、そこそこ広めのマップをあちこち移動するため、ロケーションに慣れるまでは少し迷ってしまうかもしれません。


とはいえ難易度設定によりますが、視界またはマップ上に、目的地のマーカーの表示が可能なのでそれを辿れば万事OK。


息をするように建物内を物色して盗みを働く我らが考古学者

個人的には、ただマップを歩いているだけでも何かと気になるオブジェクトだったり、NPCの行動(ちょっとしたイベントに繋がったりもする)を観察できたりするので、この広さのマップはちょうど良い塩梅でした。ただし先程も少し触れましたがたまにグラフィック処理が追いつかずに異空間が表示されます(筆者のせい)


そんな探索時には、敵に見つからないようステルス行動が要求されるシーンもあります。見つかってもゲームオーバーにはならず、戦闘に突入するので相手を倒せば良いのですが、基本的には「戦闘しない」方が楽なので見つからないよう隠密ムーブをした方が良いでしょう。


でも筆者は我慢出来ないので殴りつけます。


なおオブジェクト配置による引っ掛かりを利用して、敵を一体ずつ誘き出せることに気づいてからは、とある場所で敵の集団を返り討ちにしましたが、こういう死屍累々は若干インディ・ジョーンズではない気がする……!


そうなんです。「インディ・ジョーンズごっこ」に重きをおいている本作における戦闘は、銃をばかすか撃って敵をなぎ倒す……というよりは、拳で相手を殴り倒すという方向でデザインされているのです。


空き瓶などのオブジェクトを武器として利用するなど、暴れるよりも「スマートな処理」が推奨されており、もちろん鞭を利用して相手をひるませたりするのも有効です。


とはいえ戦闘まわりは、一部操作系の面倒くささが微妙に干渉してしまい、個人的にはあまり爽快感を得られず、ストレスを感じることのほうが多かった感触です。ユーザーインターフェース(UI)も、直感的な操作からはやや離れており、アイテム誤爆使用などが誘発されました。


せめて回復アイテムはボタン操作一発で使用できたら……!まあ慣れればなんとかなる部分ではありますが、銃をリロードしようとしたら何故か逆手に持って鈍器として使用するとは思わなんだ。


とはいえ経験値ポイントを貯めていれば、書籍入手の際に戦闘スキルなどアップグレードできるので、ある程度ゲームが進行すれば解消される部分ではあります。


本作の肝である謎解きパートは、実に丁寧な設計がなされているため「皆目見当がつかずに詰んだ……」ということはほぼないはずです。


解放のネタバレになるので、具体的に何がどうとは申し上げられないのですが、よく観察すれば必ずヒントは見つかりますし、何かと独り言をつぶやくインディもさりげなくこちらを誘導してくれます。


そんな中で使用するカメラについては、本作の雰囲気をぐっと引き立てつつ、かつゲームとしてもヒントだったりアンロック用のポイントだったりと、しっかり機能しているのが素晴らしい設計でしたね。


それでありながら「ごっこ遊び」を強要することはなく、遊びの幅を広げる選択肢としても機能しているのがカメラの素晴らしいところです。なお上の画像は倒した敵を遠くから眺めてハラハラしている筆者の様子。


ハラハラしている筆者を端的に表した顔


亜空間からの鞭アタック

一部グラフィックの表示や操作系に手こずることはありましたが、「インディ・ジョーンズごっこ」を軸にして手堅くまとまったゲームデザインがずば抜けて面白いので、全体的に非常に満足度の高いプレイフィールでした。


そんな『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』は、Windows PC(SteamおよびMicrosoft Store) /Xbox Series X|S向けに配信中。またXbox/PC Game Passにも対応しており、PS5版については2025年春にリリース予定です。



  • タイトル:『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』


  • 対応機種:Windows PC/ Xbox Series X|S


  • 記事におけるプレイ機種:Windows PC(Steam)


  • 発売日:2024年12月9日


  • 著者プレイ時間:4.5時間


  • サブスク配信有無:Xbox Game Pass/PC Game Pass配信有り


  • 価格: 9,680円
    ※製品情報は記事執筆時点のもの



スパくんのひとこと


一人称視点のアクションADVとして手堅くまとまったタイトルであるのは間違いないスパね!


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