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早期アクセス中に期間限定の無料配信を行った極寒サバイバル『Ice World』はどんなゲーム?氷を活かしたクラフトは面白いが現状はコンテンツ不足【年末年始特集】

Game*Spark / 2025年1月1日 12時0分

CoolRabbit Gamesの雪原クラフトサバイバル『Ice World』は、数十年続いた吹雪の影響で人類が絶滅の危機に瀕している世界を舞台にしたサバイバル作品です。


本作は2024年10月1日の早期アクセス開始からおよそ3週間後に、フィードバックを集めるために期間限定の無料配信とする、異例とも言える決断を行った作品。2024年11月17日の正式リリースに伴い現在は再び有料になっていますが、無料配信期間中に50万人を超えるユーザーがダウンロードするなど、大きな注目を集めた作品です。


本稿では『Ice World』のプレイレポートをお届け。カジュアルに楽しめる極寒サバイバルの内容をお届けしていきます!


厳しすぎる氷の世界を生き残れ!


シングルプレイではまず、キャラクターの性別とプレイするマップを選択します。マップは凍りついた都市のFrozencityと、自然豊かなIceVillageの2つが用意されています。


ゲームはピッケルと水を持った状態でスタート。現在のビルドではチュートリアルはなく、極寒の地にいきなり放り出されます。とりあえずピッケルを使って近くの木や岩を叩いて資材を集めていきましょう。基本的なツールや素材加工などのクラフトは、インベントリ画面から行えます。


いきなり拳で殴るストロングスタイル。
ピッケルを使えばよかった!

初期地点の近くにあるトレーダーからは、さまざまな素材や食品などを購入できます。始めたばかりで食料もろくにない状態なので、石から出た金鉱石を売っていくつかのリンゴを購入、最低限の備えを得たところで再び素材集めに移り、寒さに耐えるための最低限の住居を確保していきます。


本作独自の点として、木材や石材だけでなく「氷」が基本の素材として存在することがあります。氷はクラフトに使うだけでなく、建築の基礎として使うもので、ゲーム内ではまず氷の家を作り、そこから木の家→石の家へとアップグレードしていくシステムです。


『Ice World』の世界は-30℃を超えることもあり、そのままでは生きることはできません。キャンプファイヤーなどの熱源で暖を取り、家を作らなければなりません。もちろん食事や水も大切です。初日に購入したリンゴ3個では、あっという間に空腹になってしまいました。一日の労働には足りなかったか。


突然のイエティ襲撃!


なんとか囲い程度の家を作り、2日目からはさらなる拠点の安定を図っていきます。現時点で狼などは見かけるものの、手に持っている石斧などでは勝てるかどうか未知数です。しばらくはトレーダーと取引して食料を買うしかない……そう思いながら、近くの木を切っていました。


作業に没頭していると、なにやらうめき声とともに主人公がダメージを受けています。空付の限界が来たのかなと思って画面を見ると、明らかに何者かの攻撃の痕跡が。カメラを動かしてみると、そこにはイエティがいて主人公を襲っています!そういう生き物がいる世界観なのか!


逃げても追ってくる!

突如の襲撃でパニックになって逃げ回るもイエティの追撃が止むことはありません。こうなったら頼れるのはトレーダーの家しかありません。確か飼い犬もいたので助けてくれるのでは、そう考えたものの、人も犬も救いの手を差し伸べてくれませんでした。しかし、そこで一つの奇跡が起こります。


イエティがトレーダーの家の扉に引っかかっているのです。これはチャンスとばかりに反撃に転じますが、乏しい装備ではなかなかダメージを与えられません。空腹とダメージを回復するためリンゴを購入しつつ、なんとかイエティを倒すことはできました。人も犬も助けてくれなかったけど家は助けてくれたな。


漫画「サバイバル」序盤で熊を運良く倒したのを思い出しました。ネズミがいない作品で良かった。

イエティの死体から大量の肉と骨を確保して帰宅。思わぬところで食糧問題が解決しました。水は鍋付きのキャンプファイヤーを作れば氷や雪から無限に精製できます。やっとこの氷の世界に慣れてきたな、そう思うニ日目でした。


家も完成しました。氷の家はすごい目立つ。
アップグレードも完了。所有権を主張する像を置けば修理ができます。

装備の充実とペット飼育で快適生活


開始2日でこれ以上ないほどの洗礼を受けたことで、より安定した生活を求め始めます。まずは鉄ツールに切り替えることで大幅な作業の短縮を、さらに弓矢を作って狩りによる安定した食料の確保を狙います。本作は近接のダメージが小さいので、基本的に弓矢や銃を使うのが安定します。


生活に余裕が出てくると温室を作って野菜を育てたり、余った肉を餌にして釣りで魚を釣ったりと、生活に大きな変化が訪れます。本作は体力を回復する手段としても食事を用いるので、なるべく美味しいものを大量に確保しておきたいところです。今思うとリンゴは回復量のわりに値段が高かったな、としみじみ思う。


不具合なのかいきなり-60℃超えの世界に。

そして本作では、野生生物をペットにすることが可能です。ペットにするためには攻撃で一定以下の体力にしたあとで必要なリソースを与える必要があります。狼などはペットにすれば騎乗してスタミナを減らさずに高速移動が可能ですし、イエティなどは戦闘力としても活躍してくれます。


拠点には相変わらず突然の襲撃が多く、イノシシやクマ、虎など多彩な動物がやってきます。そういう際にもペットは頼りになりますし、狼に乗って逃げればある程度は振り切ることができます。近接が弱い作品なので、危険なときは逃げて遠距離で少しずつ対処するのがおすすめです。


頼れる仲間たち!

生活の中でレベルアップすることで、ステータスやスキルを育成することも可能です。経験値はクラフトでも獲得できるので、手が空いたときに生産キューに入れて大量生産しながら稼ぎましょう。


ダブル観覧車!
と思ったらもう一個倒れてたのでトリプル観覧車でした。

クラフトサバイバルとしての基礎はできている


『Ice World』の基本的なプレイとしては、採取と生産を中心に、ときにトレーダーやペットを求めて旅に出ることが中心になります。クラフトサバイバルジャンルとしては、かなりオーソドックスな要素が多く、基礎としてはしっかりとしています。


ただし、現時点では遊べるコンテンツが決して多いとは言えず、ある程度生活が安定したらやることが無くなってしまうのが正直なところです。Frozencityには廃墟なども多く存在しているのですが、トレーダーのいる一部の建物以外には入ることはなく、そもそも家探しによる探索要素が存在していません。


トレーダーのいる建物には入れました。
IceVillageには入れる家もあります。中は空ですが。

旅の途中で吹雪に襲われたら「イグルー」を作って凌ぐ、雪を溶かして水を作ってから製氷機で氷を確保するなど、雪と氷を活かしたクラフト要素は楽しいのですが、全体的なコンテンツ不足は否めません。野菜を作っても生で齧るくらいしかできず、色々な意味で達成感は薄めです。


現時点では初めてしばらくは楽しいものの、アサルトライフルが完成してペットを複数手に入れたくらいでやることが尽きてしまう印象です。正式リリース後も細かな更新は続いているため、今後さらなるコンテンツの追加が行われることを期待したい作品です。


イグルーを造れるのはちょっと嬉しいですね。


『Ice World』は厳寒の世界を舞台にしたクラフトサバイバル作品として、採取やクラフト、建築などの要素の基礎はしっかりとできています。特に雪と氷という世界観を活かしたクラフトは面白い印象を受けます。


一方でコンテンツ不足の部分が多く、リソース確保の簡単さとあわせて、やることがすぐ尽きてしまうのが惜しいところです。なお、マルチプレイはPvPとPvEサーバーがありますが、ゲームとして潤沢な資源のおかげで「奪う」意味もないのか、基本的にはPvEの方が盛り上がっているようです。


PvPサーバーでは複数人が激闘を繰り広げていました。

ゲーム序盤の雰囲気やプレイ感は決して悪くない作品なので、今後どのように発展していくのかは気になる作品です!まずは、クエストなどのゲーム目標が追加されることを望みたいところです。



【2024年~2025年】Game*Spark年末年始特集はこちら!

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