長期休暇に遊ぶべきホラーゲーム10選。メジャータイトルから隠れた名作までピックアップ【年末年始特集】
Game*Spark / 2025年1月4日 18時0分
Game*Spark読者の皆様、2024年はどんな1年だったでしょうか?筆者は、東京旅行で財布を落としたり(無事リターン)、大風邪を引いたり、23年ぶりの某リメイク作の発売に歓喜したり……病めるときも健やかなる時も、日々リリースされる膨大な数のゲームと戯れておりました。
というワケで本記事では、「長期休暇の今こそ遊ぶべき ホラーゲーム10選」を筆者の偏りまくった思いを元にお届けします!なお、今回はPC(Steam)で配信中のタイトル(有料/無料問わず)を対象としています。
おっと、その前に……
“勝手にホラー大賞’24”も勝手に開幕!
世の中には、「The Game Awards」「D.I.C.E. Awards」など4大GOTYを始めさまざまな団体や企業が、その年の優れたゲームソフトを選考するアワードを開催していますよね。ゲームライターの端くれとして毎年この時期は妙にソワソワしてしまいます。
ホラージャンルが大好物な筆者からすれば、「ホラーゲームに特化したアワードが有ったら楽しいのに」なんてずっと夢想してましたが、まさかそんなモノなんて存在するはずがないよね。あるわけない。そうさ、夢のまた夢なのさ……と一応調べてみたところ
普通にあるじゃねーか!(歓喜)
なんと、「The Horror Game Awards」という素敵なアワードが2022年に設立されており、毎年12月14日に今年のベストホラーゲーム“Horror Game of the year”が決定されます。
しかし、ガチで実在するとは…世の中ってほんとに広い。ということで、ただ単にオススメ作品を紹介してもつまらないので、2024年の筆者個人的ベストホラーゲームを決めるスペシャルアワード。その名も……
「勝手にホラー大賞’24(KHT)」を開催します!
まあ要は、厳選したホラーゲーム10タイトルをランキング形式でご紹介しよう、という企画でございます。前置きが長くなりましたが、早速参りましょう!
◆第10位『孵道』
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発売元/開発元:法螺会
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発売日:2024年8月14日
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対応機種:PC(Steam)
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ジャンル:ポイント&クリック形式ホラーアドベンチャー
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Steamレビュー:非常に好評
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言語:日本語対応
まず第10位は、異色の和風ホラーアドベンチャー『孵道(かえりみち)』。プレイヤーは、先生の言いつけである「道中では絶対に振り返ってはいけない」というルールを守りながら、怪異が巻き起こる放課後の帰り道を無事に生還することが目標となります。
ゲームの特徴は、容赦のない「QTE(クイック・タイム・イベント)」システムが挙げられます。怪異が起こると、画面全体に「振り返る」「振り返らない」などのボタンがランダムで現れ、制限時間以内にクリックして成功すれば生き残り、一度でもミスするとゲームオーバーに。そして、ステージを進むごとに難易度が上がりスリリングで緊張感のあるプレイを味わえます。
また、モノクロ調のイラストで描かれる怪談風のストーリーも注目ポイント。日本の田舎風景や童謡をモチーフにしたゾッとする恐怖を体験できる、一周約20分程度のカジュアルな和風短編ホラーとしてオススメです。
◆9位『INDIKA』
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開発元/発売元: Odd Meter/11 bit studios
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発売日:2024年5月2日
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対応機種:PC(Steam)/PS5
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ジャンル:ホラーアドベンチャー
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Steamレビュー:非常に好評
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言語:日本語対応
第9位は、ストーリー重視の三人称ホラーADV『INDIKA(インディカ)』。19世紀のロシアを舞台に、若き修道女と悪魔サタンの“自分探しの旅”を、「宗教と権威」というテーマを絡めながらブラックユーモアたっぷりに描き出します。
基本的には、各章ごとにアクションやパズルをこなして物語を進めていくという流れ。そして時には、主人公の回想シーンで2Dピクセルアート型のミニゲームも挿入されていて、プレイを飽きさせない工夫が随所に見られます。また、19世紀のロシアを反映する美麗なグラフィックは、カットシーンを含め映画的なカメラワークでさらに引き立てています。
物語の軸とも言える宗教的要素は一見難解そうに見えますが、軽快な会話パートや皮肉たっぷりのナレーションなどのおかげで、意外なほどユーザーフレンドリーで取っつきやすい。所要クリア時間は4~5時間ほどの個性的なインディーホラー作品を一度体験してみてはいかがでしょうか。
◆8位『Fear the Spotlight』
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開発元/発売元:Cozy Game Pals/Blumhouse Games
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発売日:2024年10月23日
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対応機種:PC(Steam)/PS5/ニンテンドースイッチ
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ジャンル:サバイバルホラー
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Steamレビュー:非常に好評
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言語:日本語対応
第8位は、三人称視点のレトロなホラーアドベンチャー『Fear the Spotlight』。プレイヤーは、放課後の学校に忍び込んだ少女ヴィヴィアンを操作し、徘徊するモンスターの恐怖から生き延び、インタラクティブなパズルを解いて行方不明の友人を探し出します。
その特徴は、『バイオハザード』『サイレントヒル』など往年のクラシックホラーに影響を受けたビジュアルと世界観。PS1風のローポリ画質は不気味な学校の雰囲気を上手く表現しているし、程よい難易度のパズルと探索、スリリングなステルス行動、学校で起こった事件を軸に展開するストーリーが素晴らしい。
ローカライズや操作感も含め各要素の品質が非常に高く、しっかりと作り込まれた王道のサバイバルホラーゲームとしてかなりオススメです。
◆7位『Beyond Hanwell』
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開発元/発売元:Steel Arts Software
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早期アクセス開始日:2024年9月27日
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対応機種:PC(Steam)
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ジャンル:サバイバルホラー
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Steamレビュー:非常に好評
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言語:英語のみ
第7位は、一人称視点のオープンワールドサバイバルホラー『Beyond Hanwell』。プレイヤーは、ゴーストタウンと化したロンドンのウェストミンスターを探索し、銃火器や近接武器を装備して異形のアノマリーと戦いながら、パズルを解いて真相を明かしていく……という王道のスタイルです。
本作のウリである“廃墟化したロンドン”は「オープンワールド」と言うには少し狭いですが、各フィールドはシームレスに繋がっていて攻略順は自由。何よりUE5製のリアルなグラフィックは没入感がハンパなく、歩いてるだけで恐ろしい空気感をビンビン感じることができます。
無駄なジャンプスケアも少なく、やりがいのある探索、難易度そこそこの謎解き、緊張感のある戦闘など、ボリュームもクオリティもかなり良く仕上がっている作品です。
◆6位『POOLS』
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開発元/発売元:Tensori
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発売日:2024年4月26日
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対応機種:PC(Steam)
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ジャンル:ウォーキングシミュレーター
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Steamレビュー:圧倒的に好評
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言語:日本語対応
第6位は、一人称視点のウォーキングシミュレーター『POOLS』。プレイヤーは、UIもダイアログもBGMもなく、モンスターも追いかけてこない殺風景な世界をひたすら歩いて探索していく、という「穏やかな」ホラーゲーム。
白を基調とした無機質な空間は、いわゆる「リミナルスペース(Liminal Space)」として知られ、海外の都市伝説としても広まっています。本当にただただ探索するだけなのですが、不気味な静寂が包むステージはな圧迫感と緊張感があり、仄かなホラーテイストも感じます。
各チャプターも10~20分程度なので、ホラーが苦手なプレイヤーにこそ体験して欲しいタイトルです。
◆5位『Psychopomp GOLD』
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開発元/発売元:Fading Club
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発売日:2024年10月25日
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対応機種:PC(Steam)
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ジャンル:ダンジョン探索型サイコホラー
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Steamレビュー:圧倒的に好評
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言語:日本語対応
さて気づけばランキングも折り返し地点。第5位は、サイコホラーとダンジョンクロウラーが融合した狂気の地下探索ホラー『Psychopomp GOLD(サイコポンプ ゴールド)』です。
プレイヤーは妄想激しい女性主人公となって、社会がひた隠す“秘密を暴くための装置”「サイコポンプ」を使い、下水道や病院などあらゆる公共施設に存在する地下ダンジョンを探索して奥深くまで潜り、隠された真実を解き明かしていくことになります。
本作は、無料配信中の『Psychopomp』をベースにした強化版として、グラフィックの改善、新たなレベル、新モード、新たなカットシーンの追加など数々のアップデートが行われています。
舞台となる異常な地下墓地には、骨と金属と肉で構成された奇怪な怪物や、アニメ顔の肉腫や看護師のミイラなど、ステージ毎に違った魑魅魍魎が徘徊していたり、会話やフレーバーテキストもシュールで過激だったり凄まじいほどブッ飛んだ独特の雰囲気が特徴。
その世界観は、『LSD』『Dの食卓』『バロック』など古き良きPS1時代の“奇ゲー”が蘇ったかのような、強烈なゲーム体験を味わえる良作ホラータイトルです。
◆4位『Crow Country』
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開発元/発売元:SFB Games
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発売日:2024年5月10日
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対応機種:PC(Steam)
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ジャンル:ホラーアドベンチャー
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Steamレビュー:圧倒的に好評
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言語:日本語対応
第4位は、三人称視点のサバイバルホラーADV『Crow Country』。廃墟化したテーマパークを舞台に、謎に包まれた各エリアを探索してアイテムを集め、行く手を阻むパズルを解き、異形のモンスターに立ち向かい、失踪したエドワード・クロウの行方と真相をつきとめていきます。
探索、謎解き、戦闘、ストーリーどの要素も丁寧にしっかりと作り込まれていて、初代『バイオハザード』など往年のサバイバルホラーを彷彿とさせるプレイフィール。「PS1時代のホラーアドベンチャー」を目指した作品が多い中でも、本作はとくに再現度の高い高品質なホラーアドベンチャーゲームです。戦闘がない「探索モード」も実装しているので、ホラーが苦手なプレイヤーからコアゲーマーまでおオススメできます。
◆3位『MiSide : ミサイド』
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開発元/発売元:AIHASTO/IndieArk, Shochiku(Japan)
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発売日:2024年12月11日
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対応機種:PC(Steam)
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ジャンル:サイコロジカルホラー
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Steamレビュー:圧倒的に好評
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言語:日本語対応
いよいよランキングも大詰め!第3位は、ホラーゲーム界に突如彗星のごとく登場した美少女ホラー『MiSide : ミサイド』。
もしも、アナタ好みの美少女ヒロインとドッキドキの共同生活が送れるとしたら?本作は、そんな全人類の「夢」を叶える恋愛シミュレーション――。ではなく、衝撃怒涛の展開が待つゴア満載のサイコホラーです。プレイヤーは、ヒロイン「ミタ」が暮らす世界に入り込み、楽しい共同生活を経て物語の核心に迫ります。
前半部分の「ミタ」との生活は、一緒に料理をしたりカードゲームをしたり、ポップで品質の高い3Dキャラと丁寧なUIのおかげで疑似恋愛ゲームとしても充実。そして、徐々に身の回りで異変が起きはじめ、怒涛の物語が動き出していく導入の仕方もごく自然で素晴らしく、可愛らしい世界観とのギャップが凄まじい予測不能のオススメホラーゲームです。
◆2位『Mouthwashing』
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開発元/発売元:Wrong Organ/CRITICAL REFLEX
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発売日:2024年9月27日
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対応機種:PC(Steam)
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ジャンル:サイコロジカルホラー
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Steamレビュー:圧倒的に好評
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言語:日本語対応
第2位は、極限状態の人間たちを描く傑作ホラー『Mouthwashing』。プレイヤーは、深宇宙で遭難した宇宙船「タルパ号」の瀕死の危機に陥ったクルーたちの行く末を追体験していきます。
独特なローポリゴン、個性際立つキャラクター、過去と現在がザッピングするストーリー構成、最後まで徹底して救いのない物語……『Mouthwashing』は、少しずつ酸素が薄れ息苦しくなってくるような精神的恐怖を、余すことなく描ききった近年でも稀に見る名作短編ホラーゲームで、絶対に一度は体験するべきオススメの作品です。
🏆️1位『SILENT HILL 2』
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開発元/発売元:Bloober Team/KONAMI
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発売日:2024年10月8日
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対応機種:PC(Steam)/PS5
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ジャンル:サイコロジカルホラーアドベンチャー
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Steamレビュー:圧倒的に好評
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言語:日本語対応
そして栄光の第1回「勝手にホラー大賞’24」ベストホラーゲームに選ばれたのは……
🎊リメイク版『SILENT HILL 2』に決定!!おめでとうございます!!🎊
本作は、言わずと知れた傑作サイコロジカルホラー『SILENT HILL 2(2001)』のフルリメイク作。息を呑むほど美しく生まれ変わった高精細なグラフィック、圧倒的な「霧」の表現、改善された戦闘システム、ボリュームアップした探索範囲、キャラクターの機微を伝える最新技術……23年越しのフルリメイクは、ファンとして待った甲斐のある素晴らしい出来栄えでした。
更にいっそう臨場感を増した“霧の街の物語”はとてつもなく完成度が高く、原作ファンはもちろん、初めて「サイレントヒル」を訪れるプレイヤーをも魅了すること間違いなし。筆者個人的には、ここ10年間のベストゲームと言っても過言ではない超オススメの一作です。
さて、「長期休暇に遊ぶべきホラーゲーム10選」いかがったでしょうか。誰もが知っているメジャータイトルから良作インディー作品まで、本記事が素敵なゲーミングライフの一助となれば幸いです。では皆様良いお年をお迎えください!
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