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『METAL WOLF CHAOS XD』ラストアクション大統領就任直前!アメリカンジョークモリモリのバカゲーでLet's Party!【ゲームで英語漬け#155】

Game*Spark / 2025年1月12日 18時0分

2025年は21世紀に入って四半世紀を迎える節目の年。早くもこの1月にはマイケル・ウィルソン・Jr.氏の第47代アメリカ大統領就任式が執り行われます。軍出身のウィルソン氏はフロリダ紛争をはじめとした数々の戦地で武勲を挙げ、名誉勲章(メダル・オブ・オナー)を授与されるなど、名実共に英雄として支持を集めました。副大統領に指名されたリチャード・ホーク氏は、同じ軍出身である腹心の友――え?ドナルド・トランプ?彼は実業(???:未来が変わってしまった!タイムパラドックスだ!)


……何やら別タイムラインからの混線があった模様ですが、気を取り直して、今年2025年は『メタルウルフカオス』の劇中年代である「四半世紀の終わり」に当たります。実際の第47代アメリカ大統領はご存じドナルド・トランプ氏の再選になりましたが、立て続けの暗殺未遂、すぐ隣の韓国でクーデターで戒厳令が敷かれるなど、アクション映画のイントロさながらの出来事が起きてしまいました。それでなくても各地で国家規模の戦争も続いていますし、フィクションの大袈裟な笑い事では済まなくなった昨今を憂うしかありません。


「メタル」繋がりで“潜入”に成功(?)

こんな時に少々不謹慎ではあるものの、トリガーハッピーの大統領とマイケル・ベイをバーボンのつまみにしてそうな補佐官の大暴れで、何にも考えずスカッとMech America Great Againしたいものです。それにしてもこの補佐官、ノリノリである。


Nick of Time/The Great Escape


記念すべきコードネーム第一号はヒット映画二本抱き合わせ。「ニック・オブ・タイム」はジョニー・デップ主演のリアルタイム式サスペンスですが、“Nick of time”自体は間一髪を表す慣用句です。時計の目盛りジャストタイムでギリギリ間に合った、という意味ですね。「大脱走」ではドイツ軍に追われながらバイクでジャンプするシーンが印象的。ステージの構図もオマージュでしょうか?スティーブ・マックイーンが跨がって疾走したトライアンフは、時代を超えて憧れの的になっています。


なお、政府専用飛行機は大統領が搭乗しているときに限り「エアフォースワン」とコールされ、副大統領搭乗の場合は「エアフォースツー」のコールになるので、搭乗者によって変わります。


My Darling Clementine/Wyatt Earp


実際に起きたOK牧場の決闘を描いた「荒野の決闘」の原題は、劇中の民謡から採った「いとしのクレメンタイン」で、フェニックスのステージは分かりやすいウエスタン風。ワイアット・アープは銃撃戦に立ち会った保安官で、晩年には黎明期のハリウッドで西部劇の監修も行っていました。本物の開拓時代と西部劇を繋いだ生き証人として伝説的に語られる人物です。ちなみに100チェインを決めると早撃ちビリー・ザ・キッドにも言及するので、ホワイトハウスのステージでお試しあれ。


A Lion and a Lamb


羊と獅子の組み合わせは3月の気候を表すことわざ“March comes in like a lion and goes out like a lamb.”が有名で、一説にはその時期の星座から来ているとも言われますが、キリスト教の文脈で獅子と子羊はイザヤ書11章6~9節で描写されたメシア降臨の世界に訪れる平和を表します。


おおかみは小羊と共にやどり、ひょうは子やぎと共に伏し、子牛、若じし、肥えたる家畜は共にいて、小さいわらべに導かれ、雌牛と熊とは食い物を共にし、牛の子と熊の子と共に伏し、ししは牛のようにわらを食い、乳のみ子は毒蛇のほらに戯れ、乳離れの子は手をまむしの穴に入れる。


つまり、捕食被捕食で対立し合う獣同士が仲良く暮らす様子です。これが短縮されていく中で獅子と子羊が代表として残りました。Marchは3月だけで無く軍隊の「行進曲」も指すので、これをミリタリーの文脈に合わせると「威勢が良いのは最初だけ、竜頭蛇尾」と結構不名誉な話になってしまいます。准将は“Goes out like a lamb”ではなく“Goes out like a lion”を選んだのでしょう。


Florida Recount


巨大なエネルギーキャノンを時間内に阻止するアルカトラズステージより。字幕では「ローラーコースター」となっていましたが、原文では「フロリダの再集計」と、日本人にはよく分からないネタ。これは映画ではなく当時の時事ネタ、2000年に行われた米大統領選に由来します。


フロリダは当時選挙人25人を抱える大きな票田でしたが、投票結果はほぼ真っ二つの僅差。規定によって行われた再集計ではブッシュ陣営が勝利しました。それを不服としてゴア陣営はフロリダ州裁判所に対し、手作業による一部地域の再々集計を求めます。票はパンチカードを機械で読み取って集計していましたが、正常に読み取れないエラーが発生することがあるため、覆る可能性も十分にありました。そこで手作業で実施されるのですが、時間がかかるので定められた期限にどうしても間に合いそうにありません。


そこでブッシュ陣営はカウンターとして、フロリダ州の裁判所ではなく、保守派が多く共和党に有利な連邦裁判所に再々集計の打ち切りを求めました。最終的に一ヶ月近く綱引きが続き、集計は最後まで行われませんでした。一度結果は出たとは言え、票数ではなく政略的駆け引きで決着が付けられるというなんとも後味の悪い結末に。2018年の中間選挙でも似たような状況になり、このときはトランプ大統領(当時)が集計打ち切り要請をしていました。


つまり、この場面における「フロリダの再集計」とは、どう考えても無理なリミットに間に合わせてみせるぜ!と大統領魂を滾らせる台詞なのです(もしくは「遅すぎ」の皮肉)。SGDQ2014で披露された時にも結構ウケてました。ちなみに直前にアルカトラズ砲のネーミングセンスもイジってましたが、第4代大統領から採った「マディソンアベニュー」の真似は無理だぜ、と言ってます。


クーデターや第三次大戦を小粋なジョークを飛ばしながらエンタメの範疇で楽しめるのは、アクションヒーローがいる銀幕の向こうでだけ。トム・クルーズでもどうにも出来ない事態がこっち側で起こるのは本当に勘弁してください。


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