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Steam早期アクセス配信中!空の世界の大冒険サバイバル『Aloft』島そのものを船にする最高のスケール感!冒険や戦闘、クラフトは“学び”でより面白く【クラフトサバイバル名鑑】

Game*Spark / 2025年1月19日 17時0分

今やPC/コンソール/モバイルそれぞれのプラットフォームでサバイバルジャンルの作品は定着していて、多くのプレイヤーがさまざまな世界を舞台にサバイバルを楽しんでいます。


Game*Sparkでは【クラフトサバイバル名鑑】として、同ジャンルが好きな筆者が、定番作品を中心にクラフトサバイバルジャンルの作品の魅力を紹介・解説しています。今回紹介するのは、2025年1月15日にSteam早期アクセスを開始した空のサンドボックスサバイバルゲーム『Aloft』です。




広大な空の世界を舞台に大冒険!


『Aloft』は、カナダのゲームスタジオAstrolabe Interactiveが手がける作品(パブリッシャーはFuncom)。同スタジオは2018年に設立され、これまで『Sacrifice Your Friends』などのビデオゲームの制作やボードゲームのデザインなど、多彩な仕事を行っています。


本作は2022年に制作が発表され、ゲームの開発状況や体験版配信などを行いながら開発を続けていました。2024年には「Steam Nextフェス 2024年6月エディション」で最もプレイされた体験版として紹介されたほか、30万件を超えるウイッシュリスト登録を達成。一度のリリース延期を経て2025年1月15日にリリースされました。


ゲームの舞台は、大小さまざまな島が浮かんだ空の世界。プレイヤーは嵐によって小さな島へと漂着したサバイバーとなって、広大な世界を冒険していきます。ゲーム内では制作したウイングで空を飛べるだけでなく、“島そのもの”を船に改造して航行することが可能です。


壮大な空の旅の中で、プレイヤーは菌類に侵食された島を治療したり、エコバランスが崩れた島を元の形に戻していくのも大きな目的のひとつ。島には失われた文化が残されていたり、さまざまな素材も用意されているので冒険すればするほど世界や行動範囲が拡がっていきます。


早期アクセスでのリリース時点では、資源収集やクラフト、建築、動物の世話といったシステムを体験可能。異なる3種類のバイオームを舞台にした、飛行や島での航行による探索も行えます。また、ゲームは最大8人でのマルチプレイにも対応しています。


自由な空の旅の始まり


ゲーム内では、まずキャラクターを制作します。キャラクリは体型や髪、髪など比較的シンプルです。次にプレイする世界を制作しますが、こちらはマルチプレイ用の世界としても使用可能です。


本作の物語はプレイヤーが島に漂流した時点からスタート。まずはチュートリアルとして木材や石を集めたり、石斧をクラフトしたり、橋を建築したりしながらゲームの基本を覚えていきます。『Aloft』はかなりクエスト説明などのヘルプが充実している印象です。


ゲーム内のクラフトは「素材を組み合わせてレシピを見つける」システムで、例えば石を2つ組み合わせれば尖った石となります。その尖った石をロープや木材と組み合わせれば新しいツールを作れる、というイメージです。手持ちのクラフトでは2つ、作業台を作れば5つまでのアイテムを組み合わせられます。


作業台などの施設を作るためには、世界に隠された「知識石」と呼ばれるオブジェクトを探す必要があります。さらに、ゲームの進行に必須となる重要な施設を解放する石板といった場所もあるので、世界の探索がそのまま作中の重要な攻略につながるのです。ゲーム内では最初の島でこれらの基本をしっかり学べます。


石板から得た知識で空を飛ぶためのグライダーを作り、主人公は島の外へと探索できるようになります。外の世界にはまだ見ぬ知識が眠っていることでしょう。いよいよ冒険のスタートです!


「島を船にする」というスケール感


ゲームがある程度進行すると、プレイヤーは島に取り付けるための帆や舵などのレシピを習得していきます。空を舞台にした本作では、グライダーである程度は自由に飛び回ることができるのですが、やはり遠い島への単独飛行は難しいものです。そこで島を直接操作することが重要なのです。


島の操作は実に簡単で、パーツを取り付けて航行可能になったら、舵を手にとって速度や高さ、方向を変更するだけ。後はある程度自由に空を進むので、目的の島に近付いたら止めるだけでOKです。ここでしっかり帆を畳んでおかないと、探索中に勝手に島は移動するので要注意です。


島で移動するメリットは多く、本拠地として登録しておけば力尽きてもリスポーン可能ですし、施設や素材を持って移動できるので移動中に作業もできます。なによりも航海中のスケール感が圧倒的で、遠くに見える島を目指して船(島)を動かしている横を見ると巨大な岩が流れていく、といった風景も楽しめます。


新たにお気に入りの島を見つけたら乗り換えることもできます。もちろん大きな島を動かすには大量のパーツが必要ですし、深い空域を進むためには高性能パーツも揃えなければなりません。しかし、探索で「この島いいな!乗りたい!」という、他のゲームではなかなか味わえない発想を得られるのは大きな魅力です。


島を寄せ合うという考え方。
最高のスケール感
知ってる世界なんてほんの一握り。

侵食やエコバランスの崩壊に立ち向かえ!


旅の途中ではいろいろな島に出会いますが、その中には菌類に侵食されている島も存在します。侵食された島では、原因となるノードを破壊しなければなりませんが、それを護るモンスターも登場します。


島の中には洞窟の奥深くにノードが隠されていることも。『Aloft』の島は岩で塞がれた道を見つけたり、島の下からしか侵入できない入口があったりと、ちょっとした探索要素も多めです。無事にすべてのノードを破壊すれば島は治療され、元の美しい姿を取り戻すでしょう。


侵入口発見!

しかし、島の問題はそれだけではありません。島にはそれぞれ木の本数や動物の数、虫の数などのステータスが定められていて、その数値に満たない場合は「不健康なエコバランス」になっています。侵食やエコバランス状態に問題がある場合、知識石や素材にアクセスできません。


エコバランスの回復のためには、他の島で拾った虫や種を移植したり、原因となっている病気の木を切除したりと、必要なニーズに答える必要があります。なるべく多くの健康な島を巡り、余っている素材を集めておくのも重要です。そのためにも、やはり島での移動が重要です。


ちなみにリリース当時はエコバランス回復のために「動物10匹以上」必要な場所などもありました。しかし、動物は“健康状態の島から取れる”という原則があり、ニーズを超える動物を島から取れません。また、現時点では繁殖システムも無いため、あまりに動物の必要数が多い島は再生が困難でした。


この件はコミュニティでも多くの不満が出ていたのですが、現在は最新パッチでニーズの動物数が大きく減少しました。今後繁殖システム導入で数値が変化するかも知れませんが、かなり遊びやすくなっています。


増えないけど羊毛は大切なので育てよう。

“学び”をいかに得るかでゲームはより面白くなる


『Aloft』は日本語化もされていますが、それでもかなり要素が多く少し分かりづらいゲームでもあります。例えば採掘や伐採、飛行時にはゲージに白いポイントがあり、そこでクリックすると行動ボーナスが付くコンボシステムが有るのですが、あまり細かな説明がありません。


また、島の探索もかなり隠し要素が多く、慣れないうちは見逃すものも多いかも知れません。発見不足がそのままレシピや素材不足に繋がるゲームなので、とにかくくまなく探してみることが大切です。飛んで島を360度見渡してみたり、谷間に隠された洞窟があるかも知れませんよ。


滝の裏に道がある系ゲーム。

このゲームは“学び”こそが重要です。ゲーム内では「スケッチブック」というアイテムがあり、これを使えば島内で見つけた建築物を覚えることができます。珍しい建築物や家具などは、自身の手で見つけてスケッチすることで、新たな建築ができるようになるのです。


椅子はほしいよね。座れるし。

ゲームが進めば、知識石の方向を示せるようになったり、道具に特殊な薬品を塗りつけて効果を追加したり、どんどんゲームでやれることが増えていきます。空を舞い、島を操作し、世界を探索する、その基本的な要素は“学び”にフィードバックされ、空の冒険をより面白くしています。


今は厳しい嵐でもきっと乗り越えられる。


『Aloft』は、広大な空の世界を舞台に、グライダーや島そのもので自在に移動できる雰囲気抜群のスケール感が何よりも大きな魅力です。探索やクラフトの面白さはもちろん、エコシステムの回復など「これまでの自分の行動が無駄にならない」要素がたっぷりで、冒険の楽しさを存分に味わえます。


早期アクセスということで装備品や動物関連のシステムなど、まだ不足している部分も多いですが、世界の探索と拠点や装備の発展などのゲームの基礎的な要素はすでに十分に楽しめます。公式では2025年のロードマップも公開中で、Steamストアページの計画では、さらに多くのコンテンツ拡充も予定されています。


本作でとにかくオススメしたいのが、島を船にして初めて航行した瞬間の感動です。そのスケールの大きさはもちろん、比較的気軽にその感動を味わえてしまう『Aloft』という作品は、個人的に2025年の瞳孔に大いに注目したい作品です!


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