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「勝つためのルールしか守らない」レース、ここに再臨すー新作『首都高バトル』は名もなき走り屋の魂が集う場所だった【プレイレポ】

Game*Spark / 2025年1月23日 17時0分

夜の首都高。大半の人が寝静まる時間、車のエキゾーストを吹かし時速200km、300kmで駆け抜けていく。誰よりも速く、速く。"最速"という名を求めるためだけに。


と、レースゲームが好きな人でそんな妄想をした人はきっと筆者だけではないでしょう。とはいえ現実世界でそのようなことをやったら速度違反で捕まるか大事故になって悲惨なことになるのが関の山でしょう。


しかし、この度18年ぶりに首都高を爆走しても許される作品が再誕します。それが『首都高バトル』です。前作の『首都高バトルX』からナンバリングを外し、新たな『首都高バトル』として生まれ変わった本作。今回、早期アクセス版を先行プレイをさせて頂く機会を頂きましたので実装されている本編を全てクリアした上でプレイレポをお届けします。


何者でもなかった魂の鼓動が脈動する。


変わらない過去、変わった未来


まず開始すると3台の内から1台最初に乗る車を選び(購入し)首都高速都心環状線、通称C1に出ることになります。その後はチュートリアルということで操作方法の確認の後、前にいるライバル車にパッシングをして勝負を仕掛けます。そうするとその場で即レースが始まります。


レースの形式は『首都高バトル』シリーズではお馴染みのSPバトルです。画面上部にスピリットポイントと呼ばれる精神力がゲージとして表示されており、このゲージは以下の条件で減少します。そうして相手のゲージが0になれば勝利、自身のゲージが0になってしまったら敗北です。



  • 相手の車から25m以上距離が前に離れてしまう(離れれば離れるほど効果大)


  • 壁や一般車に激突する(激突の仕方によって減少量は上下する)


  • 敵車と激突する(ただし敵車は自身の車と激突し続けても一定値以下にはならない)



逆に言えば両方のゲージが残り続ける限りバトルは終わりません。『首都高バトル』においてレースとは相手の心をへし折る戦いなのです。そして勝利すればゲーム内通貨であるCPをゲット。負ければ何も貰えません。


また、レースはパッシングを仕掛けたところで基本開始されるので、相手のマシンパワーが自身のマシンパワーを上回っている場合はコーナーが多い場所や敵車が事故りやすいポイントでレースを仕掛け、勝ち筋を掴み取るのも『首都高バトル』ならではの攻略方法です。


というより、ステージ1のボスの一人である「トランスドライブ」は、辰巳PA周辺の1車線になる手前で勝負を仕掛けて事故待ちする以外では勝てませんでした。あいつだけ別格に速すぎる…25連敗した…。


あとおまけな話ですが、本作は一般車にもレースを仕掛けることができます。速度も遅いのでまず負けることはないでしょう。勝利して得られるCPは微微たるものですが。


チュートリアルが終われば、いよいよ本編突入。基本的には新しく出現したライバルと倒していくことでストーリーが進行していきます。大体のライバルはチームに所属しており、チームリーダー以外のメンバーを倒すとリーダーが出現。そのリーダーも倒すことでやがてチャプターボスが出現する…というのが本編の一連の流れです。


また、最初はC1しか走れませんがストーリーを進行させることで羽田線や湾岸線など走行できるコースが拡大します。なお現状の早期アクセスでは都内の高速道路のみ走行できますが、ゲーム内の会話で名古屋線や阪神線の話も出てはいたので、今後のアップデートによってはもしかしたら走れるようになるかもしれません。


さらに本作の仕様として、高速(コース)に出る前にタイヤを選択できるようになりました。タイヤはグリップ力が高いがすぐに消耗してしまうソフト、グリップ力は少々劣るが消耗もしづらいハード、その中間であるミドルの3つがあります。


タイヤのグリップ力はレースのバトル中のみ消耗し、フリーラン中は減少しません(ただし消耗した状態だとフリーランでもグリップは効きづらくなる)。そのため連戦するとコーナーで踏ん張りが効きづらくなり車を回避することも困難に。


タイヤのグリップ力はガレージに戻ることで完全回復します。ただしガレージに戻ると一晩過ぎてしまいます。また敵車に勝ち続けることで得られる連勝ボーナスもリセット。なので可能であればガレージに戻らずタイヤのグリップ力を復活させたい…という方は高速道路にあるパーキングエリアやサービスエリア、通称PAやSAに入りましょう。


PAやSAではタイヤのグリップを全回復したりゲームを進行することで獲得できるニトロがチャージできます。ニトロは使用することでゲージがある限り一時的に驚異的なパワーを得られるレースにおける切り札と言える機能です。回復にはゲーム内通貨を消費しますが、敵車に1~2戦勝利すれば十分元が取れる程度には安い料金です。


ライバルもPAやSAで待ち構えており戦うことも可能。特定のPAやSAにしかいないライバルもいるのでストーリーが進行したらちょくちょく見に来てレースを仕掛けるとよいでしょう。なおPAやSAでライバルと戦う場合スタート地点が固定になるため、有利なポジションで戦うことが出来なくなっているのは注意。


他にも「伝説のメカニック」がいれば一定の料金を支払うことで、ガレージに戻るまでの間一時的に自車をパワーアップさせてくれます。さらに特定の条件でしか出現しない、あるいは戦うことが出来ない「WANDERER」と呼ばれるライバル車の出現情報を教えてくれることも。何せ、早期アクセスの段階でライバル車は200台以上います。情報は知っておくことに越したことはありません。


そうしてライバル車と戦い勝つことで、やがてプレイヤーである主人公は「何者でもない魂」から嫌でも「誰もが知る魂」へと変わっていくことに…。それを端的に表すのが「B.A.Dシステム」です。


ガレージに戻る時、1日のバトル結果のリザルトが表示されます。その時に条件を満たすことでB.A.Dネームが付けられます。この名前は今までの走り方、速度、勝率などなどプレイヤーのプレイ内容によって自動的に名称が決定されます。ただし本作では、新しく提案されたB.A.Dネームか元から付けているB.A.Dネームのままにするかを自分で決定できます。そのあたりはありがたいですね。


メニューUIはシンプル、ただ解禁システムは…


走行中以外のメニュー画面はシンプルな構成。項目は以下の通りとなっています。


DEALER


ここで車を購入できます。特定のライバルを倒すことで、ライバル車も購入可能です。値段は相当に高いですが。


COLLECTION


ここでは今自分が所有している車を確認できます。車の乗り換えをする時もこちらの画面で決定します。


REFERENCE


ここでは今まで戦ってきたライバルのデータや車をじっくり確認できます。ライバル1人1人に色んな歴史や過去が垣間見えますし、過去作をやっている人であれば思わずにやりとする情報もあるので時間がある時に見ると楽しいです。


PERK


ここはいわゆる要素解禁で、要素は大きく分けて5つあります。また、どの項目も前提項目を解禁する必要があり、さらにはストーリー進行によっても制限がかかります。



  • ドライバーレベル:SPゲージにおいて相手に減らせる量や逆に自分が減る量を増大・減少させる基礎能力が向上できます。これを上げておかないと高レベルのライバルと戦う時に苦戦することになります。


  • スキル:装備式の能力で、SPゲージの上限をアップさせたりタイヤの消耗を抑えたり、開始から一定時間SPゲージが減少しないなど多岐に渡る能力を獲得できます。ただし装備できるのは1つのみ。


  • パーク:CPの保有上限や車の保有数の上限をアップできます。ここでCP保有上限を解放しておかないとライバルに勝利してもカンストしてCPが獲得出来なくなる…ということが発生します。


  • マシン:文字通り、プレイヤーが乗れる車を解放する項目です。ここで解放しない限りそもそもDEALERで車が並ばない、つまり購入すらできません。


  • チューニング:ここでは車の能力を向上させるチューニング項目の解放を行うことができます。なお、パーツそれぞれの解放が必要です。項目の解放にはBPというポイントを使用します。BPは基本ライバルに初勝利した時に1PT獲得できます。ボス等の強敵の場合は2PT獲得できることもあります。



現状、本作で唯一不満があるのがこのPERKシステムです。早期アクセスなので仕方ないといえばそうなのですが、現状PERK全ての項目を解放するのは難しいかなと思います。


筆者は「WANDERER」以外はほぼ全てライバル車を倒し、あと残りは30台くらいですが、スキルやパーク、マシンの項目は必要最低限しか取れていない状態です。特に色んなマシンを乗って色々試したい、という方には結構窮屈な思いをするかなという印象です。


GARAGE


このメニューからコースに繰り出します。タイヤのセットやスキルのセットもこの画面から。また今までのプレイヤーの全記録も確認できます。


TUNE


今乗っている車の改造をCPを支払うことで行えます。


SETTING


「TUNE」と同様に現在の車の細かな設定を行えます。ただし細かな設定を行うには「TUNE」でそれぞれ必要なパーツを購入する必要があります。


AERO


ここでは車の外観パーツやペイント、マーカーを設定できます。外観パーツからホイール、そしてライトなどもカスタマイズが可能。中にはとても派手なものもあったり、ホイールは現実の世界のメーカー公認のものがあったりと、かなり拘ることができます。


LIVERY


予め用意されているデカールを使用して車をデコレーションできます。細かに設定するのが苦手、という方でもすでに用意されているデカールに格好いいデザインのものがありますので、それを置くだけでもそれっぽくなります。


不満はあれどオンリーワンの魅力は健在


一部分に不満点はありましたが、全体的に見れば早期アクセスの段階で十分過ぎるほどにハマることが出来ました。筆者は『首都高バトル0』『首都高バトル01』をガッツリ遊んでいた世代なのですが、操作感はその時と余り変わらないと感じました。


また、車も解禁の手間はあれど、すでに48種存在していることを考えればかなり色々遊べるのではないかなとも思います。ぜひ「何者でもない魂」から「最速」の称号目指して遊んでみて下さい。


『首都高バトル』は、Steamにて3,960円で1月23日17時より早期アクセスを開始する予定です。



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