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【特集】『Beyond Citadel』はなぜヒットした?開発者の“こだわり”が詰まりまくった国産FPS、支持集め発売1ヶ月未満で「圧倒的に好評」

Game*Spark / 2025年1月26日 20時0分

日々たくさんのゲームがリリースされる現代。その分話題になる作品も多いわけですが、「どうしてこのゲームは人気なんだろう?」と思ったことはありませんか?


この連載では、ゲーマーから注目を浴びているゲームがなぜ人気になっているのかを分析します。記事を読んで、流行っているゲームに詳しくなっちゃいましょう。今回は、1月3日に発売されたインディーゲーム開発者のdoekuramori氏が開発する『Beyond Citadel』をお届けします。なお、グロテスクなスクリーンショットが含まれるためご注意ください。


こだわりが詰まりまくった国産FPS


本作は、90年代の名作FPSにインスパイアされた作品で、2020年にリリースされた『The Citadel』の続編です。Bungieの『Marathon』やLucasArtsの『Outlaws』といったタイトルからの影響を公言しており、マップは3D・キャラは2Dという2.5Dスタイルグラフィックや、マップを探索してキーを集めるゲームプレイの流れなどを踏襲しています。


本作は「こだわりが詰まりまくった」作品ですが、その中でも大きいのは2つ。ひとつは、銃器操作のこだわりです。例えばショットガンなら1発ずつスライドを弾いて排莢する必要があったり、リボルバーはチェンバーに1発ずつ弾を込めなければならなかったりと、多くのFPSで省略される操作をリアルに再現しています。


操作手順は多くとも煩わしさはなく、慣れるとハイテンポに取り扱えるようになるのは本作をプレイしていて楽しい瞬間のひとつ。武器の劣化や弾詰まりといった要素も追加されたため、武器ごとに最適な使用場面を考えたり、突然撃てなくなるハプニング性が追加されたりと、ガンプレイとアクションにより深みが生まれています。


もうひとつの大きな特徴はバイオレンス表現です。本作のキャラクターはアニメ調で描かれたいわゆる美少女キャラクターと呼べるものですが、敵は四肢や頭部の欠損や内臓の露出などかなりハードでグロテスクな死に方をします。主人公が死ぬ際も主観視点で自分の死体が見えたり、画面左下で損壊具合が表現されていたりと、非常に細かなこだわりを感じます。


損傷表現は非常に細かく、四肢や頭、胴体に損壊度合いが何段階も設定されていて、死体に追い打ちをかけるとさらに潰れます。敵は倒し方によっては虫の息のまま反撃を行ってくることもあるので、とどめを刺すことに意味が生まれているのも特徴といえるでしょう。


なぜヒットした?


1月3日の発売からおよそ3週間で1,318件のユーザーレビューを獲得しており、レビューはすでに前作の件数に迫る勢い。ステータスは96%が好評の「圧倒的に好評」状態(記事執筆時点)。上述のような極まったこだわり描写がFPSファンを中心に評価されています。


インディーゲームシーンでは90年代FPSのプレイを再現・拡張した「ブーマーシューター」と呼ばれるジャンルが確立していますが、傾向としては『DOOM』『Quake』のように性質の異なるシンプルな武器を使い分けて悪魔やモンスターのような敵と戦う作品が多く見られます。


そんな中で非常にこだわった銃器表現やアニメ調の敵キャラクターなど、2つの大きな特徴を持った『The Citadel』および『Beyond Citadel』は、洗練されたゲームプレイも相まって、多くの人を惹き付けたのではないでしょうか。


今後も人気は続く?



際立った存在である本作は、今後もこのジャンルで注目すべき作品といえるでしょう。SNSでの口コミも広がっていて、プレイヤーも増えていきそうです。なおゲームとしての今後の展開は未定ですが、開発者はSteam上で露出させるための大規模アップデートを行うか検討しているようです。


『Beyond Citadel』は、PC(Steam)向けに配信中。無料のデモ版も配信されています。


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