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クロスプラットフォームでPCからスイッチまで快適にプレイ!「時代」システムと共にAIも進化!より遊びやすくなったシリーズ最新作『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』開発者インタビュー

Game*Spark / 2025年1月27日 19時0分

シンガポールにて、1月8日、2Kがパブリッシングし、フィラクシス・ゲームズが開発するターン制ストラテジーシリーズの最新作『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』のメディア向けイベントが開催されました。


アジア圏のメディアを集めて行われた本イベントでは、ゲームのハンズオンのほか、限られた時間ながらも開発者インタビューも実施できました。本稿では、前作からの変更点や本作最大の特徴となる「時代」システムなどについてエグゼクティブ・プロデューサーのデニス・シャーク氏とシニア・ゲームデザイナーのエドワード・チャン氏に訊いたインタビューをお届けします。


また、本作のハンズオン記事もあわせてお読みください。


「時代」システムが変えるマルチプレイとAI


――自己紹介をお願いします。


デニス・シャーク氏(以下シャーク):フィラクシス・ゲームズで「シヴィライゼーション」チームのエグゼクティブ・プロデューサーを務めています。『シドマイヤーズ シヴィライゼーションIV』から、ほぼ20年間シリーズの開発に関わってきました。


エドワード・チャン氏(以下チャン): フィラクシス・ゲームズにゲームデザイナーとして勤務しています。今の会社には約2年勤務しており、それ以前は「ポケモンカードゲーム」を作っていました。


――『シドマイヤーズ シヴィライゼーションVII』の「時代」システムは、マルチプレイモードにどのような影響を与えますか。「プレイ時間の長さ」といった懸念は解消されるのでしょうか。


チャン氏:マルチプレイヤーモードでは、実際には一つの「時代」を選び、その時代の終わりまでの約3時間から4時間のプレイをすることができます。もちろん、これまで通り、中世から始めて現代までという2つの時代のゲームをプレイすることもできるため、選択肢はたくさんあります。以前までのマルチプレイヤーモードに関する一般的に最も多い不満の1つは、1度のプレイに10時間から20時間かかることでした。だから本作では、実際には4時間の経験に1つの「時代」に限定してプレイするオプションを設けました。それは誰にとっても手軽にプレイしやすくなると思います。


――「時代」システムによってAIの挙動は前作と比較して変化しているのでしょうか。


チャン氏:興味深い質問ですね。これまでも、ゲームの序盤や終盤に非常に強力な文明が登場していました。しかし、前作までのAIは、文明が発展していない段階でどのようにしてその文明を救うかは把握できていませんでした。しかし本作では、一つの時代の中で比較的バランスよく文明を発展させていくことができます。いくつかの分野では前作よりも強くなっているでしょう。


――前作はPC版を先にリリースし、徐々にほかのプラットフォームに展開していく流れだったと思います。今回は一気にマルチプラットフォーム展開になったのはなぜなのでしょうか。


シャーク氏:私たちは、コンソール、特にニンテンドースイッチでリリースした際のプレイヤーへの影響を考慮し、すべてを同時にリリースすることを決定しました。クロスプレイとクロスセーブに対応しているので、ニンテンドースイッチでゲームを持ち運び、後でPCに戻ってからゲームの続きをプレイすることができます。どこにいても、です。これは大きな出来事でした。すべてのコンソールで同時にリリースすることもあり、ニンテンドースイッチも最新作で最高のパフォーマンスを発揮するコンソールとなっています。私たちはより多くのゲーマーにプレイして欲しいと考えています。あなたが何でプレイしようとも、友達が何でプレイしようとも、『シドマイヤーズ シヴィライゼーションVII』をプレイできるようになるんです。クロスプレイによって、プラットフォームを越えて、マルチプレイヤーモードを遊ぶことができますし、シングルプレイヤーではセーブデータのクロスセーブ機能があります。どこにいても最新作を体験できるでしょう。


――PC版についてですが、さほどPCのスペックが高くなくてもプレイできるような情報を見ましたが、グラフィックボードを積んでいないPCでのプレイも可能なのでしょうか。


シャーク氏:かなり低い設定であれば可能です。スペックにもよりますが、GPUが組み込まれたインテルCPUでもプレイできます。正確な技術仕様はお話できないので、実際に問題なくプレイできるかはご自身で確認していただく必要があります。しかし、私たちはゲームをパワフルなPCとニンテンドースイッチの両方をサポートするので、ゲームを実行するには幅広いハードウェアへの対応が必要でした。そのため、幅広いシステムで最適に動作するように多くの作業を行っています。


――前作のニンテンドースイッチ版は操作などの最適化に不満の声が上がっていたように思います。


チャン氏:本作にはまったく新しいUIシステムを用意しました。今回は一貫性のあるUIを使用しているので、すべてのプラットフォームでよりスマートに操作できるようになっています。スイッチ用にももちろん調整されています。Steam Deckや他のコンソールでも調整されていますので、非常にうまく機能していると思います。また、UIはマウスとキーボードを使っている途中でゲームパッドを使っても動的に切り替わるようになっています。


――最新作ではチュートリアルが前作よりもさらに親切になったように感じました。これは新規プレイヤーを意識してのことなのでしょうか。


シャーク氏:そうですね。私たちはチュートリアルを『シドマイヤーズ シヴィライゼーションVI』から完全にオーバーホールして、全く新しいチュートリアルシステムを導入しました。開発の段階では、UIに大きな投資を行い、重点的に延々とテストを行っていました。本作では、UIと会話しているようなシステムと、ゲーム自体と会話しているようなシステムの両方が用意されています。マップ上の任意のポイントをハイライトして、カメラの操作をわかりやすくもしています。これは前作ではできていないことでした。本作では、新しいプレイヤーの方々には、ゲームの中で手取り足取り、すべてのシステムをしっかりと学べるようになっていると思います。


チャン氏:もう一つ、チュートリアル機能として、ゲームについて教えてくれる便利な情報が満載の「シヴィロペディア」にもリンクするようになっています。


――最後に読者にメッセージをお願いします。


シャーク氏:もしあなたが国のリーダーになって、文明を素晴らしいものへと導きたいという夢を抱いているなら、ぜひ私たちのゲームをプレイしてみてください。ここがあなたの夢が現実になる場所です。強力な力を持って偉大なものになることは、多くのゲーマーの夢だと思います。そして、それは私たちのゲームで体験できます!


チャン氏:自分のストーリーを語りたい、自分の歴史を作りたいと思ったなら、『シドマイヤーズ シヴィライゼーションVII』はこれまでのどの文明よりもそれを可能にしてくれます。複数の場所で複数のことを好きな方向へ進み、本当に素晴らしい何かを作り上げてください。そして、もしあなたが前作の大ファンなら、そのまま前作をプレイし続けても問題ありません。でも、『シドマイヤーズ シヴィライゼーションVII』はまったく新しい体験になっています。ぜひ試してみてください。


――ありがとうございました。




昨年、ドイツで行われたgamescomでも本作の開発者にインタビューを実施しています。こちらはヘビーなCivプレイヤー視点の質問が中心となっていますのでこちらもぜひお読みください。


『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』は、Steam(PC/Mac/Linux)、Epic Games Store(PC)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/ニンテンドースイッチ向けで2025年2月11日に発売予定。クロスプレイ/クロスセーブにも対応しています。また、公式発売日から5日早くプレイできる早期アクセスが付属するいくつかの豪華エディションも用意されています。


【おまけ】


最後に、メディア向けイベントの様子や参加者向けのお土産のフォトレポをお届けします。


イベント会場の至る所にCivのディスプレイが。
会場のマップ。
プレゼンテーションが行われた部屋。壁に巨大なスクリーン。
イベント終了後には開発チームも交えた食事会が開催されました。
レストランのメニューも独自のデザインになっていました。
案内されたホテルの部屋のテーブルにはドカンとグッズが入った化粧箱が置かれていました。
上段はグッズリストとコンパスとスタンプ。
下段はポスターとマウスパッド、謎のブロック。
『シヴィライゼーション』デザインのコンパス。
謎の石膏製のブロックが...
石膏ブロックの中にはメダルが入っていた。
『Civ』プレイヤーには嬉しいマウスパッド。
ポスターはメインビジュアルのデザインに。
豪華な作りのスタンプ。

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