これはフロムゲーの新境地だ!夜に抗う「夜渡り」の戦いを体験『エルデンリング ナイトレイン』プレイレポ
Game*Spark / 2025年2月12日 23時0分
読者の皆さん、狭間の地でのエルデの王を目指す、又は影の地で新たな律を広げるための冒険は楽しんでいるでしょうか。
そんな褪せ人たちが今一番気にしていること。それは『エルデンリング』のスピンオフタイトルとして発表され、ネットワークテストのクローズドテストでは相当な競争率と言われていた『ELDEN RING NIGHTREIGN(エルデンリング ナイトレイン)』の内容についてでしょう。
そんな今年のゲーム界隈において間違いなく注目の1つのタイトルを、今回プレス向け体験会でネットワークテスト版を4時間たっぷり遊ぶ機会を頂きました。本稿では余りに密度が濃かったプレイレポをお届けします。
※注意:本記事は開発中ビルドのハンズオンとなります。製品版では仕様や名称、各種パラメータなどが変更される可能性があります。
『エルデンリング ナイトレイン』の基本の流れ
『エルデンリング ナイトレイン』は『エルデンリング』とゲームジャンルがそもそも異なり、『協力型サバイバルアクション』です。開始時に3人1チームを組み、その3人で冒険を行うというのが根本のルール。その為、プレイの始め方から完全に異なっています。
基本として、まず『エルデンリング』でもあった「円卓」からゲームが始まり、真ん中の大広間のテーブルにアクセスすると出撃準備が開始されます。
出撃時には主に「どの夜の王、つまり最後に待ち構えるボスと戦うか」「合言葉のセット」を選択できます。ネットワークテストでは夜の王は1つしか選べませんでしたが、本編では複数の夜の王が用意されるそう。また合言葉をセットすれば、合言葉が一致する人と一緒にプレイすることができます。
無事マッチングが行われれば、操作キャラクターの選択へ。本作は「夜渡り」と呼ばれる予め用意されたキャラクターから1人を選択し遊ぶことになります。本編では夜渡りは8人いると明言されていますが、今回のバージョンでは「追跡者」「守護者」「レディ」「隠者」4人が使用可能でした。
ゲームが開始されると、巨大な鳥に捕まった状態で本作の舞台である「リムベルド」という広大なマップの何処かに着陸することになります。この着地地点は毎回ランダムとなります。着地後は朝の時間から始まり、自由に冒険が可能。近くにいるモンスターを倒してルーンを集めるもよし、装備を探すもよし、中ボスを見つけ全員で協力し撃破しレア装備を獲得するもよし。全てはプレイヤーの自由です。
ただし一定時間経過すると「夜の雨」と呼ばれるものがマップの外周から降り注ぎ始めます。夜の雨が振っている場所は常にスリップダメージを受けてしまうので夜の雨が振らない場所へ退避する必要があります。このあたりは『エーペックスレジェンズ』や『フォートナイト』のエリア縮小の概念と同じです。
そして夜に近づくにつれ雨が振る場所は広くなり、夜になると小黄金樹がそびえ立つ場所以外は全て夜の雨が降る状態になります。そこではフィールドより遥かに強力なボスが出現し、世渡りたちに襲いかかります。このボスを倒せば1日目がクリアとなります。
ボス戦後、夜の雨が止み2日目の朝が開始されるので、さらに世渡りを強化することができます。2日目も基本は同じ流れですが、3日目に「夜の王」との戦いを迎えます。最終的に「夜の王」を討伐することができれば1プレイにおける完全制覇となります。
なお、本作では体力が無くなった場合すぐにゲームオーバーとなるのではなく、一旦「瀕死状態」となります。瀕死状態では他のキャラクターに救援を要請することができ、生存しているプレイヤーは瀕死の仲間に攻撃を加えることで復活させることができます。
瀕死状態は、昼の間で一定時間続くと「死亡」となり、死亡場所の近くで復活します。その場合、レベルが1下がるペナルティがあります。ただ、死亡場所に下がったレベル分のルーンが落ちているので、回収することで再び元のレベルに上げ直すことが可能です。さらに何度も死亡しても、最大到達レベルから2つ以上下がることもありません。(例えばレベル9まで到達していれば、レベル7以下にはならない)
夜(ボス戦)の場合は、3人が全員瀕死状態になると全滅となり1プレイが終了となります。参考まで1プレイの長さはテストプレイでは短いと15分、大ボスまで到達した際は40分くらいになりました。
以上のことから本作は1プレイのサイクルがはっきりと区切られておりその点において『ELDEN RING』とは大きく違う点と言えます。
『エルデンリングナイトレイン』と『エルデンリング』の違い
『ELDEN RING NIGHTREIGN』はそもそもゲームジャンルが異なる『ELDEN RING』との違いが多くあります。主な点としては以下の通りです。
・1プレイの開始時においてレベルは常に1スタート。
・導きでレベルアップするのは変わらないが、上昇するステータスは選択したキャラクターそれぞれで固定。
・どのキャラクターも基本的に装備制限はなし、重量制限もなし。ただし装備にはレアリティが存在しており、高レアリティの装備は一定のレベルがないと使用できない。(所有は可能)
・装備には「戦技」と「付帯効果」がついている場合がある。「戦技」は何が付くかは完全にランダム、「付帯効果」は所有しているだけで効果を発揮する。(例:両手持ち時に攻撃力+10%アップ)
・武器の所有枠は右手・左手3つずつ(合計6つ)、タリスマンは2つ、アイテム枠は4つ。 ただしアイテムは同じアイテムであれば1つの枠で複数個所有可能なものが多い。(どれだけ1枠で持てるかはアイテムによって異なる)
・緋雫の聖杯瓶は教会に行くことで使用回数を増やすことができる。
・青雫の聖杯瓶は存在しない。(FPを回復するアイテムは別に存在する)
・どんな高所から落ちても落下ダメージはなし。
・共通アクションとして壁に向かって1回だけ壁蹴りでさらに高くジャンプできるように。さらに頂点付近まで飛べば崖や壁を掴みよじ登ることもできる。
・共通アクション「疾走」が追加。ダッシュよりも速く走れる(おおよそ霊馬に乗っている状態と同程度の速度)、ただし戦闘時で使用すると大きくスタミナを消費する。
また、『ELDEN RING NIGHTREIGN』特有の追加ルールとして以下も上げられます。
・通常の宝箱、樽などに落ちているアイテムや装備品は3人共有のため早いもの勝ち。
・中ボスや大ボス撃破時等の強力な報酬品はそれぞれのキャラクターに渡されるため相手のことを意識しなくてもよい。また装備品だけではなくそのプレイ中有効な強力なパッシブスキルを獲得できる場合もある。
・各キャラクターには「アビリティ」「スキル」「アーツ」の3つが備わっている。「アビリティ」は常に効果を発揮するもの、「スキル」はクールタイムが短めもしくは0の特殊行動。「アーツ」は戦況をひっくり返すほどの必殺技だがクールタイムが長い。「アビリティ」と「アーツ」のクールタイムはキャラクターそれぞれによって異なる。
・出てくる敵やフィールドは選んだ「夜の王」によってある程度固定される。ただし敵の配置やアイテムは毎回常にランダム。
・1プレイ終了時に「遺物」が入手可能、遺物は追加のパッシブ能力を付与してくれる。遺物には「色」が設定されており、各キャラクターにはそれぞれ色が決められている土台が3つありその色にあった遺物のみ装備可能。土台の「色」はテストプレイ時には変更不可だが、本編では変更できる手段が用意される模様。また「遺物」の効果はランダムで決定され、性能は進行度が高いほど良いものが出やすい。
・なんと円卓から地続きで外に出ることが可能。外には訓練所があり、攻撃してくる仮想敵を色んな設定や装備で戦闘の練習することができる。
『ELDEN RING』では考えられないほどの強さを持った世渡りたち
「追跡者」
今回使用できるキャラクターも全て体験したのでそれぞれ紹介します。まずは「追跡者」。能力的には前衛のバランス職。アビリティは【第六感】。効果は食らうと体力が0になってしまう攻撃を1回だけ自動回避するというシンプルな強さを持つアビリティです。ちなみに導きに行くと【第六感】の回数はリセットされるようです。
スキルは【クローショット】。これは敵をターゲットしている場合はその敵に対して細い線みたいなものを巻き付けダメージを与えると同時に、敵が自身と同じくらいの大きさなら相手を引き寄せ、それ以上の大きさなら自分が引き寄せられるというもの。また盾でガードしている敵に対してよろけさせる効果もあります。
敵をターゲットしていない場合は狙った方向にショットし、その方向に高速で移動できます。プレイヤーの使い方1つであらゆる場面に対応できます。
そしてアーツは【襲撃の楔】。鉄杭を敵に向かって突き刺し大爆発を起こします。爆発の範囲は広く敵を巻き込みやすく、また溜め動作を行うことで火力も上がります。さらに無敵時間も存在するので緊急時の切り札となりそうです。
「守護者」
次は「守護者」。名前の通り重戦士タイプです。しかも今回使用できた世渡りにおいて守護者だけ亜人(鳥人間)キャラです。アビリティは【ハイガード】。通常ガードに加えコマンドを入力することでより強力なガード体制が取れるようになり、ダメージを軽減しやすくなります。
スキルは【つむじ風】。前方に風の範囲攻撃を行います。範囲の周囲にいた敵は引き寄せられる他、軽い敵であれば空中に打ち上げることも可能。貯めることで範囲も増大します。普通に範囲攻撃として優秀なので積極的に振っていきたい能力です。
アーツは【救世の翼】。高く飛び上がったあと、急降下攻撃を行います。その後、攻撃ボタンを押すと押している間自身を中心とした防御エリアを展開し範囲内にいる味方のダメージを軽減します。発動までに隙は大きいものの、ダメージは非常に高いためここぞという場面で使っていきたいです。防御エリア展開中は自身が一切行動できない点は注意が必要。
「レディ」
3人目は「レディ」。軽戦士タイプなため防御力はかなり低いです。特にレベル1での打たれ弱さはかなりきついので最序盤は扱うのが難しいキャラという印象です。そんな彼女のアビリティは【華麗な身のこなし】。攻撃・回避におけるスタミナ消費量が常に減少され、回避自体も2回連続で発動可能。そのため、とにかくヒット・アンド・アウェイの戦法と特化したキャラと言えます。
スキルは【リステージ】。これは敵に直前に与えた攻撃をもう一度コピーし霊体が同じ行動をしてくれるというもの。この「与えた攻撃」は他のキャラクターでも有効なため、襲撃者や守護者のアーツをこのスキルでコピーすることで実質アーツ2連射ができますし、FPを多く消費する戦技をリステージで使い回すということも可能。使い方は難しいですが、上手くハマれば強力な一手として機能します。
アーツは【フィナーレ】。自身と周囲にいる仲間全員を一定時間敵から姿をくらませることができます。いわゆるステルス状態付与です。ステルス状態時は移動以外は行えませんが敵から狙われることもありません(ただし範囲攻撃とかに巻き込まれる可能性はある)。狙うキャラクターがいなくなると敵は攻撃を止めうろちょろするだけになるためその間に敵の背後を取り致命の一撃を取ったり、一回敵から距離を離し戦況を立て直すために使ったりと攻撃でも防御でも使える能力と言えます。
「隠者」
最後は「隠者」。今回の中で唯一の魔術師系キャラです。なので防御面はレディと同じかそれ以上に低いです。
このキャラはアビリティとスキルが共存関係のようなものになっています。まずスキルが【混成魔法】。これはアビリティ【元素制御】によって敵が何等かの属性ダメージを受けるとその敵に属性痕というものが現れます。それをスキル発動することで属性痕を吸収できます。そうして属性痕が3つ溜まると【混成魔法】が使用可能になり、強力な魔法ダメージを与えることができます。属性痕は自分で攻撃してもよいですし、他キャラクターの攻撃でも、あるいはアイテムによるものでも何でもOK。
さらに【元素制御】のもう1つの能力として属性痕を吸収時FPを回復することが可能。本作ではFP回復の手段が非常に乏しいため、能動的にFPを回復し続け戦えるのは今回のテストプレイでは隠者の特権と言えます。
アーツは【血痕の唄】。周囲に血の烙印を付与します。血の烙印を付与された敵は一定時間与えるダメージが上昇し、さらに攻撃を当てると攻撃したキャラの体力とFPが回復します。味方全員にドレインを与えるため、特にボス戦で心強いアーツと言えるでしょう。
全てのエルデンファンが楽しめる作品
筆者のテストプレイの感想としてはこの小見出しの一言につきます。『エルデンリング』の世界観や基本的な要素は引き継ぎながらも、新しく追加されたアクションや要素によって全く新しいゲームへと昇華されています。そして難易度もソウルシリーズらしく一切加減無しの高難易度。それを短いスパンで体験し、そして乗り越えるカタルシスは本当にいくら言葉を並べても足りないくらいの達成感を味わえます。
最初は1日目を超えることすら困難でしたが、慣れていく内に1日目は安定して超えることができました。最後には「夜の王」と対面できたり、それに対してご褒美があったり自分の実力がプレイスキルがはっきりと上がっていくのを実感できるのは見事な設計としか言いようがないです。
また、『エルデンリング』で出てきた敵も多数登場します。しかもボス級のキャラは原作で使ってきた攻撃がさらにパワーアップしていたり、本作オリジナルの追加技を引っ提げてきたり、そもそもダークソウルシリーズからのボスも現れたりとソウルシリーズを沢山遊んでいる人ほど沢山の驚きが待っています。
そして、装備にしても『ELDEN RING』でお馴染みの装備も多数登場しますが、ついている戦技が以外なものだったりとそういう意味でも常に驚きを与えてくれる作品です。「この武器にこの戦技が付くのか!」とかそんな気持ちになることも筆者は沢山ありました。
とにかく言いたいことはまだまだ沢山ありますが、筆者から言えるのはとにかく『エルデンリング』を遊んでいる人はぜひ本作も遊んで欲しいという想いです。そんな『エルデンリングナイトレイン』は2025年5月30日(金)に、PS5/4、Xbox Siries X|S、Xbox One、Steamにて世界同時発売予定。価格は5,720円です。
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