[総体]2014夏、注目チーム特集:9年ぶりの夏、伝統校・鹿児島実が『強い鹿実』取り戻す
ゲキサカ / 2014年7月30日 6時0分
まさに森下監督の『鹿実を変えたい』という一心が、情熱となって、ゲーゲンプレッシングを浸透させた。そしてその成果はすぐに表れた。県新人戦で優勝を果たすと、九州新人大会でも復活Vを手にした。そして今回の総体予選では、「県内最大の関門」(森下監督)である鹿児島城西高との準決勝で、ゲーゲンプレッシングは効力を最大限に発揮した。「早い守備から、素早くポゼッションをして、効果的に相手の守備網を崩せた。相手のエースも完全に封じて、相手に全く何もさせなかった」(森下監督)。相手のシュートを1本に封じ込み、1-0の勝利。出水中央高との決勝戦では、一方的な試合展開に持ち込む。1-0の後半ラストプレーのFKで追いつかれるという嫌な流れだったが、延長戦も変わらず押し込み続け、最終的にはPK戦の末に勝利。9年ぶりの全国総体出場権をつかんだ。
「鹿実に入ったのに、全国に一度も出られないのは考えられない。ずっと行きたかった全国。出るからには勝つ」(福島)。「鹿実はたくさんの偉大なOBがいて、多くの人が支えてくれる。目標は恩返しの意味を込めて全国制覇。『強い鹿実』を取り戻したい」(奥村)。
実に9年ぶりに『赤い鹿実』が全国のひのき舞台に帰って来た。もちろん彼らの目標は帰って来ることだけではない。全国の地で結果を残すこと。まずはこの全国総体で優勝を勝ち取って『強豪・鹿実復活』を全国に印象付けることこそが、今大会の彼らに課せられたタスクだ。
(取材・文 安藤隆人)▼関連リンク
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