任務を完遂した千葉MF佐藤勇「このチームでJ1に昇格したいから」

ゲキサカ / 2014年7月31日 2時28分

[7.30 J2第24節 千葉2-0山形 フクアリ]

 第21節は4分、第22節は1分、そして前節第23節は出場なし。ここ3試合での出場時間はわずかに5分。しかし、男は腐らない。そして、山形戦ではMF佐藤健太郎に代わり、後半23分にピッチに立った。与えられた時間は22分。ジェフユナイテッド千葉のMF佐藤勇人は、限られた時間の中でチームの勝利のためだけに走り続けた。

 1-0とリードしながらも、山形に押し込まれる時間帯に送り込まれる。「(佐藤)健太郎の足の状態を考えて『行くぞ』と言われました。相手が前掛かりになって押し込まれていたので、相手の前線の選手に自由を与えないように。セカンドボールをしっかり拾って、前から圧力を掛けてくれと言われました。そこを意識してプレーしました」。そう語ったように、指揮官から与えられた任務を完遂する。

 相手に激しく体を寄せて自由を奪い、泥臭くセカンドボールに反応する。チームに勝利をもたらすために、体を張って守備をこなした。すると、後半アディショナルタイムにFW大塚翔平がダメ押しゴールを奪い、チームは2-0の完封勝利を収めた。

 こういう勝ち方ができることは大事だと佐藤勇は話した。「相手をゼロに抑えるだけでなく、どこかで2点目を奪いたかった。自分がリスクを冒す場面はなかったけど、チームとして2点目を奪い、2-0で終えられたのは最高の形。逃げ切るだけでなく、ダメ押しゴールを奪えたのはチームの力が上がっていると感じています」。

 今季、先発出場したのはわずかに2試合。試合途中から投入されることも決して多いとは言えない。だが、たとえピッチに立てなくても、チームに貢献できると信じている。

「W杯を見ていても感じましたが、試合に出れない選手がサポートして、まとまりのあるチームは強いと思いました。もちろん先発で試合に出たいですが、ベンチやロッカーで声を出すのも大事だし、途中から試合に出たときに一人よがりのプレーや個人のアピールに走るのではなく、チームが勝つためのベストの選択をしていく。たとえ先発でなくても、そういう形でチームに貢献できると思っています」

 何よりもチームの勝利が大事。なぜなら、その先に悲願のJ1昇格が待っていると考えているからこそだ。「自分はやっぱり、このチームでJ1に昇格したいから」。32歳となった背番号7は、チームのJ1昇格のためだけに戦い続ける。

(取材・文 折戸岳彦)
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