香川真司インタビュー「サッカーの神様が自分をへし折ってくれた」
ゲキサカ / 2014年8月1日 22時47分
―W杯ではユナイテッドの新監督であるルイス・ファン・ハール氏がオランダ代表の指揮を執っていましたが、オランダの試合は見ましたか?
「日本の試合が終わったあとは、W杯の試合を見ることがあまりなかったんです。見るのがすごく悔しかったので……。オランダ戦は準決勝の後半を少し見ましたが、固い試合でしたね。ただ、オランダ代表とクラブでは選手も変わりますから、あまり参考にはしないですね」
―ファン・ハール監督のサッカーはどういうイメージですか?
「バイエルンのときのイメージで言うと、両ウイングがガンガン上がって仕掛けていたイメージが強かったんですけど、W杯のオランダはすごく守備的。ロッベンとスナイデルとファン・ペルシーの3人で試合を決めている感があります。あとは守備を固めてブロックを敷いていますよね」
―ユナイテッドでは全選手がゼロからのポジション争いになります。どういうところをアピールしたいですか?
「自分は結果で示していくしかない。その気持ちをより強く持っていきたいと思います。チームには各国のトッププレイヤーがいるわけですから、彼らに負けているようでは戦えない。それは日本代表につながっていくことですし、激しい戦いの中で自分をもっと表現して、結果を残してやっていければさらに成長できると思います」
―ポジションのこだわりは?
「もちろん自分のポジションはトップ下。そこが一番自分が生きると思うので、そこに向かってチャレンジしていくことは変わらないです」
―プロになる前に最も指導されていたのはどういうことですか?
「宮城で過ごした中学時代は、個性ということを口酸っぱく言われました。当時の日本サッカーはパスサッカーが主流でしたが、『そういうのでは面白くない』『次の世代は個人技が大事だ』『もっと自分で打開して、自分をピッチで表現する選手になりなさい』と言われました」
―当時から自信を持っていた部分はどんなところでしょうか?
「技術にはすごく自信を持っていました。でも逆にスピードは全然なかったですし、フィジカルもありませんでした。今はそういうところも身についたと思っているのですが、当時はなかったですね」
―中高時代につらかったことは?
「練習はきつかったですし、いっぱい怒られました。みんなそうだと思うのですが、中高は一番苦しい思いをするときなのかなと思います。今考えると、学校に行って、練習して、よくああいう毎日を繰り返していたなと思うくらいタフな日程でした。でも、そういうものが今に生きていると思いますし、そこで鍛えられたメンタリティーが将来に役立つと思います」
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