[クラブユース選手権U-18]“街クラブ”の雄、三菱養和SCユースが3発快勝で決勝へ
ゲキサカ / 2014年8月1日 21時21分
[8.1 日本クラブユース選手権準決勝 札幌U-18 0-3 三菱養和SCユース 三ツ沢陸]
夏のクラブユース日本一を決めるadidas CUP 2014 第38回日本クラブユース選手権(U-18)大会は1日に三ツ沢公園陸上競技場で準決勝2試合を行い、第1試合は三菱養和SCユースが3-0でコンサドーレ札幌U-18を下した。
ボクシングに例えるなら初回KOだ。札幌が連打を仕掛けたところで、三菱養和のカウンターがさく裂した。立ち上がりは、札幌の猛攻だった。7分、右DF鈴木翔が右から中央へはたいたボールを右MF高嶺朋樹がシュート。さらに9分、杉山雄太の浮き球のパスから相手GKがこぼしたボールをFW平川元樹が狙ったが、相手選手にブロックされてしまった。
さらに10分、札幌は左からのクロスを左DF按田頼がヘディング。このシュートがクロスバーをたたいたところから一気に試合の流れが変わった。三菱養和はこぼれ球を前線へフィード。すると、快足FW相馬勇紀が一気に敵陣を走破した。あっという間に相手ゴールへ迫ると、左足でシュートをたたき込み、先制点を奪った。
「最初に相手のチャンスになってヤバイと思ったけど、信じるしかなかった。カウンターで1発決めたいと思っていたが、今季初めて、カウンターで得点ができた。チームを乗せることができたと思う」という相馬の先制弾で三菱養和の攻撃は加速した。3分後、左サイドでボールを受けたFWディサロ燦シルヴァーノが強烈なシュートを放つと、ファーポストの跳ね返りを伊東駿がプッシュして追加点。さらに22分、瀬古からパスを受けた池田樹雷人が左足でシュートを放つと、コースに入っていた下田悠哉がブロックするようにトラップ。相手選手ともつれたが粘り切り、3点目をたたき込んだ。三菱養和は34分にもディサロのラストパスから下田がシュートを放つチャンスがあったが、これはGKに阻まれた。
札幌は、なかなか流れをつかめなかった。後半14分に藤井慎之輔を左DFに投入。ボランチの倉持卓史が最終ラインまで下りて両SBが高い位置に出るシステムを明確にした。しかし、3点のリードでハッキリと守りを固めてきた三菱養和に速攻で脅かされる展開が続いた。札幌は平川に代えて粟飯原尚平を投入。粟飯原を左DFに入れ、藤井をFWに移した。後半28分、右サイドから攻め込み、左に流して久保田成悟がシュート。後半32分には粟飯原の左からのクロスに藤井が飛び込むなど際どい場面を作り出した。しかし、選手交代を行いながら走力を落とさずに守る三菱養和を崩すことはできず、試合は3-0で終了のホイッスルを迎えた。三菱養和の山本信夫監督は「最初のピンチで失点していれば流れは分からなかったが、うまく粘れたし、運もあった。連戦の疲れもあり、少し大味だった。振り返ってみれば、元気なうちに点が取れて良かった」と安堵の表情を見せた。
決勝戦は、あす2日にニッパツ三ツ沢球技場で行われる。三菱養和が勝てば、31年ぶり3度目の優勝となる。三菱養和は、大会の前身である全日本クラブユースサッカー選手権大会で1983年に優勝。さらにその前身の全国クラブユースサッカー選手権大会で1980年に読売ユースA(現在の東京Vユース)と両チーム優勝に輝いている。大会が現在の名称になってからは、街クラブの優勝はない。三菱養和が新たな歴史を作りに行く。
[写真]前半22分、三菱養和SCユースは下田が3点目のゴール
(取材・文 平野貴也)▼関連リンク
【特設ページ】第38回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
U-17女子代表がオーストラリアに4発快勝! 佐藤ももサロワンウエキが圧巻の個人技ゴール含む2得点【U-17女子アジアカップ】
超ワールドサッカー / 2024年5月11日 18時25分
-
連覇目指すU-17日本女子代表が4ゴール快勝で白星スタート!【U-17女子アジアカップ】
超ワールドサッカー / 2024年5月8日 0時5分
-
5年ぶり、令和初開催の自衛隊サッカー大会、厚木マーカスが最多21回目の優勝
ゲキサカ / 2024年4月22日 20時16分
-
[関東 ROOKIE LEAGUE]Aリーグ連覇、U-16日本一を狙う山梨学院が4-0で快勝。MF薮野壮二郎主将「日頃の練習の質をもっと高く」
ゲキサカ / 2024年4月22日 8時6分
-
“サッカーの街”長岡でプレミア初開催。ホーム観衆の前で躍動の帝京長岡が4-0で神村学園を下し、初勝利!
ゲキサカ / 2024年4月15日 20時32分
ランキング
-
1【ヤクルト】塩見泰隆、大けがで今季絶望...抜けた穴は誰が? ファンからは「激励メッセージ」殺到
J-CASTニュース / 2024年5月13日 15時7分
-
2ヌートバー 選球眼での打点で勝利に貢献 打率は14試合ぶり2割台に回復
日テレNEWS NNN / 2024年5月13日 11時32分
-
3清川栄治さん死去、62歳 広島、近鉄で救援投手として活躍
共同通信 / 2024年5月13日 11時52分
-
4落合博満氏が考えるパ・リーグ 6位・西武は「春先特有の投高打低が顕著」オリックスは「穴が大きい」も…
スポニチアネックス / 2024年5月13日 18時3分
-
5ダルビッシュ、日米通算199勝…ドジャース戦7回無失点で今季3勝目
読売新聞 / 2024年5月13日 7時59分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください