[総体]強豪対決は大津がPK戦で立正大淞南振り切る
ゲキサカ / 2014年8月4日 3時1分
その後も、立正大淞南が大津を圧倒。持ち味のドリブル突破やコンビネーションプレーを、両サイドや中央で何度も執ように繰り返し、セットプレーのチャンスも何度も迎えた。だが、再三のフリーでのシュートがジャストミートせずに枠を捉えないなど、決め切ることができず。結局、そのまま2-2で前後半を終了し、勝敗の行方はPK戦に持ち込まれた。
先に外したのは後攻の大津の2人目、DF野田裕喜(2年)だが、ここで活躍したのが大津GK井野太貴(3年)だった。「サイズはない(身長174cm)けど、ボールストップの技術が高いので信頼して使っている」という平岡監督の期待に応え、立正大淞南の4人目、藤井のキックを止めると、6人目、MF上村大悟(2年)のキックもストップ。逆に大津は他の5人が全員成功し、PK戦5-4で競り勝って3回戦に駒を進めた。
優勝候補の一角にも挙げられていた立正大淞南は、3回戦で敗れた昨年と同様にPK戦での敗退となった。蒸し暑さの中でも衰えない運動量、武器の一つであるセットプレーでのチャンス量産など、持ち味の攻撃力は発揮したものの、2点のビハインドからの逆転はならず。南監督は「勝てなかったのは、何かが足りなかったから」と語り、選手権に向けた巻き返しを誓った。
「2点目を奪った後の1失点目が早かった」と振り返った平岡監督は、「それまでのコンセプト通りに、長いボールを使って(2点目を奪った後の)5分、10分を警戒しておけば、苦労するゲームじゃなかった」と苦笑いを浮かべた。だが「トーナメントでは必ず1回はPK戦がある。1人は外したけど、そのほかは普段の練習通りに、しっかり決めてくれた」とも語り、競り合いを制した選手たちの奮闘を称えた。
大津は4日の3回戦で、初芝橋本高(和歌山)と対戦する。3連戦の3試合目だが、平岡監督は「明日また新しい試合ができるのだから、僕たち(スタッフ)もモチベーションを作ってあげなければいけない。疲れている、で終わったらサッカーをやっている意味がない」と語り、運動量がポイントの一つになりそうな次戦を見据えていた。
(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 石倉利英)▼関連リンク
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