[MOM1109]青森山田FW丹代藍人(3年)_最上級生の意地見せた決勝点
ゲキサカ / 2014年8月6日 21時12分
[8.6 全国高校総体準々決勝 青森山田高1-0広島皆実高 韮崎中央公園芝生広場]
背番号10のプライドを見せた。青森山田高(青森)は前半20分、MF岸本悠生(3年)の左CKからDF菊池流帆(3年)が競り合ったこぼれ球をFW丹代藍人(3年)が左足で蹴り込み、先制点。セットプレーからの1点を最後まで守り抜き、9年ぶりの準決勝進出を決めた。
「3回戦までは自分たちのサッカーを貫くことができなかった。今日は組織としてやろうと話していたし、サイドをしっかり崩せたところもあった。今日はよかったと思う」
186cmと長身の菊池、DF常田克人(2年)を擁する青森山田のセットプレーは大きな「武器」(丹代)だ。黒田剛監督も「菊池が中心になって頭一つ上に出ている。あいつにマークが行くことで丹代も空く。リスタートは練習してきているし、拮抗した試合ではリスタートが重要になる」と、狙いとする形での決勝点に胸を張った。
2回戦の帝京大可児戦、3回戦の尚志戦と、2試合連続でPK戦の末、勝ち上がってきた。チームをベスト8へ押し上げた立役者が、2試合で計5本のPKをストップした1年生守護神のGK廣末陸だった。「1年生がやってくれているのに、3年生がしっかりやらないとダメ」。そう力を込めた丹代にとって、最上級生の意地を見せる決勝点でもあった。
準決勝の相手は、準々決勝までの4試合で19ゴールを量産している東福岡高(福岡)。3月のサニックス杯国際ユース大会で対戦したときには0-2で敗れている。「サニックスのリベンジも含めて、優勝を目指しているし、負けるわけにはいかない。ひるむことなく、全力で戦いたい」。春の雪辱を果たし、9年ぶりの日本一に王手をかける。
(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 西山紘平)
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